グラスホッパー作戦
グレムリン計画は、いくつもの作戦で構成されてます
グレムリン計画の一つに、「グラスホッパー作戦」がある。
これは、日本語の「バッタ」に引っ掛けた「軍用機の部品の偽物=バッタもん」である。
中国辺りが以前にFAAのタグを偽造して、中古部品で儲けた事例を参考に、ミグやスホーイの機体の部品を細工して、ブラックマーケット経由北朝鮮に導入させる作戦である。
つまり北朝鮮の保有している軍用機の機体全体も、ターゲットにした作戦である。
例えば、ミグ29の水平安定板の取り付けのブラケットを強度の低いものと入れ替えることや、あらかじめ切り欠きを入れておく等の細工をして、偽造した正規のタグを添付するのである。
これは実は、非常に簡単な話であった。
中国の航空機部品偽造ルートから仕入れて、北朝鮮に流すのに中国経由で簡単にできてしまったのである。
ただしこの部品が汎用品であれば、日本に入ってくる恐れもあるため、あくまでミグ、スホーイの軍用機、それもロシアや東欧等からも退役したような機体の専用部品に狙いをつけての計画である。
作戦の詳細は、事情が事情のため明らかにされてない部分も多いがダミー会社を複数経由して、中国の偽造部品を北朝鮮に輸出させたらしい。
この結果は、北朝鮮のなけなしの戦闘機の稼働率が開戦をピークにすぐ、低下したことから推察される。
正規部品よりはるかに落ちる強度や精度しかない部品は、すぐに磨耗したり不具合を起こすため、交換が必然的に発生するからである。
安物買いの銭失いは、いずこにおいても成り立つのである。
かくして安物買いの銭失いと成り果てました