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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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19/931

雨が去った【擬人化】【草木】【干ばつ】【廃墟】

雨の精霊が


この地を去ったのだと言う


さすれば


やがてここは


砂漠となり


草も苔もない


乾きの廃墟になるだろう


人や獣は


雨を追いかけ


この地を去れば


それで良い


だが


我ら草木は


ゆるゆると枯れていくのを


ただ


甘んじて


過ごしてゆくのみ


山に蓄えられた水が


いかほど持つであろうか


近く


川は干からび


池は消え


湖には


ああ


逃げ損ねた魚たちの


横たわる姿が


いたいたしい


雨よ


余計に降り過ぎて


嫌われた


被災した人々は


雨を減らす機構を開発し


結果


雨の精霊は


居場所を追われた


お互い


何事も


やり過ぎは禁物とか


最後の雨から


まだ五日


人はまだ知らない


雨が


既に


この地を去ったことを


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