表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/44

ギャンが立つ

前回までのあらすじ

「ねえ、タマ金の裏って手術のあとみたいなのがあるって本当?」

「知るか~」

「じゃあ見せて♪見せあいっこしよ♪」

ドキドキが止まらないギャン

「リズ、本当に行くのか?なあ、なあ、なあ・・・」

「えーい、支店長の為ですよ。少し直球で勝負してあげますよ」

「リズ、マジ神かー」

「でも一つ質問ですけど、何故にギャンなんですか。」

「あ・・・あ奴は私を殴った・・・初めての人で・・・」テレテレ

「なんじゃあその理由!」


「じゃあ、支店長かわりに仕事お願いしまーす。ギャン行きましょう。」

「リズ、マジ鬼かー!」

リズとお出かけ。ギャンは嬉しくもあり、困ったともある。リズと2人で嬉しいが、手持不如意である。リズはそんなのわかっていると言わんばかりに【レモンハチミツ】という飲み物を買ってくれた。値段を見ると500G。おい!メタルスライム3匹分だぞ!あの直ぐに逃げる奴!本当に俺貧乏だなあと肩を落としリズの後ろをトボトボ歩く。あら~ちょっとかわいそうな事しちゃったか?しかしリズは恩を売っとく状態にし、ギャンと森との反対方向の草原に来た。木がまばらに少し生えている。

バスケットをギャンにポーンと渡しリズが走り出す。ピョンとジャンプし草原に転がる。

転がる瞬間スカートがチラリと捲れるが下着が見えず、お尻が見えた。「ノーパンですか!」

思わず声を出す。「ああ、違う、違う。紐なんだよ」うつ伏せになりながら返事をする。紐?なんだよ紐ってハアハア。リズの横に腰を落とす。リズの手作り弁当を食べ、話をする。

リズは直球で聞く。

「マジな話、ギャンはさあ、恋愛や結婚は考えないの?」

「・・・俺貧乏ですし、自分と妹で手一杯なんですよ。恋愛や結婚なんて、相手が可哀そうです。」

おーい支店長!あんたのせいだよ(怒

「じゃあ好きな人とかいない?」

「・・・パルル支店長。」ギャンの言葉に、何~!と心の中で驚くリズ。

「マーゾ、エッセさん・・・リズさん。」

自分の名前がでて、思わず頬が赤くなる、リズ。

ぐっと抱きかかえられる。「ちょっと、まだ付き合ってもないのに!」といいつつ、目を閉じ口を尖らせるリズ。

そのままバク宙するギャン。あ~れ~!と驚くリズ。

リズのいた場所にドシン!と大きな棍棒が落ちる。


リズさんを少し離れる様に指示。

「サイクロプスかー。こいよ!」とギャンがかまえる。いつもみたいに遊んでる余裕はないな。右足を前に出し棍棒を右手に持つサイクロプス。直線でサイクロプスに向かう。右手を振り下ろす。またこのパターンか。サイクロプスの右側に入り膝近くに入るギャン。サイクロプスの膝に右正拳突き、左肘を当て、左回し蹴りの3連を当てるギャン。しかし倒れない。サイクロプスが左手で捕まえようとする。バク宙で逃げ地面についた左腕を駆け上りサイクロプスの延髄に右膝を力を込めて入れる。跪くサイクロプス。それでも、すかさずギャンをアッパー気味にして殴りに行く。足で拳を受け背後に飛ぶギャン。回転し着地。直ぐに両者相手に向かって走り出す。サイクロプスは横から薙ぎ払うように棍棒を振る。「くそ良手だ」走る軌道を変え棍棒を背面飛びでかわす。サイクロプスの左側に出て左足にタックルをする。サイクロプスがバランスを崩し倒れる、大きな瞳を狙い、正拳を突く。が同時にサイクロプスの右拳がヒットする。大きく飛ぶギャン。浅いがサイクロプスもダメージを受けた。


「ギャン!」何度もリズは呼ぶが返事はない。

サイクロプスなんて、本来こんなところにいる相手じゃない。魔族の国の中心地にいる強敵。

ギャン大丈夫?あのままでも危ないが、次もヒットすれば助からないだろう。兎に角、ギャンを呼びながらギャンよりサイクロプスに近い位置に移動する。私が囮になれば・・・サイクロプスの目が赤く、予想以上のダメージを負っている。よしこのまま囮にと思ったが、あっという間にサイクロプスとリズの差が縮まった。

「え!ギャン、こんな早い相手と殺っていたの?」

リズは傍から見ているスピードと対面するスピードの体感スピードの違いを理解してなかった。

リズは怖さのあまり失禁し、意識を失う。その飛ぶ意識の中で、とんでもないスピードでこちらにギャンが走ってくる。棍棒で殴り殺そうとするサイクロプス。あと少しの所でリズをすくい上げ助けだす。

「おい糞野郎!マジ怒るわ・・・こいつは使いたくなかったが・・・」


ギャンは息を吐き、そして大きく息を吸う。ギャンの体がみるみる黒くなる。サイクロプスは棍棒を振るがギャンに回し受けで軌道が大きくずれる。

前蹴りでサイクロプスの体がくの字に曲がる。落ちた頭に全力で正拳突きをする。


遠くでその戦いを見ている者がいる。

「アナスタシア様、あの子ですか?私先日お会い致しました。」



ハッと気が付くリズ。隣にはギャンが座っていた。

「サイクロプスは?」

「終わったよ、帰ろうかリズさん。」

ギャンを見ると、右つま先が潰れ、左腕が複雑な方向に曲がっている。

「ああギャンごめんね。こんなことになるなんて。」

「大丈夫です。帰りましょう。ああ遅くなって申し訳ない。」

といいデートのお礼に黒の宝石、ヘマタイト。飲み物代としてサイクロプスの魔石をそっと渡す。これは受け取れないと必死に返すが、帰り間際にリズのポケットに入れて走って去った。



「リズどうだった」ワクワクドキドキしながらパルルが聞きにくる。

「支店長のこと好きだと」

「ん“・・・ん~♡」パルルの目がハートになる。

「あと、私の事も好きだって♡」

「ん“・・・ん~?」

「ギャン・・・のこと好きかも」

「ぎゃ~ミイラ取りがミイラになりおったー!」

リズはヘマタイトの宝石をキラキラと見つめていた。


次の日からギャンは町に来なくなった。



次回予告

【君の名は】を見るたび、おっぱいを触るシーンがあるが、

「俺は絶対おっぱいだけでは我慢できないな。股間を触りまくってるわ」

仲間と話す。仲間は

「写真撮ってすぐ自分あてに送るわ!」

マジか!思いつかないわ、それ!

次回

「思いがけない行動」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ