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愛川愛夢がみたのは現実  作者: 荒畑時雨
6/9

氷の棘

私の朝は一杯のオレンジジュースからはじまる

ごみを捨て、郵便物を確認、そのあと朝ご飯を食べる

「おはよう、あいあい」

「おはよう現」

「あいあい、その郵便物なんか手紙みたいの入ってない?」

本当だ、なんかわけの分からないことが書いてある手紙だ

《オマエハアノヒトトイッショニイテハイケナイ

アノヒトトハナシテハイケナイ

イジョウフタツノコトヲマモラナケレバコロス》

全部カタカナだし、めちゃくちゃ読みにくいし、全部カタカナだし、ていうかカタカナで変だとしか思わなかったが、これ・・・・脅迫文じゃん!

「それ脅迫文だな」

「うん、でもこれおかしいよ、《アノヒト》が誰か私分からないし、普通は《アノヒト》に近づかれたくないならその人が誰か分かるようにするんじゃないかな?」

「あっ!・・・確かにそうだな

でもあいあいのいつも近くにいるやつって俺様か

あの宗太ってやつしかいないよな

だとすると俺様はあいあいとしか関わらないし

宗太ってやつが学校で人気者なのだとしたら

あいあいの学校の女子たちの誰かがその手紙送ったんじゃないか?」

確かにそう言われればそうなのかもしれないが、

何かこの手紙には別の目的が隠れているような気がする


「ねぇそれって、宗太君と話したら殺されるかもしれないってこと?」

「そうなんだー、でもこの送り主はバカで優しいような気がするんだよね・・・・」

「愛夢、脅迫文送ってきてる人間が優しいわけないじゃない、あなたどんだけお人好しなの?」

まともな意見だ、今の発言は私がおかしかった

おかしすぎた、でもなんで一瞬でもそんなこと思ってしまったのだろう

「愛夢そんなおかしなこと言うって、ちょっと疲れてるか、バカかアホかどれかなんじゃない?」

「そうかもね・・・ハハハー」

私が勝手に思っているだけだが私の親友は、クールで言葉に冷たい氷の棘があるのである

たまにその冷たい氷の棘は私の心臓にささる

まぁ言葉がきついのである

それでも私はその棘が優しい氷の棘ということを知っている、いつもおかしなことをいう私の心を冷やして落ち着かせてくれる・・・・

あれ、私脅迫されてるんだったね

一瞬忘れてはいけないことを忘れそうになったよ

はーどうしよう










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