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選ばれたのは魔王でした。  作者: 草原
第一章 クヌール森林とおじいさん
6/27

1-6 畑

遅くなった上に短いです。

休みの時期ってするべきことは沢山あるのになにもしたくなくなりますよね…。

 翌朝、何時も通り朝のおそらく6時頃に起きて部屋を出るとじいさんが朝ご飯を作って待っていた。相変わらず、俺が起きる時間がわかったかのような手際の良さである。

 お礼を言って食べ始める。メニューはフランスパンもどきで作ったサンドイッチと暖かいコーンスープ。正式名称は知らないが大体あってると思う。

 中々美味しかったです。ごちそうさまでした。


 朝は軽く、もしくは食べない派の俺には十分な量でした。

 食べ終わって片付けをしているとじいさんが申し訳なさそうに言った。


「のう、すまんが今日からわしの畑仕事を手伝ってくれんか?」


 突然の申し出に詳しく聞くと、突然魔法を教えることになったが、二人分の生活費は準備していなかったので売れる作物が減ってきているらしい。

 どうせ魔法を習うのなら最低でも3か月はいるのだろう、と言われたので驚いたが、まあ、行く当てもないし正直ここに1年いてもいいとは思っていた。


 しかしそれは当然じいさんの了承がいる訳で、当のじいさんから食糧難を訴えられては動かざるを得ない。

 長期スパンで見ると赤字なのでとりあえず畑を広げようと考えたらしい。うん、本当に申し訳ない。


 すぐに了承すると畑へ案内すると言われじいさんについていった。


「ここら辺を耕してくれんか」


「ここら辺…」


 そこは比較的じいさんの家から近く、場所もじいさんが先に広げていてくれたのか木々は伐採されており非常にどこを耕すのか分かりやすかった。


「広いですね…」


 思った以上に広く、自分に出来るか一気に不安になるが了承した手前ここでやめます、とは言えない。腹を括って頑張ろう。


「なに、毎日昼まででよいよ。そこからは魔法の練習にしよう」


 魔法の練習はしばらく無くなるかと思ったがそんなことは無いらしい。中々ハードなスケジュールだなあ、とすでに疲れながらもじいさんには笑顔を向けて了解したと告げた。


「えーっと、まあ、何日かかるかわかんないですけど…頑張ってみますね」


「おお!ありがとう!じゃあわしはあっちの畑のほうに居るから一通り終わったら声をかけてくれ。道具はあの倉庫にまとめてあるからの」


 嬉しそうに笑ってくれたのは良かったのだが俺をここに一人で当たらせる気だろうか。それは非常に頂けない。

 畑なんて生きてこの方耕したことなんてないし、あったとしても小学校の体験なんかで作物を収穫しただけだ。


 慌てて行ってしまおうとするじいさんを引き留めて畑を耕したことがないと言う。するとじいさんは驚いたように一瞬惚け、すぐに怪訝そうな顔をして問いかけた。


「なんと…。ご両親のお手伝いはしなかったのか?」


 そういえば、とこういうRPG系の舞台は中世ヨーロッパが多いことに気づく。つまり貴族なんかじゃない限り子供の頃から畑仕事は手伝うのだろう。


「ええ、まあ。体が弱かったので…」


「…ふむ、まあ仕方ない。今は十分丈夫そうだし…」


「あ、はい。もうすっかり」


「うむ、では慣れるまではしばらく手伝ってやろう」


 畑仕事を手伝うためにしているのに、それを手伝ってもらうなんて本末転倒では…。そんな考えを捨てて俺はこれから名誉挽回だ、と意気込んだ。

 俺はさっそくお礼を言って手ほどきを受けた。




 ☆



 全体を一応畑、と呼べるくらいには耕して休憩しているとじいさんが植える作物は何がいい?と質問してきた。


「うむ、食べるのはわしら二人じゃからの。決めていいぞ」


「え、っと、種は何があるんですか?」


 美味しいとかはどうせわからないので適当に高く売れる物、もしくは簡単に出来るものがいいなあ、と軽く考えながら選ぶ。

 異世界の食べ物はわからないので選びようもないのだけど。鑑定に値段も載せればいいのに。


「ああ、もうすぐバールじゃからな。ダイコンやサイール、ハクサイなんかもいいな」


「…ん?え、あー、大根?」


「うん?なにかおかしかったか?」


「あ、いえ、ちょっと待ってください」


 大根って…あの大根だよな、白菜も、白菜だろ?所々日本要素入れてくるのやめてくれないだろうか…。

 しかし今回は功をなした、と言っていいだろう。どちらも冬の作物だったはずだ。つまりさっきのバールってのは季節、しかも冬だ。


 アプリルの木を鑑定したときにも確認したし間違いないだろう。


 いい線行ってる気がするな。はは、探偵になれるかもしれない。


 ―――――

 スキル:探偵を獲得しました

 ―――――


 …冗談だったんだが。いや、貰えるものはもらっておくけど。


「えっと、もうすぐバールってことは…今は…なんでしたっけ?」


「は?お主季節もしらんのか?」


「あ、いえ。旅をしていると季節に疎くなりがちで…。地域によって季節の変化も無い場所もありますし…」


「ほお…そんな場所が。ふむ、まあそういうことなら…」


「あ、出来れば他の季節もどんな感じなのか教えてほしいです」


「ん?…うむ」


 不審げにしていたじいさんだったが何とか自然に聞けただろう。

 じいさん曰く

 アクトは暖かく、草木や動物が活発になり始める。

 サムスは暑く、ここら辺は特に暑いそうで、来たや南はまだマシ。

 ツミトは涼しく、木が枯れ始める。

 バールは寒く、ここら辺はそうでもないが、夜は一層冷える。

 ということだ。つまりは上から春夏秋冬だろう。ここにも季節があってよかった。


「ありがとうございました。…そうですね、作物は大根と白菜はどうですか?」


「うむ、それではそうしようか」


「はい、頑張りましょう」


 聞いたことのない作物も気になるが大根と白菜を食べたい。

 それに本当に俺の知ってる大根と白菜なのかも知りたかったしな!







作物とか正直耕したことないので簡単に書いていきますが、おかしすぎる所があったら遠慮なく言ってください。

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