作戦名「オモテナシ」
グレムリン計画のうち、北朝鮮の兵器について情報集める計画です
今回のグレムリン計画のポイントは、「北朝鮮が泣いて喜ぶハイテク兵器の部品」であるが、それを考える手っ取り早い方法は「現物を入手」である。
今までもこのような例は多数あり、先の大戦でも敵味方双方とも、捕獲した兵器の技術調査、場合によれば、戦力化をしている。
また戦後、冷戦時代も懸賞金をかけて亡命促したり、(ミグ15、19、21など)亡命機体について調査(ミグ25)様々な情報収集している。
「北朝鮮兵器の現物集め」をする作戦として立案されたのが「オモテナシ」作戦である。
「具体的にどうするか?」で議論した結果は「買えばいい」であった。
かって、モロッコからTー80がアメリカに流れたようにである。
世界でも有数の武器輸出国、北朝鮮からマーケットであるアフリカ経由買ってしまう。
ターゲットは暴風号(Tー62改造)以降の型式の戦車、火器等である。
こいつらを買ってしまい、そのアップグレード用に使える「日本製の民生品」を開発してしまう。
あらかじめ現物を調べた上で、狭い戦車の砲搭に取り付けやすいコンパクトな機材を作り上げるのである。
当然、これには細工を仕掛けてあるのは勿論である。
また、リバースエンジニアリングを活用して、戦車や火器の偽物の補充部品を作ってブラックマーケットに流してしまうのである。
このため、わざわざ旧式な工作機械を中古市場で手配するなど、できるだけ北朝鮮の工作現場に近いレベルでの製品を作る手法を追及している。
他には、「スクラップ」としてインド、ドイツからミグ29の事故機や廃品を購入したものも、情報源とされたのである。
このような、あの手この手の情報収集は、可愛い女の子を落とすために必要なだけではないのである。
「そろそろ走らせますか?」
「そうだな。偽装がしっかりしてるか、確認の上、モータープールに移動、給油して走行試験だ」
今日、東富士演習場でテストされるのは、北朝鮮から「買ってきた」Tー62である。
FRP製の「増加装甲ボックス」などつけて、わざわざ北朝鮮のマークもつけてある。
極秘のハズの試験?
いやいや部内では「仮装敵用改造車両」の名目で堂々と富士学校にて運用しているのである。
だから、わざとらしいマークまで入れてある。
多少戦車に詳しい人間がみても、「不細工な改装」と笑ってしまいそうなレベルの外見にしてあるため、まさか「本物」には見えないのである。
車体下部などはわざとらしい取ってつけたようなスカートがついて「ロシア戦車らしさ」も隠してある。
イメージとしたら、かって仮装敵車両として陸上自衛隊が、61式戦車をいじった「Tー62もどき」が近いかもしれない。
このような車両や武器が密かに集められ、コピーされ、北朝鮮向けに「出荷」される日を待っのである。
そして北朝鮮の戦力を現場レベルでそぐと共に、ブラックマーケットでの北朝鮮兵器への信頼感を揺るがし、北朝鮮の経済にも打撃を与えるのである。
様々な北朝鮮兵器を「招待」して「オモテナシ」する計画です