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地平線の夢【遠国】【自然】【空想】

空の他には


地面しかない


そんな場所に憧れてた


見渡す限り地平線


それを覆い尽くす


丸い空


青と白


それから緑


目を閉じると


大きくなる


蜂の羽音


さえぎるもののない


お日さまが


ぼくを


こげぱん色に焼いていく


雑草が蓄えた


花の蜜を


一輪だけ


いただいて


ちゅっと吸ったら


みずみずしさの中に


ほのかな甘みが


口の中いっぱいに広がるんだ


そんな特別な場所が


もし本当に見つかったら


ぼくはそこで何をしよう


きっと


飽くことなく


草の上に寝転んで


あの日がかげるまで


ずっとそこにいるだろう


そして


疲れている人がいたら


教えてあげるんだ


そんな特別な場所のことを


空と大地に溶けて


どこまでも広がっていく


ぼくらの世界に


余分なものは何ひとつない


空の他には


地面しかない


そんな場所に憧れてた



目の前には


小さく切り取られた空


そう


はるか遠い夢


それでも


人は夢を見る


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― 新着の感想 ―
実はこの詩に描かれているような場所に、以前行ったことがあります。果てしなく広がる大きなものから、何か力を感じた時のことを、読んでいて思い出しました。そこには確かに力があって、その力をずっと感じ続けてい…
2025/02/24 14:25 退会済み
管理
[一言] SFファンタジー映画 『地球(テラ)へ』を思わせる描写ですね (*´∀`*)
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