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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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一度きりの銃

手のひらサイズで小さくて


一度しか撃てない銃を


手に入れたとする


いざという時のために


ずっと肌身離さず


持ち歩いておくとする


使うとしたら


それはいつ?


何のために使うの?


今日もまた


使うこともなく


一日が過ぎた


そんな物を持っていると


悶々としてしまう


ねえ


どうしたらいい?


使うとしたら


それは何のため?


それは


大切なものを守るために


そのためだけに使いたい


一度撃ってしまったら


途端に価値が


その威力が


なくなる銃を持っていたら


できる限り


使わないように生きるよ


大切なものを守るため


武器なんか


使わなくても平気なように


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