最高のプレゼント
あれから恭平という人と一緒に住んでるんだけど・・
「くっつかないで!!」
「いいじゃん!別にさ(笑)」
「うっとうしいんです!」
「そこまでいうなよ・・。」
そうなんです。あれからというものの、ベタベタとくっついてくるんです。
「じゃあ私、アルバイトにいってきますね。」
「アルバイト!?瀬波はまだ高校生じゃないのかよ!!」
「そうですけど、なにか?」
「がっ学校は?」
「学校ですか・・。行きたいですね。でも、今生きていくだけで精一杯だから。」
「そうなのか。悪い事したな。」
「悪い事?もしかして恭平君が勝手に居座った事?」
「なっ!!わ、悪かったな。」
「なに言ってるんですか!恭平君は何か訳があるんでしょ?気にしないで(笑)」
「悪いな。じゃあ俺はお前に明日良いものをプレゼントしてやるから楽しみにしとけよ!!」
「プレゼント?まぁいいや。じゃあいってくるので大人しくしててくださいね!それじゃあ!!」
バタンッ
「さて、いっちょプレゼントの用意でもするか!!」
瀬波の外見はいい。普通の女よりかわいいし綺麗だ。だが、何故親がいないのか少し引っ掛かるな。
プルルルル〜
「俺だ。至急用意して貰いたいものがある。ああ。頼んだぞ。」
ピッ
「よし。準備完了!!瀬波の喜ぶ顔が楽しみだな!」
ー夜ー
「ただいま。恭平君大人しくしてましたか?」
「ああ!!大人しくしてた。えらく遅いんだな。」
「はい。立て続けなんでいっつも終わるのは遅いんです(笑)」
「そうか。だから細いんだな!ちゃんと食べないと倒れるぞ!!」
「たっ食べてますよ!!それに、痩せてないですし!!」
「よし!!今日は俺が飯を作ってやろう(笑)」
「え?良いですよ。別に自分で出来ますし。」
「そんなに俺の作る飯が食えないのか!!」
「いえ!!別にそういう訳では!!」
「じゃあちょっと待ってろ。」
ー数分後ー
「出来たぞ!!さぁいっぱい食えよ(笑)」
出てきたのはうどん。普通のうどんだった。
「うどん?」
「ああ!!瀬波はまず、うどんみたいなすっと入るやつから食べたほうがいいからな(笑)」
「クスッありがとうございます(笑)いただきます!」
「ああ!!たくさん食べろよ(笑)」
あんなに後悔していたのに今はこの人がいてよかったと思う。とても・・・
「明日は楽しみにしてろよ!朝から忙しいからな(笑)」
「何かあるんですか?」
「内緒。明日になれば分かる!!」
「??」
ー次の朝ー
「瀬波!起きろ!学校に行くぞ!!」
学校?なんで?
「うーん・・なにいって・・・!!なんで?」
「プレゼントだ!!学校に行くぞ(笑)」
恭平君が持っていたのは学校の制服。私がずっと夢見てた学校。
「でも、私、そんなお金ないです・・。」
「いったろ?プレゼント!早く行くぞ!!それとも、お姫様抱っこがいいのか?」
「けっ結構です!!用意して来ます。」
ガチャンッ
「ホントにかわいいな瀬波は。」
ー数分後ー
「用意出来ました。でも、ホントにいいんですか?」
「ああ!!じゃあ行くか(笑)」
「はい!!」
恭平君のおかげで私は中学生のとき以来の学校に行く事ができる。でも、何で恭平君はお金があるんだろう?ホントに不思議な人(笑)