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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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やさしい雨

さら さら と


雨が降る


霧雨(きりさめ) 小雨(こさめ)


衣服の上に当たれば


それは粒も残さず


しっとりと わずかに重く


傘もささずに歩く 道すがら


なんてことないと思っていた


ささやかな雨に打たれて


前髪も


しっとりと 水気を帯びて


そろそろ家に着くというころ


道の向こうから近付いてきた


誰とも知らない人に


傘をさしていないというだけで


なんとなく親近感を覚えて


その 目深に被ったタオルからのぞく


知らない顔に ごく軽い会釈をひとつ


ちわ


と短く返ってくる返事に


こんにちはと返す すれ違い際


空は雨


やさしい雨だ


誰かが泣いているのなら


嬉し泣きであってほしい


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― 新着の感想 ―
思いがけず、雨に出会ってしまうことがありますよね。 傘もささずに歩きながら、同じようにしている人に親近感を覚えて、つい会釈をするところが印象的です。そういう場面、ありますよね。 ラスト2行のやさしさ…
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