14 新たな遭遇
んー良い朝だ。そう思い目を覚ます。
臭っ!?
なんだこのゲロみたいな匂い!?……ん?ゲロ?そう思い布団を見る。そこには昨日のご飯が綺麗にそのまま出たゲロ。そして、となりにはすっきりとした顔のアップルの寝顔
「…す…ろす…いつかこの女神ボコボコにしてやる」
最悪の一日の始まりであった。
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「ねぇ、タカハシー無視しないで。ね、ゲロは悪かったけど許してよー」
「…」
「ね、ねぇ…無言で膝裏蹴るのやめてくれない?そろそろ痛いんですけど?足パンパンになってきたんですけど!?」
「…」
「ねぇ!!もうそろそろ慣れてきたか知らないけどストファイのハメ技みたいに動きが洗練されてきたんですけどぉ!?」
「俺は誓ったんだよぉ!?お前をボコボコにするってなぁ!?」
その後、ギルドボードにあるクエストから前と同じスライムMのクエストをボードから剥がし受付のお姉さんに渡した。
「男の人の受付には頑なに行かないのね?きっしょいわぁー、痛っ!!また蹴ったわね!?」
一コンボだドン
俺達はクエストを達成し日銭を稼ぐためにクラーズの森に向かった。クラーズの森には昨日の野盗のような人影は見えず自然豊かな気持ちいい場所のままだった。
「なぁ、アップル」
「何よ?」
「魔王死んじゃったらしいじゃん?」
「そうらしいわね。」
「お前、結構あっさりしてるよなぁ」
「まぁ、魔王だって寿命はあるしある意味ラッキーよ。でも、あと3体はいるんだから頑張るわよ」
「えらく、やる気だな」
「そりゃ、役目が終わったら元のところに帰れるんだからやる気出すわよ」
「あーそうか帰れるのか。そんなルールだったんだな、ん?」
「どうしたの?」
「いや、俺って魔王絶対に倒さなくても良いんだよな?一体でも倒したら儲けもんとか言ってたし」
「いや、全部倒してもらうわよ?」
「え?」
「ん?」
「…聞かなかったことにしとくわ」
そうだ聞いてないなら問題ない。そんな話をしていると森の奥から、声が聞こえてきた。
まず視界に入ったのはMスライムだった。3体はいるだろうか、ぷるぷるしながらそのきれいな三角二頭筋主張している。
「やぁ、我が従僕達こんなところにいないでこの僕魔王についてこないか?」
そんなことを言うロリもいた