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聖女トゥキスモの恋  作者: 水無月 一夜
7/10

-----聖女捕獲される-----

急遽 投稿直前に書き換えたので 本日投稿分の物まで昨日投稿してしまいました。

でもバッドエンドを回避できました。



「ふぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 文字通りに危機一髪だったわ・・・

な~んで、あなた直ぐに外に出て来なかったの!!!」


家の外に連れ出されたトゥキスモは葉っぱの上で座らされて

目の前には仁王立ちのムスティさんがいました。

しかし、ムスティさんはストローが折れて、前足2本とも無くなっているという、かなりの重症でした。


「も・・・申し訳ありませんでした」

トゥキスモは自分が言う事を聞かなかったせいで、ムスティさんにけがを負わせてしまった事を本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、直ぐにムスティさんに「回復」をかけました。


このところ、巨大な人間という相手に回復をかけていたおかげで、同じ仲間に回復をかける

のは、なんていうか余裕があり過ぎと言うか、ムスティさんは、一瞬で元の姿に戻った後、

まだまだ光り続けたかと思えば、ピンク色っぽく変色してちょっぴりかわいくなりました。


それでも、こんなにボロボロになりながら、私の事を救ってくれたムスティさんに申し訳なくて

おもいっきりの魔力をムスティさんに注ぎ込みました。


ムスティさんは、元々みんなよりちょっと大きかったのですが、

トゥキスモの魔力を注ぎ過ぎたせいか普通より2回りか3回りは大きくなってしまいました。


回復をかけ終わったムスティさんは、「んわっ、 あなた何してくれたの? 目線が変わったんだけど」

と言い、空をぐるっと飛びました。

「ひゃぁ~、何この速さ 自分で飛んでるのに、追いつかなさそうで怖い~」

と、とっても興奮しています。

何度も飛び立っては、降りて来る事を繰り返して、

「恐ろしいくらいに速くなっちゃったわ・・・」とつぶやきました。


今日は、なんか疲れたから、とにかく休みましょうと言ってくれたので。

一緒に林に行って眠りました。


気が付くとムスティさんはまた子供を産んでいました。


私は、子供が生まれる感覚がまだ無くて、なんとなく寂しくムスティさんを見ていました。

ムスティさんは、子供を産み終わると、疲れて寝ているようでした。

なので、そっと回復をかけておきました。


よしっ、もっともっとみんなを治してあげるんだ。

陽の昇りはじめるころ、トゥキスモは一人神社へ向かいました。


神社には朝まだ薄暗い時間なのに、もう人が来ていて、掃除をしていました。

その人たち一人一人に回復をかけて上げました。


「痛っ」 「あっ、チクッとした」 「いっ 痛かった」3人の声に振り返った一人が

「あっ 光ったぞ」と言いました。

「あっ あれって最近話題の白い妖精さんじゃない?」

「そうだよ~ ホントだ~」


「「「白い妖精さんこんにちは」」」

4人は私に気が付くと口々に話し始めました。

みんな、叩くんじゃなくて、私を温かい目で見てくれています。

そこで、4人の前でクルリと 輪を描いて見せました。


4人は直ぐに、スマホを取り出して写真を撮り始めました。

ピカピカスマホからフラッシュが光るたびに

「もしかして 私に回復をかけてくれてるつもりなのかしら?」と思うのでした。

まぁ回復は掛かって無いけど、みんなの好意に感謝して

一人一人の指の上に載ってポーズをとってみました。


「わ~ 本当にまっしろで綺麗」

「かっ かわいい うちに来て」

「聞いて~ 本当に肩こりがなくなってるんだよ~ ありがとう」

「俺も 子供の頃に骨折した所の痛みがなくなってるよ ありがとう」


「このこって砂糖水飲むんだっけ?」

「なんか、サトーさんのSNSで砂糖水あげてるって書いてあったよね」

「じゃあ、ジュース飲むでしょ買ってくる」

そう言うと、境内の傍にある自販機からリンゴが描かれているジュースを買ってきてペットボトルのキャップに入れて目の前に突き出してくれました。


これ、飲んでいいって事だよね 私は4人に凝視される中 ペットボトルのキャップの縁に飛び乗ると

んっっと、ストローを突っこんで飲んでみました。

 あ゛ーーー これもすんごく甘いです。 酸味も強いから水を飲みたいんですけど、

前に治してあげたご夫婦じゃないと、私の好みの味は分からないよなぁ

水が欲しいから、飲みに行こう、向こうに手水舎があるからそこで飲もう。


そんな事を思っていたら、ビニール袋をかぶせられました。

「えっ」

「飼うの?」

「まずは SNSに投稿しよう」

「ここの名物にしたら良いじゃん」

「寿命短そうだし、名物になるかなぁ」

私は、飛び立とうと思いましたが、逃げ場がない事に気が付いて、おとなしく捕まるのみでした。


しばらくビニール袋の中を飛び回ってどこか出て行ける穴は無いかと探しましたがやっぱり無駄でした。

前のご夫婦が家の中を自由に飛び回らせてくれたので、自分に声を掛けてくる人間は安全だと思ってしまっていました。


やっぱり人間は危ないんだ。。。

私を入れたビニール袋を事務所の中にある机の上に置くと、4人はどこかへ行ってしまいました。


かなり時間が経って、昼近くになっても誰も来ませんでした

ジュースは甘すぎるから、あんまり飲みたくないけれど

ビニールの中にはこれしかないので、仕方なくジュースを飲んでは

濃すぎてしばらく休む事を繰り返していました。

水が欲しいなぁ・・・


私はビニール袋ごと、良く分からない部屋の中に放置されていて、傍には誰もいません。

そうだ、このビニール袋を破壊してみよう

そう思い立って、「破壊」を唱えました。

”プン”と音がして 破壊を放ったビニール袋の先にあったパソコンのスイッチが入りました。

あれっ、破壊魔法が通り抜けちゃう?

もう一回破壊を唱えました。

再びパソコンに光が当たって

ピーピーピーピーピー

単調なエラー音が 繰り返し鳴り始めました。


あれぇ・・・ビニール袋を通過して 破壊魔法があっち迄飛んで行っちゃうんだ。


「ね~ 誰か~ 私ここにいても つまんないんだけど~ 水も飲みたいよ~」

大声を出していると、クモさんが天井からつつ~っと降りて来ました。

クモはビニール袋に乗っかると、私の前までやって来て

「なんか知らぬが、お主捕まったのか、でもこの袋はわしじゃどうにもできないな、別の奴呼んできてやるから、も少し待ってろ」

と言って、クモさんは居なくなりました。


大分待っていると、お姉さんが戻ってきました。

「あ~ なに なんでパソコンから変な音が出てるの?

やだパソコン動かないし・・」

そう言って、直ぐに出て行ってしまいました。

少しして、男の人と一緒に戻って来て、二人でパソコンを触り始めました。


「美奈ちゃん、スマホで検索してみて」

「あー、出てきた、ビープ5回はメモリーの故障だって」


二人の視線がトゥキスモに注がれます。

「ねぇ 白い妖精さん、パソコン直せる?」

パソコンって、そのピーピーうるさい奴の事?

それより私はビニールから出たくて、仕方ありませんでした。


ビニールごと私をパソコンの上に移動させて

女の人が言いました「ね 妖精さん このパソコン直して・・・」

「直るよね」

ちょっと低くて怖い声でした。

お姉さんの表情もなんか怖いです。。。


いう事を聞かないと、叩き潰されるのかなと恐くなった私は、パソコンに向かって、「回復」を唱えましたが、ストローが刺さりません。

何度も刺さらないストローを突き刺す動作をしていたら、ストローがパキッて折れ曲がってしまいましたが

その瞬間ピカっと光が出て、パソコンは直ったようです。


「わー凄いじゃん、 ねぇパソコン直ったー」

喜ぶ二人 その下のビニール袋の中で、痛がって苦しむ私


私はストローが折れてしまったので、痛いし苦しいし泣きそうでした。


その時、窓の外から声がしました。

「そろそろ、外に出る頃じゃの」


声の方を見ると 白い蛇さんがいました。

部屋にいた二人は悲鳴を上げながら、窓を閉めようとしましたが、白蛇さんがそれより早く部屋の中に飛び込んで来ました。


そしてビニール袋を口にくわえると、悠々と窓から外に出してくれました。

外に出た所で、白蛇さんはビニール袋を嚙みちぎってくれました。

「お主もなかなか、理解されずに大変じゃのう

これからも目立ち過ぎず、多くの人を助けるのじゃ」


そう言うと、蛇さんはどこかへ行ってしまいました。

いつの間にか、折れたはずのストローは直っていました。

喉が渇いていたので、手水舎へ行き水を飲んでいたら

「お久しぶりです、白い妖精さん」

という声がしました。

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