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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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冒険は遠く

いつからだろう


ささやかな変化が怖くなったのは


いつからだろう


向こうの見えない闇を


恐れるようになったのは


まだ幼い子どもの頃


毎日は変化の連続で


新しく作り上げられていく


様々な日常が


いつも前を向く力をくれた


今日はうまくいかなかったけれど


きっと明日はもっと上手にできるって


何のためらいもなく信じていたあの頃


この手に無いものも多かったけれど


いつも希望だけはいっぱいだった


まだ幼い子どもの頃


何も見えない暗闇の中は


とっておきの冒険の舞台で


真っ黒な部屋の中


電気のスイッチを探す前に


じっと動かず入口にたたずんで


目が慣れるのをずっと待ってた


少しずつ少しずつ


ものの輪郭が見えてくると


ゆっくりと歩き出して


それでも足元で色んなものを探りながら


そーっと そーっと


進んでいく


そんなことがひどく楽しかった あの日


今は怖がりになった自分


冒険は遠くなり


それでも完全に安全とは言えない日常を


日々過ごしている


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