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鳥がいた
鳥がいた
見下ろすビルの屋上に
小さな鳥がとまってた
てんてん
てちてちてち
細かい動きで左から右へ
端までたどり着いたら
屋上の縁を渡り始めた
ひとつ目の角を曲がって
ふたつ目の角を前に
一時停止
飛ぶのかな
飛ばないのかな
飛んだ!
空っぽになったビルの屋上
残るものは
何かの線が一本
ぱたぱたぱた
今度は
小さくはないけど
大きくもない鳥が数羽
屋根から飛んで
目の前の電線にとまった
一本線に次から次へ
ぱさぱさ
ぱたぱた
そこへ
白い鳥が1羽
同じように電線にとまる
群れのリーダーなのかな
凛とした居姿
もしかしたら
全然違う種類の鳥だろうか
遠くて分からないけど
周りがみんな灰色だから
ひときわ朝日に輝くよ
どこへ飛んでいくのかは
見届けずに
やってきた電車に乗った




