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選ばれたのは魔王でした。  作者: 草原
第一章 クヌール森林とおじいさん
11/27

1-11 対話と始まり

お久しぶりです。もう月一でいいかなあ…。

 部屋に戻ると一気に力が抜けてベッドに倒れこむ。じいさんの前は気を使って疲れるし、何より今日は魔物との戦闘があった。


「おい、ゴシュジンサマは剣を習うのか?」


「ん?まあ、魔法しか使えないってのはちょっとなあ」


「俺らだけじゃ不満、か」


「…別にそういうことじゃないよ」


 不機嫌そうに何か言いよどむキイの代わりにランが前に出て笑って言う。


「ふふ、お兄さまはレオン様を心配してるんですよ。だって剣、ということは接近戦でしょう?レオン様が怪我をする確率が上がりますもの」


「ああ、なるほど…?」


 正直キイよりもランに止められそうだと思ったんだが…キイの方が心配性という事だろうか。

 まあ、確かに魔法よりも怪我をするかもしれない。そう思うと少し剣を習うのが嫌になったがそうはいかない。


「でもさ、ほら、なんお役に立つか分からないけど取りあえず何でも持っておけって言うし」


「言います?」


「…別に反対してない。お前が決めたんなら文句は言わねーよ」


 ランに重ねて言うキイに、それにしてはずいぶんと不満そうだね、と笑って、本当に心から心配してくれてるんだなあと少し嬉しくなった。


「基本は魔法で戦うよ。俺もけが嫌だし、もしもの保険な」


「ああ、わかってる」


 すこし変な空気になって気まずくなる。なにか話題はなかったか、と記憶を探っているとそういえば説明して貰ってないな、と思い出した。


「そういえば、俺が気絶したのは何があったんだ?」


「ん?あー、あれは俺が…ああ、ご主人様は鑑定スキル持ってるだろ。俺たちを見てみろよ」


「え?持ってる、けど…なんで知ってるんだ?」


「鑑定すれば分かる」


 言われるままキイを鑑定するとそこには驚愕のステータスが映っていた。


 ―――――

 キイ 精霊族 時間属天級

 Lv.854

 HP:8476/8476 MP:303628/308917

 攻撃力:4510 防御力:3149

 魔法攻撃力:9975 魔法防御力:7684 素早さ:7474


 契約者:レオン・グンジヨート

 ―――――


「は…?…え?」


 レベルから素早さまで文字通り、桁が違う。


「驚いただろう?…まあ、俺は所詮伝説とか言われる天級精霊なんだよ。んで、ちょっと契約に無理があったからご主人様に反動が来たんだ」


 まるで1レべの状態で魔王にでも会った気分だ。

 味方だからいいものの敵になっていたら、とは思いたくもない。


「…ああ、驚いた。キイって凄いんだな…」


「まあ、な。んで、俺も鑑定スキル持ってるからご主人様の凄さもわかるのさ」


「あれ?スキル…?」


 そういえば鑑定してもキイのスキルが分からないな、とウィンを触ってみるがこれ以上表示はない。


「スキル見えないんだけど…」


「ん…?そうなのか?あー、俺のスキルレベルだと相手のスキルのレベルまでは分かんないんだ」


 キイの言葉になるほど、とうなずいて納得する。

 相手のスキルは少なくともレベル3から見れるのだろう。


「ああ、まあ地道に上げていくから」


 正直レベル上げがそこまで苦ではないので使っていればそのうち上がるだろう、と楽観的に見ている。

 そこまで切羽詰まってするほどではないだろう。


「私達はお兄様程ではないんですけどね…」


 ランはそういったが、二人は俺と比べれば天と地ほどの差があったがキイとはステータス自体はそこまで差が無かった。

 単純に数字が大きすぎてわからないだけかもしれないが…。


「なんか一気に強くなった気分」


 こんなに強い三人が仲間なのだ、と思うと自然と自分が強いような錯覚に陥る。


「まあ、実際強いんだけどなあ。でも俺らは魔法をご主人様のMPでしか使えないからあんまり大がかりなものは無理だぜ」


「ああ、そうらしいね…。なんで?」


 純粋に、彼らもMPを持っているのだから使えるのではないか、と思うがそうはいかないらしい。


「私達自身なら使えるんですけど…」


「ラン」


「あら、すみません」


 何か意味深なことを呟いたランはキイに諫められ、ニコッと笑って消えてしまった。


「なんだったの?」


「気にすんな。いつかわかるよ」


「…そう」


 ああ、言いたくないんだな、と察して視線を外すと俺もそろそろ帰るよ、と声だけ聞こえて気配が消えた。


「まあ、あとは…腕が完治したことか」


「ああ…そういえば」


 正直自分から聞いておきながら悪いが忘れていた。

 キイ達のステータスに比べて印象が弱い。


「まあ、それはただ単にランが回復魔法を使ったってだけだよ」


「ランが?」


「ええ、まあ。レオン様のMPを使うのは少々悪いとは思ったのですが…。さすがにそのまま放置することは出来ないので…」


 なるほど、と納得がいく。

 ランのスキルは見られなかったが、光の精霊らしい彼女ならば回復魔法なんてお手の物だろう。


「ありがとう、そんなの全然気にしないでいいよ」


「…当然の事ですわ」


 そう言ったきり黙ってしまったランに首を傾げると苦笑しながらキイが後を引き取った。


「あー、まあ、ランは気にしないでくれ。明日は早いだろ?さっさと寝な」


「…ん、まあ、そうする。ラン大丈夫?」


「え、ええ!ご心配おかけしました!」


 そう言って帰ってしまったのでよく聞くことも出来ず、そのまま俺は布団に入った。





 ☆





 翌朝からじいさんとの剣の稽古が始まった。

 なんだかんだ言ってじいさんは剣の扱いがとても上手かったし、厳しかった。


 多分、魔法よりも剣が専門なんだろう。

 魔法よりも教え方が慣れている感じがして、指摘なんかが魔法よりも適格だった。


 しかし俺には剣術スキルがある。

 対レッドウルフ戦で全く役に立たなかった短剣スキルも謎が解明した。


 なんでも『装備』をしなくてはいけないらしい。

 ただ単に持つだけ、構えるだけでなく言葉にだして言う。これが重要なのだ。


 杖や鎧も同じように口に出して『装備』しなければただの木の棒と金属の服。

 勿論それで殴れば痛いし、鎧は固いがそれぞれの性能と自身の力が十分に発揮できないんだとか。


 なんだそれ。


 そう言いたい説明だった。

 口に出さなければいけないなんて、いよいよ本当にファンタジーな気分だ。


 じいさんに言われた通りナイフを『装備』して対峙するとスッと構えに入り、じいさんと打ち合えた。

 じいさんに本当に初心者か、と疑われだがなんとか誤魔化せたと思う。


 短剣と同時に長剣も練習していたが意外とこちらのほうが扱いやすく、レベルが元々高かった短剣と並ぶレベル5まで言った。

 その瞬間「所有スキルが条件を満たしたので結合されます」そんな声と共にスキルが一つになる。


 剣術Lv.1


 レベルが下がって損した気分だったのだがじいさんに驚かれたので良い進化だったのだろう。


 他にも隠密や隠蔽、HP自然回復速度上昇などのスキルを手に入れた。

 隠密は剣の稽古で手に入れたが家でこっそり夜中にトイレに行くときなんかに上がって今はレベル2だ。隠蔽は練習なんかをサボった時に手に入れた。それからはちょくちょくお世話になって、今はレベル3。HP自然回復速度上昇は稽古で手に入れたらしいが、レベルは1のままだ。


 そして今、うち、というかじいさんの家には訪問者が来ている。


 朝早くから扉を強くたたいて来た世間知らずだ。

 訪問者はじいさんの知り合いらしい男で、中々強そうだった。


「レオン君、少し森の方で自主練でもしといてくれんか」


 申し訳なさそうにじいさんがいうので二つ返事で頷いて玄関からでる。

 人に聞かれたくない話なんだろう。流石に俺も弁えている。


 さあ、適当に森で昼寝でもしておこう。




スランプって言うか別のとこで別の話書いてて書き方忘れた。

後半いつもと違う気がしてならないけどどうしようもなかったよね。

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