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防衛者  作者: クラリオン
第一章 南へ
13/21

第十話 第一回・初代勇者の防衛戦②

どうも、本当にお久しぶりです、まだこれ読んでいる方いらっしゃるでしょうか?


中々なろうの方にアクセスする時間が無く、気づいたら半年近く経ってました。


それでは第十話です、どうぞ。




さて、勇者様はどこに居るかな?というか前線に居るよな多分。


<勇者>を旗印・宣伝塔に使うつもりだろうから、一番前に置いて使わないとね。馬に跨って<聖剣>を空に掲げる<勇者>。絵になるよな。特に篠原は俺と違って顔も良いし、背も高いから映えると思う。

<勇者>ってやっぱ外見が良いほうが良いのだろうか、それもそうか主人公だし。



……でも外見良くてもな……



《頭が空っぽだとどうしようもないわね》



《さくら?!》

《<念話>繋ぐって言ったの忘れたの?さっきから思考筒抜けよ<勇者>様?》


うわあさっきの全部聞かれてた恥ずかしい!


《やっぱりアンタ<勇者>やるにはどこか抜けてるわよね》


《……頼むからそれ以上言わないでくれ、自覚はあるんだから》


《頭抜けてるよりはマシよ。だからきっちりへし折ってきなさいな、現実を理解せず理想に酔う<勇者>を》


《……良いのかそれ》


《どうせ義務履行はアンタもできるもの。まともな方が仕事すればいいのよ。だから一回トラウマになるレベルで潰してきなさい》



えげつなっ!まあ、でも妥当なんだよな。



《仰せのままに<聖女>様》



相手側の陣から人が出てくるのが見えた。白旗を結び付けた棒を持っている、と言うことはつまり特使だ。攻撃してはならない。


今俺がいるのは、騎士団の陣の中央部。騎士団長のそばに控える形である。最初は上座に居てくれと言われたのだが、この迎撃戦における主力はあくまで騎士団。俺は人間同士の戦いに<勇者>が割り込まないためのブロック役である。なので丁重にお断りし、傍に控える形をとった。




「――特使ですか」


「は、我が軍勢を率いる<勇者>様は、人族同士で争うことに非常に遺憾の意を抱いており、今からでも遅くないので降伏しないか、と。無論、国民及び騎士団の皆様方の生命は保証いたします」


「ふむ……どう思う、ケイ」


「俺の立場から言わせてもらうなら、受ける必要は無いか、と。ここでこの提案を受けるのでは、ここに来た意味がない」


一応意味はまあ無いことも無いが……


「だろうな。というわけで特使殿、ここまでご苦労ではあったが、その提案は受けられぬ。先回同様、対魔族連合軍に対する戦力の提供及び後方支援等なら可能である、そう伝えてくれ」


「……そうですか、非常に残念です」

 



それはこちらの台詞だ。なぜ争う事に遺憾の意を表明しながら、軍勢引き連れて戦争準備をしているのか。別に魔族と戦わないと言っているわけではないのに。さくらはそれを頭が抜けてるって言ったんだろうな。


自分が絶対正しい。でも奴らはなぜか完全な同意はしない。ならば悪だ。


アホか。そこまで世界が単純なわけがない。特に人の利害が絡むなら余計に。


被害者であると同時に加害者であり、黒幕の一人のように見えるが実は真の黒幕の手下だったりする。

恐ろしい程複雑で、黒と白が入り混じる。完全に潔白な人間なんて滅多に存在しない。そんなものが普通に存在するのは、物語の中だけだ。


なんてそんなこと、中学生でも知ってそうだけどな。




「総員配置につけ!勇者様は……?」


「俺は前線に相手が出るまでここで待機するよ。護衛も見張りも要らない。ああ、もし別のところに勇者が出たら教えてくれ」


「かしこまりました」




さて、このあとはしばらく待機。あー、早く勇者ぶっ飛ばしたい。なんか憧れるよね、ネット小説とかで、何か勘違いしている勇者的人物を主人公がぶっ飛ばすシーン。リアルにやることになるとは思わなかったけど。


お、戦闘始まった。公国がやや強いな。数の不利をあまり感じさせない。戦い方が巧いのか。このままだったら時間稼ぎは余裕だな。


……元々の国の方針として、帝国が攻めてくること、遅滞戦闘は最初から考慮してたんだろうな。兵の動きが恐ろしい程良い。かなり綺麗に統率されている。訓練していない動きではない。


ただ、このままだと確実に帝国は焦れる。どう見ても相手は少数なのに、こちら側とほぼ互角に戦っているのだから。帝国としては数で圧し潰したいところだろうが、うまく少数を狙って動く騎士団と、多数の軍勢を遠くから上手く牽制をしている冒険者によって、中々大軍を当てることが出来ない。


冒険者も、剣を持っている者は騎士団に、弓矢や魔法が使える者は陣地や地面のわずかな起伏から敵の指揮官クラスを狙うという綺麗な分業体制。


やはり日頃からそのための訓練だけをしている軍隊は、強い。思う様に進撃できないとなると大分苛立ってくるはずだ。まあある程度こんな状況を想定はしていただろうが。じゃなきゃ異世界から<勇者>なんて召喚しないだろ。


だから切り札を切る。相手の戦意を削ぎ、自分達の戦意を高揚させると同時に正当性を主張できる切り札、<勇者>と言う名の切り札を。





「<勇者>様、相手側の<勇者>が現れました!」



ほらね。



「どこだ?」


「敵部隊の中央です!今騎士団長が睨み合っています」


「戦闘は?」


「始まっていません、どうも<勇者>が話し合いを提案したようで……」




馬鹿か!もう戦闘は始まったというのにこの期に及んで話し合いだと?ふざけている。恐らく既に死傷者は出ているはずだ。恐らく『召喚された<勇者>』と言うネームバリューで辛うじて戦闘衝動を抑えているに過ぎない。


戦争とは言え相手を殺すのだ。一定の覚悟をしているところで、水を差されたとなるとな、殺意すら湧くだろう。なんてことを仕出かしてくれるんだあの<勇者>は。




「わかった、すぐ行こう」








伝令兵の案内に付いて行くと、そこでは騎士団長と<勇者>――篠原とその取り巻き男子ーズ――が、馬から降りた状態で話しているように見えた。後衛組は……ああ、男子の後に居た。それを、それぞれ半円を描くように遠巻きに見ている帝国軍と公国軍。




「――だからなぜ、軍勢を引き連れてきたのかと申し上げているのです!」




あ、団長キレてる。



「団長」


「ん?――おお、ケイか」


「<勇者>が来たとの伝令が入ったから、約束通りに。――初めまして、貴様が<勇者>か。もう既に戦闘が始まっているというのに今更何の用だ?」


「誰ですか貴方は」


「公国側の関係者、だ。それより何をしている、既に宣戦布告はそちらからなされているはずだ。今この場所に何の用で現れた」


「宣戦布告がなされたからこそ、ですよ。貴方は何とも思わないのですか?」


「何をだ」


「このまま戦闘が続けば、いずれ公国軍は壊滅してしまうのですよ?」


「そりゃそうだな、それが戦争だ」


「民間人にだって被害が出るかもしれない」


「そうだ、何を今更のように。国同士の戦争はそういうものだ」


「知っているなら何で!」


「止めなかったのか、か?」


「そうだ!仮にもお前は公国の軍人なんだろ?だったら国民の被害を抑える方法を探すべきだ!」


「その結果がコレなんだよ。その程度の事、政府や騎士団長が考えてないとでも思ってるのか?」


「どういうことだよ」


「この国は元々貴族による圧政を嫌った人間が集まって作った国だ。一応元首としてエメラニア公を立ててはいるがね、ほとんど象徴のようなものだ。そんな彼らが、再びの貴族による支配を喜んで受け入れるとでも?有り得ないね、彼らは……特に年長の、貴族支配を知っている者は最悪自殺しかねない」




先程冒険者から聞いた話を、やや誇張して話してみる。コレくらいの嘘は悪くはないだろう。




「我々だって勝てるとは思ってはいない。ただ、国民が避難するまでの時間を稼ぐだけだ。そしてそれには誰かが王国軍に立ち向かう必要がある。我々程度の人数の全滅で、百倍以上の国民の命を救えるなら、それは我々の本望だ」




途中で騎士団長が口をはさんだ。




「だから我々に、ここでの降伏、あるいはこちらに不利な条件での講和と言う選択肢はありえない。わかったらとっとと帰れ、まあいい時間稼ぎをしてくれたことには礼を言う」




なんとなく面倒になったので、扱いがぞんざいだけどまあ気にするな。




「おいお前!」


「なんだ、俺に何か用か?悪いが俺は今こいつと話しているんだ、すこし黙っていてくれ」




えーと……ああ、誰かと思えば<剣聖>(笑)の水山孝弘君じゃないですか。剣の実力は上がったのかな?




「お前はこいつが誰だと思っているんだ!」


「え?頭の足りない今代<勇者>」


「な……そこまで分かっていてなぜそのような暴言を吐くんだ!」


「暴言も何も事実を言ったまでだ」


「お前が何者か知らんが、<勇者>にそんな暴言を吐いて良いと思っているのか!」


「何者か知らんがってな……俺が<勇者>と同格以上の存在だとか思わないのか?」


「ありえない!<勇者>はこの世界にただ一人!ああ、そういえば<防衛者>とか言う奴がいたな……だがあいつは死んだしな……もしお前が本当に<勇者>と同格だったら言ってみろよ!違ったらお前とそこの団長を殺してこの国の軍も街もそのまま蹂躙してやるからな!今更嘘だってのは通じないぞ!」




いや<防衛者>生きてるけど?目の前に居るよ?




「……まあ良いだろう、教えてやるよ、今代<勇者>とその取り巻き共」




なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け!……すいません悪乗りしました。




「俺の名前はケイ、俺の職業は









―――――――<勇者>だ」






「俺は<勇者>だ、と言っても今代のではない。お前がいるからな。俺は<初代勇者>、千年前に<召喚>され<送還>され、何の因果かまたこの世界に舞い戻る羽目になったがね」


「な……そんな馬鹿な!」


「馬鹿なと言われてもな。実際そうなのだから仕方あるまい、今代<勇者>」


「嘘をつくな!<勇者>は勇人しかいない!<聖剣>だって召喚できるんだ!」


「だろうな」




<勇者>として<聖剣>を召喚できるのは当たり前である。何を今更。




「だから貴様が<勇者>などと言うことは絶対にありえない!」


「いやなぜそうなるのかさっぱり分からんから説明しろ」




篠原が<聖剣>を出せるのは分かった、だが何でそれが俺が<勇者>でないことの理由たり得るのかが分からん。




「<聖剣>は世界にただ一つしか存在しない、伝説の武器。同じものは二つも存在しない、唯一無二の伝説級の武器。これを勇人が持っているのが、お前が<勇者>じゃない証拠だ!」




ああ、なるほど、<鑑定>持ちがいたのね。それで<鑑定>かけて、『世界でただ一つの武器』だという記述を見つけたわけか。なるほどなるほど、思ったより頭は回るらしい。



でもね?



「そうか、なら<聖剣>を召喚してもらおうか。無論、それが真の<聖剣>であるという証明のため、正式な手順で召喚してもらおう。ああ、安心しろ、詠唱中に攻撃するなどという無粋な真似はしない。<勇者>である我が身に誓う。団長も、部下の統率を頼む」


「この場で攻撃を仕掛けるような馬鹿は少なくとも我が騎士団には存在しません。が、まあ一応交渉中であるという事にしておきましょう」


「じゃあ始めてくれ」




さて、最初の話からかなり横道に逸れてしまったが。


<聖剣>を初めて召喚するときには、魂とのつながりを強く意識し、手繰り寄せて<聖剣>を実体化させる必要があるため、詠唱を行う必要がある。二回目以降は簡略化できるが、詠唱を用いて<召喚魔法>を行使するのが正式な方法となる。




「良いだろう、俺が真の<勇者>であることを見せてやる!」




さあさあこいこいどんな詠唱文だ?




「『我が正義を以て魔を打ち払い、人の世に聖なる光をもたらせ!』<聖剣召喚・正義(ジャスティス)>!」




噴いた。


『我が正義を以て』て。正義て。どう考えても正義()だろ?ていうか聖剣の名前が正義て。


辛うじて笑い声はこらえたが、しかしこれは予想以上だ……まあ詠唱内容はもういいか。俺のと変わんないし。てか客観的に聞いてもかなり恥ずかしいんだが……これを堂々と叫ぶこいつは別な意味で凄い。

光に包まれ現れた<聖剣>は、どこまでも白い、純白の両手剣だった。名は体を表すと言うが、まさに『正義!』と言わんばかりの白。




「どうだ!これが俺に授けられた<聖剣・正義>だ!わかっただろう!」


「あー、うん、そーだねー」




まあ、こいつの魂に結びつけられた剣ならそうなるんだろうなあ……




「お前のも見せてみろよ、本当に<勇者>だって言うんならよぉ!」




剣聖(笑)がなんか言ってるのでリクエストにお答えしよう!さあ、来い我が剣よ!




「はぁ……――――『我の全てを犠牲に魔を払う力となり、人の世に希望を、世界に均衡と平和をもたらせ』<聖剣召喚・犠牲(サクリファイス)>」




気が乗らない事を示すかのようなため息の後に、そう言い放った直後、俺の右手が疼き始める――わけも無く、右手を黒い煙が覆った。徐々に伸びていくその煙は、やがて一つの形――漆黒の片手剣の形をとった。


<聖剣・犠牲>。これは<勇者>の本質を良く表している剣だと思う。残念なのは、これが俺の魂に完全に結びつけられた物ではなく、仮契約みたいなものであること。無論きちんと機能はしている。


というかこれを俺に渡したってことは()()はこんな状況を読んでいたという事だろうか。何それ怖い。未来視でも使えるの?


なんてね、そんな事が出来るならここにいるのは俺じゃなくて彼女で、今代は多分問答無用でぶん殴られて終わりだ。



「これが、俺が今保有している<聖剣・犠牲>だ。色合いはともかく、<聖剣>ではある」


「黒の……もう一本の<聖剣>……だと、馬鹿な、<聖剣>は一本では……」




そうそう、俺もそう思ってたんだけど、これはどうも説明不足みたいなものでね?




「説明ではそうなっているがね、それは、『同じ<聖剣>は一本しかない』という意味であって、<聖剣>そのものは世界に何本か常に存在する。それに、<聖剣>とは<勇者>の魂に結び付けられる剣、よって<勇者>が複数いれば、<聖剣>もまた複数本存在する」




俺が今までに確認した<聖剣>は三本。俺が現役<勇者>だった時、帰る直前には自分の含めて二本確認している。




「さて、疑問も解けた、俺が<勇者>だと証明もできた。どうする?」


「どうする、とは?」


「随分と脱線してしまったが、話の最初の方、俺はお前に帰れと言ったんだよ、国もしくは後方に。<勇者>が人族同士の争いに手を出してはならない。俺はそれを伝えるためにわざわざここまで来たんだ、初代<勇者>、つまりお前らの先輩として、だ」




やっと本題に入れる。この考えなしの馬鹿どもを戦場から引きずり出さなくてはならない。




「そもそもお前らは兵隊を連れて何しに来たんだ?」


「この国が魔族との聖戦に協力してくれないから、魔族と内通しているんだろうと思ったんだ」


「それで何も聞かずに自分で何も考えることなく出兵からの蹂躙からの占領ってか。考え無しにも程があるだろう」




というか聖戦て……こいつらは知らないからわからんでもないけど、知ってる人間からしたら苦笑する以外にないんだが。




「別にそんなつもりじゃなかった!ちゃんと公国側の話も聞く予定で……」


「予定のままに終わったってわけか。馬鹿か?そもそも話聞きに来た、つまりは会談したかったんなら軍隊を連れてくるな、宰相やら国王やらが何を言おうと自分達のみで乗り込んで来い。軍隊を連れて、宣戦布告までした上で話し合いとか人を馬鹿にし過ぎだ、どう考えても脅迫でしかないだろう」




<勇者>というこの世界の人種の最大戦力がどこか一国に味方して、軍勢を率いて他国を攻める。その上で魔族と戦う。額面上は、『人種が連合して魔族と戦う』ということになるのだろうが、実情は、まあ、お察しの状態だ。


だからそれじゃダメなんだ。人族に死者は必要だが余計な死者は不要。<勇者>は人族を殺してはならない。魔族もまた同じ。<勇者>が殺していいのは魔族だけ、<魔王>が殺していいのは人族だけ。まあこれは暗黙の了解というか、普通に考えてもそうだろうが。ああ、勿論例外はあるぞ、犯罪者とか粛清とか。




「それは国王が勝手に……」


「それを<勇者>として止めろと言っているんだよ、その程度の力なら今のお前らでも持ってるんだから」




<勇者>及び<防衛者>に与えられた強大な力は、<魔王>に対抗するための調整役だけでなく、その力を利用しようとする人族に対しても抑止力となり得る。特に制限のある<勇者>と異なり、<防衛者>は殺害に関する種族の制限はない。


今回は既に<防衛者>はいないわけだが、<勇者>を兵士にしようとする辺り、<勇者>の制限とそれを破った罰を知らないのだろう。ならば十分脅しとして成り立つはずだ。




「それは……その……」


「まさか考え付かなかったとでも言うのか?おいおい、そんなんじゃあ<勇者>として先が思いやられるよ……っと!」




何か突然水山が斬りかかってきた。




「危ないなあ、俺は今先達としてささやかなアドバイスをしようとしているんだ、邪魔しないでくれ」


「うるさい!突然現れたと思ったら勇人に意味の分からないことばかり言いやがって!」




そう言った直後に、俺の目の前に火球が出現、直撃した。




「……ッ!またか、お次は誰だ?」




現れたのは、<魔導師>川島だった。




「<勇者>と偽って俺達を騙そうったってそうはいかないぞ、魔族め!」




は?



「は?」




おっと危ないついつい本音が。




「さっき<聖剣>を出したのを見ていなかったのか?」


「偽物だろう!」




んなわけあるかボケナス。<詠唱>聞いただろうが。




「そんなことはありえない、公国最高クラスの鑑定士が、この方の<聖剣>及び冒険者証を確認し、間違いなく<初代勇者>様であると言っているのだ」


「じゃあそいつも……いや、国全体がグルなんだろ!宰相の言った通りじゃないか!この国は魔族と内通しているんだ!」











ねえ。


もう帰っていい?


良いよね。


こんな面倒だなんて聞いてないよ。

さくら・<システム>「ダメです」



次はもう少し早めに挙げられるように努力します。


それでは、感想批評質問などありましたら感想欄もしくはメッセージにて。

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