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《今回の戦闘勝利により【打撃】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【火魔法】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【風魔法】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【光魔法】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【識別】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【身体強化】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【ダッシュ】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【魔力強化】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【魔法操作】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【精密操作】のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【職業】[底辺下級悪魔]のレベルが上がりました》
《今回の戦闘勝利により【種族】のレベルが上がりました》
《【種族】のレベルが上がりましたのでボーナスポイントが2加算されます》
《【種族】のレベルが上がりましたので[敏捷値]に1が加算されます。残り2をステータスに反映してください》
《今回の戦闘経験により【回避】が取得可能になりました》
レベルアップのインフォがやたら脳内に鳴り響いている。
メッセージとか運営インフォメーションとか今回のレベルアップなどの機械的メッセージは今のように自分の脳内にうるさくない程度に、それでいて気になるくらいの音量で自分の頭に鳴り響くようになっているが、さっきの相手、それもたったの一体からの経験値としては破格ではなかろうか?
とりあえず、ステータスはあげよう。
ゲン 底辺下級悪魔 Lv.2(↑1) 魔族Lv.2(↑1) 男性
ボーナスポイント 9(↑2)
筋力値 26(↑1)
敏捷値 17(↑2)
魔力値 45
知力値 45
精神値 25
器用値 25
スキル
魔法操作Lv.31(↑1) 打撃Lv.2(↑1)片手剣Lv.1 杖Lv.23 火魔法Lv.30(↑1) 水魔法Lv.1 土魔法Lv.1 風魔法Lv.29(↑1) 光魔法Lv.28(↑1) 闇魔法Lv.2 識別Lv.3(↑1) 解体Lv.1 鑑定Lv.2 木工Lv.1 身体強化Lv.2(↑1) 精神強化Lv.2(↑1) 器用強化Lv.2(↑1) 魔力強化Lv.2(↑1) 錬金術Lv.1 ダッシュLv.22(↑1) 精密操作Lv.2(↑1) 薬師Lv.31 ガラス工Lv.31 顕現Lv.1 魔法耐性Lv.1
筋力値は魔力値に近づくまではしっかりあげるとして敏捷値もせめて20まではあげよう。
にしてもさっきのスケルトン、なんというかレベル1になって初っ端の相手があれというのは少々ひどいと思う。
結果だけ考えれば美味しい相手とも言えるが、正直もう少し難易度をさげてもらいたいわぃ。
そもそも、もしこれで以前のレベル1での適正ステータスであったのなら今のスケルトンには絶対勝てないと確信がもてる、今回、勝てたのは今までのステータスの引き継ぎもあったじゃろうし、もともと持っておった魔法をフル活用もした。それに、おそらくだが、地味に強化系の補助スキルも助けになってくれたのじゃろう。インフォがこれだけ流れておるんじゃからそうに違いない。
さっきのスケルトン。別に初見というわけではない。
以前、s2マップ[ドワーフの鉱山]の坑道エリア内で見たことがある。
あのときと同じような出で立ちであり、さほど苦もなく倒すことはできた。
じゃが、今のスケルトンはそのときのスケルトンとは明らかに格が違いすぎるというものじゃった。識別してはっきりとわかった。
スケルトン Lv.20MAX アンデット
魔物 敵認証 討伐対象 ???
とあった。
そもそも識別の中で[???]があることはつまりそれだけ格が上の相手ということになる。
ちなみに[???]には属性が入るはずじゃ。
掲示板でもみたことがあるが、以前あったスケルトンの掲示板情報ではこんなだったはず。
スケルトン Lv.2~5 アンデット
魔物 敵認証 討伐対象 闇属性
こんなである。
これならソロでも狩ろうと思えば狩れる相手じゃが、今のスケルトンは明らかにレベルがおかしかった。
そもそもレベルのあとに[MAX]なんぞ付いた相手と戦ったことなんて以前でもなかったぞ。
魔力アップの上に殴打にも使える硬度のある<空と太陽の理の杖>も手元にないのは辛く自前の魔力でどうにかせねばならんかったのは痛かったのぉ。
とはいえ、【打撃】のスキルは取っておいて正解じゃったの。
はじめは魔法だけでなんとかなると思っておったが、実際に詠唱とかしても敵も格上、スケルトンとはいえなかなかの素早さで間合いをつめて気負った。
攻撃系では詠唱に手間取ると思い、それならと補助系なら詠唱もかなり短めで済むということでそれ故に筋力値を上げる【エンシェントファイア】と敏捷値を上げる【エンシェントウィンド】をフル活用した次第であった。そうして殴っては態勢を崩させ、避けては殴って離れての繰り返しじゃった。
ごくまれにそこそこ時間の稼げる時があったからそのときは千載一遇と単体にならしっかり効力のある【ファイアーボール】を食らわせてやった。
あと、【イリュージョン】もそこそこ効果的じゃったの。スケルトン相手に闇討ち感覚で頭蓋骨をどつきまわったり、大きな隙もそのときに生まれたからの。
成功率はあまりないこの魔法だが、そこそこ成功はしていたと思う。こいつが闇属性だったから光属性は効きが良かったのかもしれん。
ただ、もともと戦闘前に【ダーク・アイ】でMPを消耗しておったから乱発もできんかったからな。
現状としてどうにかHPはそこそこ残っているもののMPは一割未満とかなり危ない。
MP切れになれば気絶判定となってしまう。
それは痛い。
だからその前にスケルトンを倒すことができたのは重畳じゃった。
おっと、【回避】の補助スキルが取得可能か。さっきの戦闘でけっこう攻撃を避けまくったからとれたんじゃろうな。
儂、そもそも遠くからの攻撃がメインじゃったかこれだけ接敵して戦闘したのは初めてじゃった。
無我夢中というやつじゃが、とにかく運良くさけることができたのは大きい。
モーションが大きいから助かったが今後もうまく行けるとは限らん。
有効化しておこう。
ボーナスポイントも1で済むようじゃしな。
あと、こやつ、戦闘後、良いものを落としてくれたわぃ。
[錆びたロングソード:片手剣]
STR +2 破壊度 +1 耐久度 50 重量 3 レア度 1 品質 E-
長年の経年劣化と風化にさらされたことにより劣悪化した長剣。斬ることよりも殴打として使うことを勧めたくなるほどの一品。数度の戦闘をこなせば自損する。
別にかなりいい武器を手に入れたとかそういうのではない。
攻撃力も低いし、破壊度も低い。何より、耐久度が低すぎて【鑑定】して説明文にもあるとおりだが、おそらく次の戦闘中ですらもってくれるかどうか怪しいものである。
それでも、丸腰よりはましである。
さっきの戦闘もこれがあるのとないのとではおそらく戦い方も違ってくるだろう。
武器スキルの【杖】スキルである【二連】も攻撃の基本形の一つらしく、剣でも対応が可能であるようだから手札も増えて楽になるな。
さて、入口も空いているし、邪魔するのも倒した。
ではさっさとこんな暗いところからおさらばしますかね。
そうして、やや暗いながらもしっかりと周りを見渡せるだけの光量がある通路に足を踏み入れた。
《個人イベント『王子の脱走』が開始されます》
・・・ん?インフォがあった。
よくわからんがイベントか。
ということは現在の儂が開始しようとしているのがそれにあたるらしい。
ギルドでも個人依頼としてこういうイベントはあった。
じゃが、それよりも重要なのはイベントタイトル。
『王子』?
ということは儂のこのキャラクターってどこぞの魔族の王子ということか?
ふと、通路のすぐ脇になぜか姿見が左右両方に置かれていた。
そのうちの一枚に自分の全身を移してみた。
囚人服とは言え最上位ということもあり、品質もよく、その仕立てもあってのことかもしれんが・・・・・
鏡の中にはなかなかに整った容姿の貴品のある少年が驚いた表情となって、そこにいた。
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(現時点のステータス)
ゲン 底辺下級悪魔 Lv.2(↑1) 魔族Lv.2(↑1) 男性
ボーナスポイント 8
筋力値 26(↑1)
敏捷値 17(↑2)
魔力値 45
知力値 45
精神値 25
器用値 25
スキル
魔法操作Lv.31(↑1) 打撃Lv.2(↑1)片手剣Lv.1 杖Lv.23 火魔法Lv.30(↑1) 水魔法Lv.1 土魔法Lv.1 風魔法Lv.29(↑1) 光魔法Lv.28(↑1) 闇魔法Lv.2 識別Lv.3(↑1) 解体Lv.1 鑑定Lv.2 木工Lv.1 身体強化Lv.2(↑1) 精神強化Lv.2(↑1) 器用強化Lv.2(↑1) 魔力強化Lv.2(↑1) 錬金術Lv.1 ダッシュLv.22(↑1) 精密操作Lv.2(↑1) 薬師Lv.31 ガラス工Lv.31 顕現Lv.1 魔法耐性Lv.1
武器スキル
二連 マジックフォートレス スペルフォートレス テクニカルアタック
魔法スキル
ファイアーアロー ファイアーボール エンシェントファイア フレイム エクスロージョン クリエイトウォーター クリエイトアース ライト ルミネセンス エンシェントライト ビューエクスパンション イリュージョン ブリーズ ウィンドカーテン エンシェントウィンド ウィンドアロー フライ ダーク・アイ
武器装備
E:[錆びたロングソード]
防具装備
E:[囚人服:最上位] E:[契約の指輪]
所持品