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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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芽吹の時

母なる大地


そこに埋もれて


自分は


じっと眠っていた


ああ


まだ


出番じゃない


それをもどかしく思うのか


安堵するのかも


自分次第


暖かさに緩むのは


皮が弾けるのを待っている種


静けさにまどろむのは


水が届くのを待っている種


そう


好機を待ち続けている種たちも


出番が来たら勢いよく芽吹いていく


そうだ


時期は来ている


真っ暗な暖かい大地の中で


自分は長いこと待ち続けた


時が来たことを


同じく眠っていた虫たちが告げる


気の早い種は既に芽吹いて


中には地上に


ひょっこり顔を出しているものも


いるらしい


うん


自分も行くよ


自分のペースで


お日さまの光がどんなものか


確かめたいから


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