第8話 ギルドとテンプレ
ちょっとだけ内容、長くしてみたンゴ。もしかしたらもう1話投稿するかも。
マサはあの後、リアと共に町の方へと来ていた。今、目の前には大きな門があり、門番の様な兵士が立っている。
「おい!この先を通りたければ、カードを見せてもらおう」
カードとは個人の情報などが載っており身分を証明する為などに使われる。
正文は王国側から作って貰っているので心配はない。リアもちゃんと持っていたのでカードを門番に見せる。その時に冒険者ギルドの場所も聞いておく。
「これがカードだ。あと、冒険者ギルドはどこにあるんだ?」
「よし、大丈夫だな、それとギルドはここから入って奥に進めばあるぞ。」
「ああ、助かった」
「なに、これも仕事だからな!」
門番は笑う、正文は軽くお礼をいい町の中へと入る、そのまま道をまっすぐに進むと、剣と盾の看板が付いている大きな建物が見えて来たのでそこに入る。中はよく映画などで見る、酒場の様な所だった。そのまま空いている受付に向かう。
「ようこそ、今日はどのようなご用件でしょうか?」
「ああ、今日は登録しに来た。後ろの奴も頼む、」
「かしこまりました、それではこの紙に名前、特技、扱う武器または魔法をご記入して下さい。またカードを冒険者ギルドのカードへと変えるのでお渡し下さい。」
正文とリアは言われた通りに記入欄に名前、特技、武器を書いていき。カードを受付嬢に渡す。
「ありがとうございます。それでは、ギルドの説明をさせていただきますね。
まずギルドにはランクというものがあります。ランクは、F、E、D、C、B、A、S、SS、があります正文様とリア様は、今は最低辺のFです。ランクは依頼を規定数以上達成すると上がります。ただし、ランクBからは試験が必要となるのでご注意下さい。依頼は自分のランクからひとつ上のランクの依頼まで受ける事が出来ます。また、依頼をリタイアした時はペナルティとして金貨1枚払って貰います。よろしいでしょうか?それとこちらがカードになります。」
受付嬢が説明しおわった後カードを受け取る、カードにはFと書いてあった。
「ああ、ありがとう、それとここには解体場みたいなのはあるか?素材を解体したいんだが。」
「はい。解体所ならあちらになります。」
正文が受付嬢に言われた所に行こうとすると、目の前に男の1人が立ちはだかった。
「おいおい、お前みたいなひょろっちいのが冒険者なんて出来るわけねぇだろ?冒険者なめてんのか?あぁ?分かったら荷物とそこの女おいてきな。それなら命までは取られねぇよ。ガッハッハッハ!」
テンプレである。周りの冒険者達はニヤニヤしている。正文は受付嬢の方へと視線を向けるが黙っているだけだ。どうやら冒険者同士のもめごとにはギルドは関与しない様だ。リアはあからさまに嫌そうな顔をしている。正文は内心喜んでいた。
(テンプレキター!?マジ異世界ぱねぇ!こんな恥ずいセリフ言うなんて、、、コイツ天才か?)
「うあー、怖いよーこの人とっても強そうだよー勝てる気しないよー」
棒読みである。それを聞いた男は、、、
「テメェ、、、このCランク冒険者のダリア様を馬鹿にしやがって、ぶっ殺してやる!!」
説明ゼリフ乙。ダリアが持っていた剣できりかかってくる。だがその剣が正文に当たる事は無かった。剣が根元から、ポッキリ逝っていたのである。合掌。
「なんだと!?俺の剣が!どうなってやがる!?」
ダリアは目を見開き正文を睨み付ける、が、そこにはもう正文はいなかった。
「ここだよ」
正文は既にダリアの懐に飛び込んでいた。そのまま拳を突き出す!
「ぐほぁ!?」
ダリアはそのまま扉を突き破り、外へと吹っ飛んで行った、、、、