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初心者魔法使いの爺さんがショタな魔王候補になっちゃった件について  作者: こるり
1.NPC魔族になって・・・・さてどうしよう?(現状把握編)
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 さて、とりあえず声をあげてみるかの。

 

 「おーい!」


 ・・・ん?声の調子が、ちょっと・・・・

 もう一度。


 「おーい!!」


 ・・・やはりおかしい。いや、声の感じがかれているとかそういうのではない。

 なんというか・・・・高くなっておる。


 ゲームでありながらもここは自分の声はしっかり再現できておる。

 しかし、いまだした声はいつもの渋い枯れ声ではない。


 なんというか・・・・子供の声?

 むぅ、そういえば、さっき【ライト】を使った時に手のひらの形がいつものシワの多い手と違い、つるっとした手のひらであった。


 なんだろ、こうなると自分のアバター姿が気になる。

 鏡になるものは・・・・・って、【ライト】を使うか。

 いや、折角だし、覚えたての【ダーク・アイ】を使おう。

 

 魔法レベルをあげておきたいのもあるからな。





 《今までの行動経験により【闇魔法】がレベルアップしました》


 《今までの行動経験により【識別】がレベルアップしました》


 《今までの行動経験により【鑑定】がレベルアップしました》


 かなりの暗闇の中じゃから、【ダーク・アイ】を密度をあげて酷使したからゲーム内時間で20分ほどして上がったか。

 ふぅ、けっこう疲れる。体を使っていないが頭は使ったからのぉ。

 消費MPが微量とはいえ、長時間使い続けたから消耗が激しいのぉ。

 

 じゃが、おかげでレベルがあがったようじゃな。

 それにしても、ふむ、この石壁。なかなか硬いものみたいじゃな。



 [牢獄の石材]

 耐久度? 組成? レア度? 

 恐ろしく硬い魔法鉱石の素材で出来ており、打撃・斬撃・魔法・属性に耐性がある。



 レンガのような組み上げでできているからそのうちの一つを見て、【識別】と【鑑定】を使ってみた。はじめは[???]とよくわからんかったが、暇でもあるしいくつもみていったら識別できた。

 まぁ、【識別】も【鑑定】もまだまだ底のレベルじゃからスキルを使ってもなかなか成功せん。たまたま成功したようなもんじゃが、これは対象も動いておらんし集中して見れた結果じゃろうな。


 ともかく、そんなわけで、叩いて破壊も無理そうじゃ。


 訓練所では【打撃】レベルを上げるサンドバック用に石壁を使うトレーニングもあるが、あの石壁は壊れてもまたすぐに直る仕様じゃったから壊れられるものだったろうなぁ。

 耐久度としては普通の石と同等じゃろうが・・・・



 ふぅ、なんにしろ、これは手詰まりジャのぉ。

 時刻は・・・・・ウィンドウ端に二つの時間表示されておる。

 片方はゲーム内時間。もう片方は現実の時間。

 このゲーム内では時間の流れは二倍になるようで現実では一日がゲーム内では二日になる。

 体感時間の引き伸ばしといたっところかの。

 

 今の時刻はゲーム内では17:58。現実では20:59か。

 まぁ、基本的にゲームの中にいるわけじゃから現実時間は一旦消しておくか。混乱が少ないからな。

 

 むぅ、前にポーション作りしているときはゲーム内時間で10時あたりじゃったから、けっこうたっておるの。

 日付の変更はないし、んー・・・・・


 

 腕を組んで考える。

 そもそもなんなんじゃろう。

 そういえば今の装備もアイテム名はわかる仕様じゃったが、効果どうじゃろう。

 何か助けにはならんか・・・・



 [囚人服:最上位]

 Def+1 耐久度? 重量1 レア度4 品質 B+

 罪人が着る服。主に貴族や王族が着る場合が多く、材質はよいものを使われている。


 [契約の指輪]

 耐久度∞ 重量+0 レア度? 品質?

 特定の精霊や魔物などを使役する際に用いられる指輪。装備解除不可。破壊不可。

 


 ふむ、囚人服からしたらこのキャラは高位のものなのか。

 なんだろう。

 設定がわからん。

 それよりも気になるのは[契約の指輪]だ。

 何やら、剣呑なアイテムのようじゃが内容から察するに召喚系の魔法が入っておるようじゃな。


 初期の職業選択やクラスチェンジ時にできる転職のとき、その中にサモナーというのがあった。

 そこそこ人気職で、戦闘時に魔物や精霊を召喚できる職業で、召喚したものの強化もできるとか。

 とはいえ、リスクもあるようで、パーティを組む際に、枠として召喚した魔物もパーティメンバーとして換算されるので、ソロ指定されておるものと聞いておる。

 それに加えて、後衛職であることその中でも初期、そしてその後のステータスの伸び率からして総合的に劣る職業で、加えて職業レベルもなかなかあげづらいということもあり一定の需要はあるようじゃがそこまでというものでもないようじゃ。

 

 まぁ、そういうわけ、儂はその職業にはあまり興味はなかったが、召喚そのものには興味はないわけではなかった。

 で、この指輪はその召喚魔術に類するもののようじゃが・・・・・

 掲示板のアイテム解析にこんなものあったかな?


 無いように思うが、とりあえず、掲示板が見られるようじゃし、少し調べておくとするか。

 






 18:57。一通りアイテム系が載っている掲示板を見てみたがそういうのはないようじゃな。ただ、魔物の中にはそういうのをもっているものがいるというのが最前線でエリアマップを埋めている攻略組の掲示板に乗ってあった。

 ということはこれはNPC用のアイテムか何かなのだろうか?

 たまに、見ることはできても使用することができないイベントアイテムというのがあって、NPCに渡した時にそのNPCが使用することができる仕様になっておる。


 ふむ、『装備解除不可』とか『破壊不可』という文面から察するにそういうものなのかもしれない。


 ではこのキャラはNPCなのか?

 キャラアバターの装備などからけっこう容量を使っている可能性が高いが、どうなんだろ?

 もしそうなら、過去設定とかもあっていいだろうし、そこから突破口が見えてくるかもしれない。

 

 しかし、知るすべがない、か。

 掲示板の中に、何かヒントはないかな・・・・



 ガコン



 「ん?」

 ふと音がした。

 そして、何やら周りが明るくなった。

 慌てて光源をみるとそこには石壁がせりあがっていく様子がみえた。

 なんじゃなんじゃ?

 イベント発生か?

 

 せり上がっていく向こうに見えたのは・・・・



 スケルトン?

 腰には鞘のないはこぼれしている長剣を提げた一体のスケルトンが食事のトレーをもってやってきた。

 

 敵味方を識別するマーカーは?


 赤なら敵もしくは討伐対象、青なら味方もしくは保護対象。

 こいつは・・・・黄色?いや、ややオレンジがかっている。

 黄色は敵か味方かまだわからない状態だが、それでも赤色に近いか青色に近いかで多少の判別ができるようになている。

 

 ということはこいつは敵よりか。



 とりあえず、向こう側が空いているならコイツには悪いが外に出させてもらうよ。

 トレーをもったスケルトンの横を抜けて一路開いた向こうへ。



 しかし、背後より背筋に何か冷たい何かが走る。

 咄嗟に振り向きながら身を翻すと、つい先程まで自分がいたところに剣筋が光った。


 儂は態勢を戻す。

 カランと食事のトレーが石の床に落ちた音がした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 (現時点のステータス)


 ゲン 底辺下級悪魔 Lv.1 魔族Lv.1 男性

 ボーナスポイント 7


 筋力値 25

 敏捷値 15

 魔力値 45

 知力値 45

 精神値 25

 器用値 25


 スキル

 魔法操作Lv.30 打撃Lv.1 片手剣Lv.1 杖Lv.23 火魔法Lv.29 水魔法Lv.1 土魔法Lv.1 風魔法Lv.28 光魔法Lv.27 闇魔法Lv.2(↑1) 識別Lv.2(↑1) 解体Lv.1 鑑定Lv.2(↑1) 木工Lv.1 身体強化Lv.1 精神強化Lv.1 器用強化Lv.1 魔力強化Lv.1 錬金術Lv.1 ダッシュLv.21 精密操作Lv.1 薬師Lv.31 ガラス工Lv.31 顕現Lv.1 魔法耐性Lv.1


 武器スキル

 二連 マジックフォートレス スペルフォートレス テクニカルアタック  


 魔法スキル

 ファイアーアロー ファイアーボール エンシェントファイア フレイム エクスロージョン クリエイトウォーター クリエイトアース ライト ルミネセンス エンシェントライト ビューエクスパンション イリュージョン ブリーズ ウィンドカーテン エンシェントウィンド ウィンドアロー フライ ダーク・アイ


 武器装備

 


 防具装備

 E:[囚人服:最上位]  E:[契約の指輪]


 所持品



ゲーム感覚でいる作者がいる・・・・・

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