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過去

前回までのあらすじ

オッス、オラ、ギャン

お姉さん達が自家発電を見せろってうるせ~んだ。

「じゃあかわりに私のも見せるから」

オラ、おったまげたなあ。

「パルルさん。好きです。俺もう、我慢できません。」

ギャンはパルルを抱きしめる。ギャンの指が、パルルの体の上を這う様に動く。

「おい、ギャン。いかんぞ。お主とはただの仕事仲間。この様な・・・あっ♡」

強引にパルルの口にギャンは口を這わせる。さらに這う指がパルルの胸に。

「ああ、ギャン♡」



「ええい!パルル支店長!いちいち声出しながら、妄想官能小説を、受付で書かないでください!来店の冒険者さん達、困ってますよ!」

リズが大声でパルルを制止させる。

「そうは言ってもギャンがこないと淋しいだろう。こうして妄想でもしないと耐えられぬわ」

「あほー!仕事してください。そこの、溜めこんだ書類の署名とっとと、終わらせて下さい。」

ふう~と大きく溜息をつくリズ。

「あと、そこ!マーゾさん。」

編み物をしているマーゾが手を止めリズを見る。

「あの~マーゾさん。ここギルドなんですけど。貴女、魔族で討伐対象なのですが。」

マーゾはギルド内の一角に低い板で囲いそこに【マーゾ・ギャン・スーの部屋】と書き、囲いの中には、お手製のギャンとスーのヌイグルミが並んでいる。

「おう、しかしパルルがここならいいと、許可をもらったぞ。」

キッと鋭い目をパルルに向けるリズ。

「ギャ・・・ギャンの討伐対象なので、マーゾに手を出せんのじゃ!な、ならばここにいた方が目が届くし・・・な!な!」

「あああギャン早く帰ってきて~!」リズの叫びが響いた。



しかし、ここ最近は、ハードな仕事が多いな。もっと楽に仕事がしたい。

強くても弱くても、貰える金額はさほど変わらないしもうちょい弱い相手の方がいい。

エルフの村付近で俺は子供のころ襲われたんだ。

でもあまり覚えていない。物心ついた頃には、この魔獣を倒して生活をするという、日々になっていた。

しかし朧気ながらの記憶と人々の話でなんとなくだが子供の頃の話を思い出す。

魔獣に襲われた時、家族は死んだ。でもその時俺を助けてくれた者がいた。うんどんな人物か覚えてない。

ただ分かるのが大きな人で角が生えていた。あっ、これは正直あてにならない。当時子供なのでみんな大きく感じたし、角も本当は、頭は見えなかったろうと思えば確かに見えないわ。

ただ、今俺が住んでいるあの場所で共同生活はしていた。そして俺に魔獣の倒し方を教えてくれた。1年後初めてスライムを倒し喜んで家に帰ると、その人はいなくなって代わりに卵が1個置いてあった。『お前の妹だ、仲良くしなさい』生まれてきたのはオタマジャクシ。数年後足が生え、また数年後手が生え、そして今のスーになった。


遠慮は無用と言われたが、もう何日もここにいると居づらくなってくる。そろそろ帰ろうかとスーに話すと、「じゃあ今度は私が泊まりに行こう」というロゼ。ロゼさん流石にそれは・・・俺の家には料理が出せるかどうかすら、危ういのが現状でして「食料品は持っていけばいいよ。」

あいや、布団も一つしかなくて、前回パルルとマーゾが泊まった時なんて、とんでもない事に。「布団が一つなのにパルルとマーゾを泊めた?ギャン、それはどういう事かな~!」

ああ、失言でした。発言を撤回します。「撤回できるかー!」

ロゼさん近い!ピタリとくっ付き怒るロゼさん。

よく見ると、ロゼさん、タイトな服着てる。お胸の先っちょが、ぽっちり浮かんでます。

「ポチッとな!」

思わず押しそうになる右手を左手で押さえつける。ハアハア。



「支店長、村の近くにマンティコアが現れたみたいです」

支店長室に慌ててリズが飛び込んできた。

「おいおい、誰かいないのか?」支店長はキセルを吹かしながらリズに質問を返す。

「いませんよ。だいたいこういう厄介なのはギャンの仕事ですから。」

「あう(T_T)ギャン・・・まあしょうがない。マーゾちょいと遊びに行くか。」

「あいあ~い」呑気に答えるマーゾ。

「マーゾさんもしかしてマンティコアを手懐けられる?」とリズは質問する。

「ないない。そんなこな~い」


「おお、なかなか大きいな。」

「支店長さんとっととやりますか。」

2人は直ぐに走り出す。マンティコアも体勢を低くし、戦闘モード開始。

身軽なマーゾが先制する。マンティコアもほぼ同時に攻撃するが一歩マーゾが早く、下からアッパーが入る。なんと、重いマンティコアの体が大きく浮く。パルルも2秒ほど遅れて攻撃。マンティコアの尻尾を搔い潜り横一線で剣を振る。がマーゾの攻撃でマンティコアの体が浮いた分パルルの攻撃が空振り。「おいっ!マーゾ!」マーゾは軽く飛びオーバーヘッドでマンティコアに蹴りを入れ、下に落とす。さらに、下で待ち構えたパルルが蹴り返す。

「おいっ!支店長!」さらにマーゾが蹴り返す。まるでマンティコアをボールの様に扱う2人。パルルとマーゾの蹴りが何度か続くが、「もう終わらせるとしようかのう。」とパルルが剣に炎の魔法を付加する。【炎舞繚乱】舞の様にパルルは踊り、マンティコアの血が花びらのように乱れ舞う。

マーゾも上から同時に攻撃【銅鑼猫】手足後ろに回し思いっきり両手で引掻く左右3本づつ大きく傷が出来、大量の血が噴き出る。

パルルもマーゾもお互いに((こいつ想像以上に出来る))と思いつつ声には出さなかった。

「「はあ、どうせ組むならギャンと組みたかった」」


「あれ?この書類。」リズが山になった書類を整理する。

「これサインしたの店長?」


~冒険者実習生受け入れ申請書~

     聖女学院校長 


次回予告

ヌーディストビーチでちんちん大きくしたら捕まる。

ギャンは悩む。まじか。行きたいが自信がないぜ。

頼む如意棒大人しくしててくれ

次回

「聖女学院の生徒」



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