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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愚痴・お勉強の時間

VRMMOもの作品で時々見かけるアレ

作者: まい

※胸糞要注意・セクシャル表現に要注意。 それと感想をロックしてある作品?となっております。


 全年齢向けのVRMMOゲームを題材にしたのなら、配慮されるべき部分を配慮しない投稿作品を読む機会が増えて、なんか言いたくなったのを物語風で。


 こんなのが発生したら、こうなるよな~と。

 この日、世界は驚いた。


 日本のとあるゲーム企業が、ついにやらかしたのだ。



《オール・フリー・ファンタジア》


 それが後の世に語り継がれる、トンデモVRMMOゲームのタイトルである。


 ファンタジー世界で、プレイヤーの行動制限をせずフリーシナリオによる、自由な擬似人生体験。


 略称は《OFF》


 本来なら《AFF》が正しい略称なのだろうが、OFFの方が良く通る。




 このゲームは、今まで軍の擬似訓練や医療シミュレーターや仮想実験シミュレーターとしてばかり使われていた、フルダイブシステムをゲームに使った初めて発表されたタイトルである。


 告知用の動画では、ただ流れる映像だけで凄さがほとんど伝わらなかったものの、それでもフルダイブしてゲームが遊べる。


 それが分かる動画ではあった。


 その効果は驚くほどで、同時に発表されたかなりお高い家庭用のフルダイブゲーム専用機でさえ、すぐ予約が埋まったと言えば分かるだろう。


 余計な事であるが、この時点ではまだゲームの略称はAFFであった。


 この後、OFFの方が略称となる事件が起きる。




 体験版の配信だ。


 ただ先程も言った通り、家庭にはまだフルダイブ用ゲーム機が存在しない。


 どうやって配信したのか?


 それはフルダイブしない、(ヘッド)(マウント)(ディスプレイ)による普通のVRゲームとして配信された。


 製品版のシステムを体験版に落とし込んだと、開発が明言。



 その体験版でやらかしたのだ。


 幾つかのあらかじめ組ま(プリセットさ)れたキャラクターと用意された依頼(クエストやシナリオ)を選び、冒険者としてこなす。


 ソロモードと、オンラインゲームらしく他プレイヤーとマッチングして共闘も可能。


 ただそれだけの体験版。



 やらかしたのは、それでつまらないバグや難易度設定だったから?


 いいえ、違います。


 依頼には野盗を討伐する物や、悪徳貴族がおこなう悪事の証拠を探す物などもあり、その依頼を女性キャラで失敗した時に起こった。




 ひとことで言おう。


 ヤられた。


 しかもモザイク無しのフルオープン。


 現行のフルダイブしない物でも十分トラウマが生産されたが、今頃フルダイブでプレイしていたら、触感再現によりトラウマがより多く量産されていただろう。




 遊ぶために年齢制限が有るゲーム、または若年に有害とされる指定図書。

 他にも薄い本と呼ばれる物。


 そう言った物に見られる表現が、全年齢のゲームで発生したのだ。


 匂わせや、画面暗転等ではなく。




 すぐさまネット界隈で騒ぎとなり、様々な検証も行われた結果、他にも問題が見つかった。




 FF(フレンドリーファイア)……味方への攻撃も可能なシステムであるのは、早々に確認されているのも事態悪化に繋がった。


 共闘した男性キャラプレイヤーが野盗や悪徳貴族と協力、女性キャラプレイヤーを裏切ってヤるパターンも発見。


 更に、被害者側がブラックリストを操作しようとしたものの、そもそもブラックリスト機能さえ無く、マッチングではじく(キックする)事すら不可能。



 それ以外にも、極最初期は偶然とされていた、依頼者とのプレイ開始時打ち合わせ。


 そこで操る女性キャラへ、明確にどことは言わず触ってくる動き。

 会話が終わり自由行動となってから、改めて依頼者へ近寄って話しかけても、話しかける角度をどれだけ変えても確実に特定部位へ手を当ててくる。


 そう、セクハラをしてくると判明したのだ。 NPCが。



 これを開発へ報告した者も多数居たが、帰って来た返事は「調査中です。 貴重なご意見ありがとうございました。 どうぞ体験版をそのままお楽しみ下さい」とだけ。


 荒れない方がどうかしてる。


 ネットで大きなお祭り(さわぎ)へと拡大し、テレビのニュースでも取り上げられる。




 この話題に、ゲームの倫理規程(レーティング)を審査する機構が動き出すまで、体験版の配信は続けられた。


 その結果、AFFはOFFに変わる。


 女のプレイヤーキャラクター・フリー・○○ックと言う蔑称(べっしょう)へと。


 しかも“O”の部分は別パターンも有る。

 大友(大きなお友達)や、

 どストレートに、オ○ネタ等。


 そうなってから開発が修正版をやっとこさ配信したが、時既に遅し。 前述の機構が修正版配信直後から動き出し、すぐさま配信停止となったのが、とどめとなった。



 ちなみに修正版は「人生の擬似体験ならば、こんな苦難があってもおかしくない」と言う、開き直りともとれる開発責任者の主張もあったが、世間では受け入れられず。


 セクハラは止まず、行為前に暗転する処理となったが、責任者の意地か胸糞悪(むなくそわる)い性的な会話が追加され、悪評を極めた。


 開発の総責任者自ら「権限で何度も止めた。 しかし、ひとつバージョンを空けて提出された見本で復活している。 体験版として配信したバージョンでは入れるなと注意していたのに、無視されて、もう疲れた」などとコメントしており、苦労と疲労の色がうかがえた。




 開発?

 こんな反響で続けられるか。 即刻開発停止。 開発指示取り消し、OFF(ちゅうだん)だよこんなモン、OFFに決まってる。


 ヤバいやらかし企業として世間から認知され、予約キャンセルによる前金払い戻し等の金銭トラブルもやってきて、以降全く上手く行かず倒産。


 開発のOFF(ちゅうだん)も混ざり、世間で言う略称OFFはより強固となった。


 開発技術を持ったスタッフは訳あり(バルク)スタッフとして、同業種にて肩身が狭い思いをしたり、悪評の逆利用で成人向けゲームの会社へ就職したり個人制作として動くこととなる。

 防具全損で下着・肌着(アンダーウェア)さえ取れて真っ裸(まっぱ)になる全年齢向けVRMMOとか、おさわり禁止(セクシャルガード)のシステムが無くてヤれる・ヤられ(かけ)る全年齢向けVRMMOゲームとか。

 セクシャルガードはあるけど、設定なんかで抜け道とか有るゆるゆるのガバガバシステム(同性キャラやフレンドならガード完全解除設定で、大切(クリティカル)な所も触れる)な全年齢向けゲームとか。


 ひどい迷惑行為の被害とかでGM出動確実案件なのに、動かない運営とか。

 そんなレベルのトラブルを、GMに仲介や見届け依頼しないで、プレイヤーだけで解決しようとする主人公達とか。

 どう考えてもGMに動いてもらった方が色々上手く行くだろうに、なんでおまえらは通報しないのよ?


 ブラックリスト機能すら作中で用意して(出てこ)ないMMOゲームとか、完全に迷惑で害悪なプレイヤー相手にもブラックリストへ登録しない主人公とか。


 日本だと全年齢向けでは駄目なリアル血しぶきビチャビチャ、内臓びろーんや骨折して異形変形したり斬り飛ばされて四肢欠損リアル描写な残酷(ゴア)表現を、平気でぶっこんでくる日本企業製国内向けゲームとか。

 ……いや、日本だと年齢制限されてても、ゴア表現は制限が厳しかったな。


 いくらリアルを(うた)っても“中学生や高校生”の“未成年”主人公が“全年齢向けゲーム”をプレイしていると言う設定の物語なのですよ?


 スマホゲー程度の15歳以上“推奨”とかで見逃されてる、画面越しのえちえち(笑)タッチ機能じゃないんですから。


 フルダイブで、実際に触っているよう感じられる環境なんですよ?


 性的な接触は、年齢制限のない健全なゲームだと、本気で不味いでしょうよ。


 どっかの作品のパクりになっちゃう?

 バカ? 年齢制限のないゲームでレーティングを守ろうとすれば、必要なシステムなんだから、問題にはならんて。

 問題にしちゃならんて。 無い方が倫理的にやべーって。



 全年齢向けゲームなら配慮しなければならない要素を、なぜか配慮しないゲームが舞台となる作品なんて見つけると、これ発売禁止とか即回収とか配信停止だよな……なんて思ってしまうのです。


 あ、ゲームにダイブしたはずが異世界へ行(がリアルにな)っちゃった系。


 または商業的に年齢制限モードも有る~とか言う設定のゲームなら別問題ですよ?


 全年齢モードでは絶対に感知・視認出来ないとか、別サーバーへ飛ばすとかの配慮があるなら。


 それと、絶対に年齢制限モードをプレイしたがる年齢未到達者が成りすまそうとするから、それの対策に何重も本人確認する仕組みとか用意しないと駄目だけど。

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