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それでも出禁にならない

「マジですか♪」

生け捕りのオーガを売却。他オーク、ワーベアの諸々のアイテムも一緒に。

「全部で、4,000Gになります」

「大金だー!」と喜ぶギャン。(ちなみに1G=1円です)

安っ!他の客は流石に驚く。桁1つ間違いでは?このやりとりを初めて見る客はそう思っただろう。


エッセが「アナスタシア様、あの方何とかお供にならないでしょうか?」と伺いをたてる。

ギャンが聞いてたら「てめぇ~」と言って左右のおっぱいが逆になる位揉み怒るだろう。

確かに結果魔物5匹を倒したのはギャン1人なのだからお供を考えるのは当然だろう。冒険者ギルドで指定依頼を出せば可能かもと、アナスタシアと侍女で冒険者ギルドに向かう。


「無理じゃ!」

ギルド支店長自らの断りを受ける。何故?キセルを吹かし、プハーと煙を吐く。

「あ奴は冒険者ではないのだから!」

支店長室が煙で充満している中、支店長はそう答える。仮に冒険者であっても断るだろう。「妹を1人置いて旅に出る訳がない。しかし妹が厄介で・・・、町の者も、あ奴が旅に出るなぞ、困ろうて・・・」


支店長の名前はパルル。小さく見た目はまだ子供の様だが、実は以前は支部長という立場でかなり強い。褐色の肌で、鮮やかなピンクの口紅が印象的で髪はボサボサながら綺麗な金色の髪をしている。ギャンの噂を聞き、支店に来た。冒険者に登録をさせようとし、話をすると、暴れた。警棒という短い棒で折檻すると、コークスクリューでパンチを繰り出した。阿呆がそんなパンチ避けられるわ。と避けたまではいい。これがフェイクで空振りと思いきや、体を回転させ裏拳が飛んできた。顔面にヒットし、パルルも魔法剣士なめんなよ!と本気の喧嘩に突入しそうになる。まあ回りが止めに入ったが。


ギャンは両親がいない。幼い頃、旅の途中で魔物に襲われて殺された。当時5歳のギャンは行方不明の扱いで死んだと思われていたが、1年後発見される。その時、妹を抱きかかえていた。ギャンを助けた人達がその妹を捨てろという。「妹を捨てられるわけないじゃないか~!」そう言って森に入りずっと森で生活している。もちろん、森での生活でもお金がかかる。

森で魔物を倒し、町に売りに来る。妹を捨ててほしい町の人達は、売りに来る素材をかなり叩いてギリギリの生活になる位しか買い取らずギャンに町に戻るように説得するが、今だ、状況はかわらない。

「なぜそこまで妹さんを?」

「それはな・・・」


ギャンは町から家に帰宅。家の傍に何やらガサゴソ人がいる。泥棒?まあ盗られるものは全くないが、妹が危ない。

ギャンは速攻で先制攻撃に動くが、残念ながら相手は直ぐに気が付く。

「おい、君。ここらで気味の悪い卵を見なかったか?」

「魔族の者じゃ。」

両手、両足に大きな猫の足みたいなフワフワのヌイグルミのような物ををつけ、かわいらしさをアピール?長い黒髪は裾が広がり軽いウェーブがかかっている。肌は白く透明に感じる。

「おおそうか。」と手を差し伸べる。握手した瞬間に相手に見えない様に、右足を大きく上げ魔族に踵落としを繰り出そうとする。が上がった足を落とす前に魔族が止めギャンを倒すように力を込める。後ろの倒れるギャン。しかしギャンは手を離さず、そのまま、魔物の腕に足を絡ませ腕の関節を取りに行く。また魔族はバク転し関節を決めさせない。関節を取りに行くのを失敗したギャンは地面に倒れる形になり、魔族の猫パンチを放つ。地面を転がるように逃げ、立ち上がる。

「「こいつ、なかなかやるな!」」

お互いに前半は相手の攻撃をかわし合う。後半は魔族から攻撃する。距離をとり、猫パンチと猫キックを繰り出す。届かない距離にもかかわらず、木を蹴り高く舞い上がるギャン。魔族の攻撃の先に会った木々が倒れる。「よく見切ったな。」落下のタイミングに合わせて魔法を繰り出す。火球【ファイアボール】

こりゃ、ちょいと本気ださなきゃなあ。ギャンは構えて拳に力を込め一気に乱打する。風撃で火球を消し地面に足がついた瞬間に魔族に向けて走り出し距離を詰める。「くっ!早い!」

詰めさせないと魔族は猫パンチを繰り出す。ギャンは前上に回転して飛び、魔族を飛び越え背後をとる。慌てて向きをかえる。「悪手だよ。」右脇腹にギャンの正拳突きよろける魔族に左上段蹴り。手を取り背負い投げで魔族を投げ、ギャンは体をそのまま魔族に乗せる。地面に叩き付けた反動で浮いた体を回転し2本足で立つ。そのまま地面に横たわる魔族を乱打する。「死ぬ・・・」魔族は失いかけた意識の中、あるものをみていう。

「なんという、女神か・・・」

ピタッと手を止めるギャン。

「にいちゃ、かえり」

真ん丸な目に、大きな口。口から長い舌がペロっとでる。

「スー危ないから出てきちゃダメだよ。」



「あ奴の妹は魔物じゃ、あ奴の戸籍には妹なぞ存在せんしのお。」


次回予告

先生、ちんちんがヘソまで反り返って痛いです。

あら、大丈夫?どれどれ先生に見せてごらんなさい・・・

ナニコレ!凄いわ、もう

次回「カッチカチ」


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