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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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逆さまの街

逆立ちしたら


街が逆さまに見えるんだって


自分は逆立ち下手くそで


ひとたび逆立ちしたら


ずっと地面を見つめているので


街を眺めてる余裕なんかないなぁ


もしも街が逆さまになったら


自分の生活はどう変わるんだろう


家の中では普段のままがいいな


玄関を出た時に


ぐるんとひっくり返るんだ


地面が空へ


空は足下へ


とても近くなった空に手をついて


えっちらおっちら歩いていくよ


足の下には何もないから


逆立ちをやめて休憩したい時に困るなぁ


屋内では普通のままでいようか


休憩のため


コンビニやカフェに寄りまくって


ようやく目的地に到着


やっぱり屋外でも普通がいいや

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