作戦Q
大規模な北朝鮮のハッキングに対抗する作戦とは
これがまた、防衛省始まって以来の大がかりな「偽情報」作戦である。
北朝鮮のハッキングは、韓国から作戦計画を盗んだり、はたまたインターネットバンキングから資金を盗む等、密かな動きをしているが、すべての実態がつかめている訳ではない。
我が国も当然やられているので、防衛省のHPまるごと囮にして偽情報を流す作戦を立てることになったのである。
誰もが入れる防衛省のHPはそのままに、各研究所等へのリンク先を囮のサイトにすり替える、成りすましを行うのである。つまり、入り込んだ先は囮であり、そこでおいてある情報は細工された偽情報である。
とは言えきちんと、セキュリティもかけられて、パスワード等もきちんと守られている中の偽物なんで、受けとる側も「納得?」するようにされている。
ご丁寧にその情報を集積することで、得られる情報は、別経路と整合性をとってあるため、情報の確度は自然と高くなるのである。また、一方であたかも、「北朝鮮の中にスパイ」がいるや「朝鮮総連等にスパイ」がいる、はたまた「朝日新聞が実は二重スパイを演じてる」等匂わせるような情報も出てくるように設定されている。
これは虚構であり、まったく根拠ないのであるが(多分)、北朝鮮の防諜部門に要らぬ負担をかけるのが目的である。
ハッキング集団にハッキングされてしまったら、逆ハッキングしても効果ない(まったくの第三者が踏み台にされてる場合等)ため囮を使う訳である。
この作戦の成果は、第二次朝鮮戦争が起きて初めて、北朝鮮に衝撃を与えることにつながったのである。
開戦時点で、護衛艦隊の所在はまったく予想外の海域にいたし、陸自の動員は予想以上に早く、航自の飛ばす戦闘機は遥かに多かったのである。
また弱そうな後方に、特殊部隊を送りこんだけど、どこも警備が厳重で入り込んだりできず、迎撃されたりもしたのである。作戦のQの由来だが、様々な欺瞞、偽装計画を含むグレムリン計画の中で、17番目、アルファベットで17番目の作戦だから、というのや、日本の古いアニメに「オバケの○太郎」とか言うのがあり、「北朝鮮を化かすから」つけた等諸説ある。
また特撮ものに出てくる悪役が「Q」だったからとも言われている。
情報戦で負けたらまた、過ちを繰り返すことになります




