タマニキズ作戦の後日談
せっせと偽物の弾を供給した、タマニキズ作戦でしたが、戦後思わぬところで問題が
第二次朝鮮戦争後、とりあえず北朝鮮領域を統治しているのは、実質的には中国(以前から影響力のあった人民解放軍の北部軍区ではなく、党中央の直轄区域となってる)であるが、その北朝鮮の「代表する顔」は以前暗殺された金正男の息子である。
彼は以前も北朝鮮の治安機関から狙われていたが、今回はなんと、韓国特殊部隊からも、狙われたことが判明した。
これは北朝鮮の輸出兵器体系へ、せっせと「偽物の不良弾」を「供給」していたルートに、韓国軍特殊部隊に関わる人物の会社が、「たまたま買い付けに来た」から、判明したのである。
第二次朝鮮戦争後の混乱期に、早期の南北統一を目指すグループには、中国の擁立する金正男の息子の存在は邪魔だからだ。
その暗殺部隊は、旧朝鮮人民軍の、輸出済みの武器を使うことで、北朝鮮内で弾薬をやりとりして発覚することを避けようとしたのである。
驚いたのは、わが防衛省。
下手に他国の暗殺事件に出先機関といえ関わるとなると、やっと落ち着きつつある朝鮮半島にまた火がついてしまう。
防衛省は結局、首相官邸に報告、アメリカとも協議して、「何もなかった」ことにしたのである。
弾薬を「密か」に運んでいたボロい貨物船は「たまたま故障」して「たまたま急行した」日本の海上保安庁の巡視船に「救助」された際に「たまたま武器を発見され」押収されてしまうのである。
一方、韓国軍情報部に「たまたま武器の不法な取引」の情報が流れ、摘発されてしまう。
そして、すべてはなかったことになるのである。
当時、日本もこのスキャンダルを利用しての政治工作、の考えもあったが、何をしでかすかわからない、朝鮮半島に関わらないほうが良いと大人の対応に落ち着いたのである。
やれやれであります