夢は現実に
愛川愛夢は人間である。
愛川愛夢はこの世の生き物である、普通の人間から生まれた普通の人間であるはずである。
なぜこんなおかしなことを言っているのか。
なぜ人間として当たり前のことを前提として話しているのか。
それはこの生物のせいである。
髪は赤色、目の色は青色、背はとても低い、身長で130センチくらいであろうか。
見た目が人間のこの生物は実は人間ではない。
人間ではなく、どんな生物の名称にも分類されないそれがこいつ
播磨現。
私、愛川愛夢が生み出してしまった生物だからである。
私が腹を痛めて産んだわけではない。
だけど生んでしまった、簡単に、それは人間が手足を動かすのと同じように。
「あいあい、もうそろそろ話進めようぜ、紹介はいいからさ。」
「地の文を読むな現、そして私は、あいあいじゃない。」
愛川愛夢の名字の愛と名前の愛で〈あいあい〉。
考え方は人間と変わらないらしい。
「俺様がたとえ好物のポテチを食べられなくなったって、その呼び方だけは変えるつもりはないね。」
「こだわり強すぎでしょ!」
とひとツッコミいれたところでもうそろそろ話を進めたいところである。
「時間も時間だし、じゃあ私、学校行ってくるね。」
「学校ねー、まぁ家にいても何も面白いことおきないと思うし行ってらっしゃい。」
こいつはどの立場からものを言ってるんだろうか。
学校に行けば面白いことがおきるとでも言いたげである。
「おはよう、愛夢。」
「おはよう、未来。」
何気ない挨拶。
私達はけっこうな仲良し、親友と言っても過言ではないと思う。
相手がどう思ってるかは知らないけど・・・・。
未来、田中未来は身長が私よりも高く170センチくらいあるだろうか。
髪は茶髪のロングヘアー、口元のほくろがキュートである。
彼女の性格を一言でいうとクール。
下手すれば男よりもかっこいいくらいである。
彼女がかっこいいのは性格の面だけではない。
見た目がクールなのである、人をよせつけないようななぜか不思議な感じ。
まぁこれくらいの紹介でいいだろうか。