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うーん…
どこだ ここ
なんで、俺はこんな真っ暗なとこにいるんだ?確か…俺はあの時死んだはず…
確かあの時…
俺は、高橋浩 25歳ごくごく一般的な社会人だ。
そして、もう一つ言うとしたら俺が務めている会社は超絶ブラック企業だ。そして俺はというとその会社の社畜だ。
その日は、いつものように残業手当ての出ないこの会社で残業していた。
「おい、高橋もうそろそろお前も帰れお前確か今日で8日連続で徹夜してるだろ。早く帰って休め。」
「いや、係長俺まだ仕事が片付いてないんで帰れないです。しかも、俺ちょいちょい休憩挟んで休んでるんでまだ大丈夫ですよ。係長こそ帰ったほうがいいですよ、奥さんと娘さんもいるし」
「そうは言っても、お前休憩してるの一日のうちの昼食合わせて50分しかしてないじゃないか。」
「大丈夫ですよ。さぁさぁ係長は、家族の稼ぎ頭なんですから体を早く休めて明日に備えてください。」
「そうは言ってもなぁ…
はぁ、わかった。お前の言う通りにするよ
お前も早く仕事切り上げて帰れよ。
助けて欲しいことがあったらおれにそうだんしろよ」
「ははっ、じゃあこのクソ会社のブラック部分を潰して欲しいですね。」
「それは、俺も思う。じゃあ、また明日な」
「はい、そうですね。また明日」
バタッ
「ん?おい高橋寝たのか?
息をしていない!?」
「おい、高橋息をしろ!高橋!おい高橋ー!
おい、たかは…」
その言葉を聞いたのが最後の言葉だった。