転校生
俺は○○県△△市立桜橋中学校三年二組の高岡 修司、ごく普通人間の高校生である。
こんな言い方だと人間以外がいるのかと聞かれるがその通り、俺の周りには人間以外の存在がわやわやといる。
例えば俺の前の席の佐藤 彰は魔法使いだし隣の水瀬 香は鬼、後ろの橘 翔は天狗だ。
こんな具合に俺の周り……否、俺のクラスには人外が大集合している。
で、俺はそんなクラスの数少ない「人間」なのである。
「皆さん夏休みはどうでした?私はBBQに焼き肉、それにお寿司etc……とにかくたくさん食べて有意義に過ごしていましたよ~!」
と、担任の桝田 恵先生(鬼)ことますっちゃんは自分の夏休みを語っていた。
「それで、皆さんも有意義に夏休みを過ごしたことでしょう!」
……まぁ、宿題を夏休み後半に溜め込んだ奴以外は有意義に過ごせただろう。
「そんな皆さんに嬉しいお知らせです!」
ほほぅ、嬉しいお知らせとな?
「お知らせってなに~?めぐっちゃん~」
と、隣の水瀬が聞く。
「そう急かさないでくださいよ~!……えーと、ですね~。皆さん!今日から新しいお友達が増えることになりましたっ!」
小学校かよっ!という野次はよくわからなかったのでスルーの方針でいこう。
「転校生か~、女の子?野郎?」
と、聞いてみると
「女の子ですよ~野郎は大喜びですねっ!」
とのことだった。
まぁ、美少女に限るけど大喜びだな。
結局ながったるいHRが大幅に省略され転校生の紹介&質問タイムをすることに決まったみたいだ。ますっちゃんが決めたんだがそれでいいのか教師ますっちゃんよ。
「じゃあはいってきてくださ~い!」
ますっちゃんの声でドアを開け、入ってきた転校生は金髪で幼女でロリで美幼女だった。
え?幼女しかほとんど言ってない?気のせいだろ。
その幼女は黒板の前に立つと黒板に自分の名前を書き出した。
ルミィ・スカーレット
黒板にはそうかかれた。