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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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迷子の葉書【現代】【空想】【童話風】【ほのぼの】

道の上で葉書が一枚


うろうろ何かを探してた


どうしたの


迷子?


葉書は驚いた様子で


びくっと丸まってから


ぴんと張って


上の角を手前に倒した


郵便ポストに投函されたいのかな


それともどこかのお家に行きたいの?


葉書は


えへんと背伸びして


宛名面を見せてくる


切手のところに消印が見えた


そっか


お家を探しているんだね


ふむふむ


三の二の一かあ


このあたりなんだね


それにしても


今日は晴れてて良かったね


あ ほら


あったあった


名字も合ってるみたい


でも新聞や広告が


ポストからあふれてて


長くお留守みたいだよ


君はそれで


ポストからはみ出ちゃったのか


今度こそ抜けずにいられるように


隙間に差し込んでおこう


お家の人たち


早く帰ってくると良いね


持ち上げると


動かなくなった葉書は


大人しくされるがまま


新聞の隙間に収まった


良かったね


手を振って立ち去る玄関先


見上げた青空には


白い月が浮かんでた



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