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初めましてのバディ【相方】【初邂逅】【ワンシーン】
ぎゅっと抱きしめて
離さないでください
初めまして
ずっと前から探していた
あなたに
ようやく逢えたから
ボクはあなたを守るため
両手で剣を持っている
目の前の敵に向き合って
あなたを背中にかばってる
離れていってほしくないから
強く抱きしめて
離さないでください
けれど
あなたを守っていられることを
誇りに思っていたボクは
驚いたんです
後ろから
ぼそぼそ聞こえる独り言
状況が許さないから
あまり気にしてなかった
その言葉が終わる時
あなたは
ボクの腰を
抱いていた手を離して
手の平を前方に向けると
かなりの破壊力の魔法を
突然
放った
「え──」
「ありがとう……
呪文を唱える間は
守られてないといけないから
助かった」
ああ
本でしか知らなかった
魔法の使い手
あなたは
そうなんですね
ボクが逢いたかったあなたは
たぶん
お互いにとって
なくてはならない
相方になれる
いつか
恋を語る日がくるのか
それは分からないけれど
バディにはなれるから
逢いたかったあなたと
今はそれで




