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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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ツンデレさんの勝負は一方通行【恋愛】【女性視点】【プライド高】

かんたんなんて言わせない


そんな気楽に落とさせない


たったひとりのアタシだから


その時には命もかけてもらうから


アンタに


初めて目が合った日のこと


覚えてるのはアタシだけ?


新品の靴で踵をやっちゃったアタシは


ばんそうこうをベタ貼りして


悔しそうに歯噛みしてた


爪先に影が落ちて


見上げたアタシの肩が跳ねる


アンタは興味なさそうに


何も言わず昇降口に歩いて行っちゃった


普通は「痛そうだね」とか


「大丈夫?」とか言うもんよ


なのに


澄んだ眼差しだけ


送ってきたアンタのこと


他の誰より気になるなんて


アタシのプライドが許さないわ


だから二ヶ月後


形勢逆転した時は


言ってやったわよ


「大丈夫?」


違うそうじゃない


もっと嫌味たっぷりな


忘れようにも忘れられない


そんな


パンチの効いた一言を


くれてやりたかったのに


「大丈夫」


そう返してきたアンタは


すぐに俯いて作業再開


アタシなんて


いてもいなくても


同じみたいよ


その耳の赤さを見逃さなければね


ふふん


この勝負は


アタシの勝ちだ


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