8 遭遇
そうして、俺たちはMスライムを討伐するために街を抜けMスライムが生息するというフクラーズの森へ向かった。
「なぁ、アップル今思ったら何でMスライムって言うんだ?」
「さぁ?どうしてでしょうね?あれじゃない?Middleっていう意味なんじゃない?中間とかって意味もあるし」
「あっ!なるほどそういうことか。でも初心者にはまだ早かったかなぁ?」
「まぁ、大丈夫なんじゃない。経験も必要よ」
「おっそうだな。そういえば、なんでこの世界の言語が俺はわかるんだ?」
「それはね、転生者特権よ!私が付与したのよ。凄いでしょ!」
そういうとアップルは胸を前に出しながら自慢をしてくる。
「そんな、ないような胸を突き出してもなぁ」そう、小声で言うと
「はぁ!?今なんつった?このぱーふぇくとばでぃの私に何を言うの!」
「はい、はい無い物を自慢しても無駄ですよーだ。行くぞ。筋肉があった時の方が案外あったんじゃないか?」
「ろこす」
そんな会話をしながら森に到着した。その森を見た時に俺は絶句した。その森は正に異世界とも言える幻想的な風景だった。自然の中にはなんとも表現のし難い素晴らしさがあった、すぐ近くには滝がありマイナスイオンが昔自分一人で旅行して見てきた日本の滝の何倍もののように感じられた。
「すげぇアップル!やっぱり俺異世界に来たんだな!」
「何言ってんの?早く探すわよ」そう言いアップルは森の奥にずんずん進んでいく。
「お、おい仮にもこんなにも美しい森でもモンスターは出るんだ。一人で行動するのは危険だぞ!」
「大丈夫よ。そんな簡単に遭遇するわけでもないし、大丈…」
そう言った直後だった。
ビュン
アップルにとても素早い影がアップルが立派なフラグを建てた後に速攻ぶつかっていった。