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風に伝えたら
どこにいても
どんなときも
風に乗って ねぇ
伝わればいいのに
アナタの気持ちも
アタシの想いも
遠くにいても
ずっとココロは
アナタの方へ
窓辺でずっとソラを見てた
泣き顔 雨模様
うまくないね
ガラスに当たるしずくが
重たそうに連なって
ひとつ ふたつ みっつ
あとはこらえきれずに
駆け足で流れて行っちゃった
冷える足元には
ストーブの温もり
その上にかけた鍋には
甘酒が沈んでる
時々 ぼこんと音がして
混ぜろ混ぜろと催促するのだ
くるくるとお玉で混ぜた甘酒を
カップについで
口に運ぶ時でさえ
考えるのはアナタのこと
いまごろ
どこでどうしてますか
会えたらうれしいな
せめてコトバだけでもかわせたら
この雨がやんだら ねぇ
この窓を開けて
渡る風にお願いしてみるわ




