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1話目「働かせてください!」「えぇ(困惑)」
ある一人の仮面を着けた獣人が溜め息を吐き独り言を呟く
「いやー・・・売れない売れない・・・まぁ俺が売る場所も悪いけどね・・・」
それもそのはず。森の中で売っても売れるはずがない・・・かと言ってこのご時世、人間が獣人を快く受け入れてくれる訳でもない
「・・・疲れるね~・・・売れもしない仮面を持って歩くのも・・・」
そう言い彼は木陰に座り込む。
「さて、一休み一休み」
そう言い目を瞑る・・・
「・・・うぅん寒いな~・・・寝過ぎたなもう夜か薪は・・・と」
彼は仮面の入った箱に手を突っ込むすると
「あったあった。やっぱこの箱は便利だね~」
そう言い薪を並べる。
「・・・さて、火をつけるか」ゴォ!
魔術で薪に火を着けると
「すいません」
「ん?」
何処からか声が聞こえる
「・・・?」
「こっちです」
「ん?子供か?悪いことは言わない速く帰りなさi」
「働かせてください!」
「え?」
「お願いします!」
「・・・暗いし、俺も眠いし腹減ったし事情は明日聞くとしよう・・・」