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風が強く吹く夜は
風が強く吹く夜は
あなたの温もりを感じていたい
星が遠く光る夜は
あなたのまなざしを独占したい
今はまだ
ふたりの間にあるものは
距離ばかりだけど
いつかはきっと
手を伸ばせば届く距離で
笑い合うんだ
あなたのたわいもないおしゃべりにさえ
自分は興味津々
あなたのこと全部教えてよ
心のメモ帳はほとんどのページが
あなた色だ
ああ
そうして
いつかはこの距離をゼロまで詰めて
あなたに触れたい
触れたいし触れられたい
自分のこんな夢は
伝えられそうもないけど
あなたの温もりを感じたい
風が強く吹く夜は




