お金を渡すから文字を教えろ
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中華風で想像してください。
現実とは関係ないフィクションです。
全てが嘘です。
「お金を渡すから文字を教えろ」
文字を知りたかった。
だから、本屋で本を買っている人々の一人であるアイツに声をかけた。
弱そうで、話を聞いてくれそうなあいつに銀貨を突きつけながら、話しかけた。
薄暗い路地で、銀貨は鈍く光る。
「秀英、これは僕の名前」
最初に教えてもらった文字は、シゥイン、アイツの名前だった。
シゥインは地面にあった棒キレで、文字を地面に書いていく。
「君の名前は?」
オドオドして、顔色を伺う様子で、俺に話しかけてきた。
そう聞かれて、俺は、答える。
「俺の名前は、八どうせ、お前に話しかけるのは一度きりだろうし、お前は覚える必要がない」
俺は、子沢山の農家で生まれた八番目の子供。魔物を倒すことに才能があった。
けれど、異端な才能を持った俺は周りから恐れられて、浮いていた。
それが窮屈で嫌で仕方なかった俺は、家を出て一人で旅をしていた。
魔物で困っている人は多くて、魔物を狩れる人は少ない。そのため、行く先々で重宝された。
気の向くままに旅をしいる中で俺の魔物を倒す才能は、対魔物術の一つであることがわかった。
「そうなんだ。君は何で文字を知りたいの」
「魔物倒すこと勉強できる学校に入りたいから」
今、俺は帝都という場所にいる。
ここでは、俺と全く違った術で魔物を倒す人がたくさんいた。何やら呪文を唱えて倒したり、空中に文字書いて倒したり、歌を歌って倒したりなどいっぱいいた。なにやら、それを勉強する学校という場所があるようだ。俺は自分の才能がどんな物か知りたかった。けど、そこに入るには試験を受ける必要があり、試験には筆記、文字を使う試験がある。そのため、農民上がりで文字を知らない俺は、学校に入られない。
学校に入るためには文字を知る必要がある。
文字を知るには知っている人に教えてもらう必要がある。文字を知っている人が必ずいる場所はどこだ。
文字がたくさん書かれた紙の束、本が売っている場所、本屋に行けば読めるやつは必ずいる。そう思い、俺は声がかけやすいひとを探した末に、シゥインに声をかけた。
「僕はあの学校の学徒だ。あの学校に、入るには一年以上たくさん勉強する必要もあるし、お金もたくさんいるよ。ファは、これから知らない文字を見つけるたびに、銀貨を払って文字を教えてもらうの?今日僕が説明する文字全部覚えれるの?」
そう言われた言葉が詰まる。
今持っているお金に学校用はない。
学校というものを知ったのと同時に、誰かに何かを教えてもらうということは取り引きである事を理解した。だから、今持っているお金は全部文字の勉強代にする予定だった。
「もし、ファがよかったら、僕の部屋に住まない?
家賃半分対価に、勉強と住む場所提供するから」
この言葉に俺は乗った。
そして、シゥインとの同居に後悔することになる。
シゥインは食事削って勉強教えてくれた。
俺が家賃半分払うようになったから、その分の費用を
俺の本に回してくれていた。
俺はシゥインが学校に行っている間に、帝都周辺の森から、採集や狩猟で食料を集め、魔物狩りで報酬をもらっていた。
それにより、居候の俺が宿主のシゥインより、いいものを食べていることに後ろめたく感じた。
だから、ご飯を用意していると俺が支払う家賃が少なくなった。
魔物狩りを一緒に行い、シゥインは文字を使って戦うタイプだった。
俺はというと、元銀貨の小刀を使った接近戦だ。
シゥインから勉強を一年間教わって、俺は文字がわかるようになり、さらにシゥインから、入試に合格出来ると言われた。
一年間で変わったのは俺だけではない、痩せこけて弱そうな少年だったシゥインも、筋肉質の美青年に変わっていた。
俺の食事と戦い方を取り入れ始めてから、なんか変わった。
試験受けて、試験受かって、入学した。
通学するとき、勉強した知識や戦い方は、旅の対魔物術師に教えてもらったことにするように強く言われた。
学校にいるときは、僕たちは師弟ではなく他人のフリをすることを言われた。
入学して驚いたことは、シゥインはわざと自分の存在を薄くして、成績も目立たないようにしていたことだ。
シゥインに教えてもらった通りの礼儀作法、話し方、立ち振る舞いをやっていた。
そしたら、なんか色々あって飛び級して、シゥインと同じ学年になった。
そこで、初めて出会って、気があって友人になったという体で一緒に行動していた。
俺が優秀者候補として名前が挙げられた日の晩、シゥインの部屋では俺のために祝ってくれた。
俺はシゥインにとある提案を待ちかけた。
「シゥイン、お前だけずっと目立たない立場でいいのか。俺だけを目立たせるつもりか。俺をここまで育てたなら、責任を取れよ。」
学校に入って、耳のいい俺はさまざまな情報に触れるようになった。
その情報の一つにシゥインの生まれがあった。
シゥインは、ある名家の子であるが、流れている血は半分はゴミだという。何でも、ある名家の娘の対魔物術師が野良の対魔物術師との駆け落ちの末に、生まれた子供だそうだ。能力も平凡で特殊なところもない。
そう言われて下に見られていた。
「お前の親父と同じ野良を優秀に育て上げたことで、お前を馬鹿にしてきた者たちに仕返ししたつもりか!」
「そうだよ。半分野良と馬鹿にされる僕は悔しい思いをしていた。優秀の野良のファが目の前に現れたら、それを利用する手立てはなかった。あとはこのまま君が優秀者として卒業して貰えば、僕の復讐は完了するんだ。」
「俺を優秀者にしたところで、シゥインの復讐は済んでない!
野良の俺を育て上げたシゥイン自身が優秀だと証明することが、シゥインを馬鹿にした奴らへのお前の復讐だ。」
俺は小刀で、シゥインの左手の甲を切り、血を流させた。
混乱したシゥインに馬乗りになり、俺は服を脱ぎ、サラシを取り、シゥインの左手を取り、胸に書かれた術陣に血を塗りつける。
「ここで誓う。八は師尊である秀英の復讐を手伝うことを誓う。そして復讐できないとき、八は死ぬ」
俺は胸に焼きつくような痛みが走る。
シゥインの切られた左手を抑える。
痛みが消えたとき、俺の胸の真ん中に赤い痣ができていた。
シゥインの甲には、傷が塞がり、赤い陣が浮かんでいた。
俺は命をかけて、シゥインを復讐に導いた。
「どうして、どうして、こんな契約術をファは持って、君は女だったのか」
俺はどこぞの術師に売られる予定だった。
大方、子供を産ませるためだろう。
契約陣を彫り込まれたときに、隙をついて逃げてきた。
「どうせ、いつか女である方はバラそうと思っていた。それに俺が好きな人を馬鹿にされるのはムカつく」
「ほーんと、あの告白は驚いたよ。いきなり、知らない少年だった君に銀貨を突きつけられた時より驚いた。」
シゥインは、朗らかに笑いながら、膝に乗せている私の頭を撫でる。あの日、銀貨を突きつけた男は、喧嘩に弱そうなさんの細い少年だった。しかし、なんやかんやあって、口と体の喧嘩に強い筋肉質の大男に私がしてしまった。
「あのときは、必死だったんだ。お前があのままだとある作戦でボロ雑巾のように使い捨てられると聞いて、それ止めたくて、必死だったんだ。」
「ほんとあのとき、美八に狙われてよかった。君のお陰でたくさん、美味しいご飯も食べれたし、思いっきりアイツらに一泡吹かされた。こうして一緒に楽しく自由の旅の対魔物術師になれた。」




