4 冒険者になろう
「よし、まず情報収集だな。アップルお前一応神なんだろ?予備知識教えてくれよ」
「え…知らないよ?」
「…………………………え?」
「おいおい嘘だろ神様な癖に知らないなんてそんな馬鹿な」
「いやほんとに知らない」
「じゃ、じゃあお前ってこの世界で何が役に立つの?」
「何も、役に立たないよ。だってこの体だよ?
しかも、わたし上司に筋トレのし過ぎって言われてこの世界に罰として送られたんだよ?だから自分の体をあんまいじれなくて強くもないんだ。
あ、でもわたしこの世界の四柱が消えたらお前の役目は終了だって言われてるんだ」
「ほ、本当に役に立たないの?」
「うん、本当だよ」
「……………………………」
「うぉぉーーー」
全力で俺は逃げた。
「え、ちょっと何逃げてんのぉーー!?」
「うるせぇ、何の役に立たないお荷物持って何がいいんだよっ」
「あああぁぁ、待って本当にわたし神様に力奪われてなんもできないの。あんたがいなきゃ一人で生きていくのも無理なのよーーーー!」
ガシッ
「嫌だねっ、もう働くのはうんざりだ!おいっ離せって!おい、はーなーせー!フンッ、くっそなんでこいつこんなに力強いんだよ?確かお前さっき力奪われてたよな?フンッ」
「やめて、そんなに強く引っ張らないで!そ、そうよ
ここら辺に冒険者組合があるわ。そこにいきましょうよ。だから、一人にしないでーー!」
そうこうしていると周りに人が集まってきた。
「おい、まじかよ。女の子をいじめてるぜ」
「うわっ、最低外道ね」
「幼女でゅふふ、可愛い」
一人おかしいのがいるが、ここでこうしていると俺の評価が幼女をいじめるクズになりかけていたから俺はしぶしぶアップルと一緒に冒険者組合に向かった。
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「なぁ、アップルこの世界の情報本当に何も知らないのか?」
「今思い出したけど、この世界ではステータスというものがあるわ」
え、まじかよ本当にラノベみたいな感じだな。なんかすごいわくわくしてきた。
「それで、ステータスはこの世界にある魔道具を使わなきゃ見れないわ。まぁ、冒険者組合に行ったらわかるからそれまで楽しみに待ってなさい」
「じゃあ、俺の貰った剣のステータスはどうやってみるんだ?」
「それを見るのも冒険者組合で見れるわ。確か」
「おーそうか。ていうかお前結構情報知ってるのに言わなかったんだよ」
「いやー、説明がめんどくてね。てへっ」
「じゃ、お前とはここでお別れだな。」
「やめてーーー、置いてかないでーーー
ごめんなさい、めんどくさいからって説明しなくてごめんなさい。だから置いてかないでーーー!」
「最初の頃は、すごく偉そうだったのにすごく弱々しくなったな…」
そして、俺たちは冒険者組合に着いた。