178/1001
秋の良い日
家に帰る道すがら
桜並木は
まだまだ紅葉には程遠い
それでも
こずえに近い葉が
ところどころ
赤くなっている
そんな樹々を
まだ傾き始めたばかりの陽射しが
金色に照らしていた
空には雲ひとつなく
柔らかな風が時折
頬にかかる髪の毛や
膝下丈のスカート裾を揺らして
さわさわと
通り過ぎていく
ああ
良い日だ
早めに出勤して
そのおかげで早めに退社している
仕事終わりにも
時間に余裕があって
勉強したり読書したり
動画を見たり
美味しい晩ごはんを食べたり
熱めのシャワーをゆっくり浴びたり
そっか
たくさんのことを夜長にできる
これが秋ってことなんだ




