「プロローグ7」
Viviage家にききが訪れる。
それは危機か、はたまた喜希か、最後は喜々となるのか。
親子の想いが交差する。
「来い! 私が受け止めてやろう!
こう見えても卒業者、魔力には自信がある。落ちこぼれの娘1人くらい、たわいもいらん!」
光り輝く隕石がゴォォォと重く深い音を鳴らし、父親の元へと瞬く間に近づき、堕ちて行く。そして、衝突…………しなかった。隕石は父親と当たる瞬間に静止したのだ。しかし次の瞬間、父親と隕石の間に更なる光が生まれ周囲を異常に明るく照らし、ジリジリと父親と距離を縮めて行く。
そしてついには隕石が父親に触れてしまい、父親は隕石を抱えるように踏み止まる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
砂埃が舞い、周りの木々を激しく揺れている中、父親は声を上げ必死に隕石を止めようと踏ん張っていた。
しかし状況は悪いのか、大量の汗を流し体のあちこちから嫌な音を立て始める。
そして足が地面に埋まり、少しずつ後ろへ押されていく。
「く、万事休すか!?」
その時、何気なしに隕石を睨む。すると隕石の光は軽く薄れ、中の様子が透けて見えた。
父親は中の様子に驚愕した。なんと中には喜希が気を失い、倒れていたのだ。
「この……馬鹿娘があああああ!!!!」
隕石を両手でプレスするように強く圧迫する。すると怒りと想いの力がきいたのか光の隕石に、ひびがはいる。そしてひびは徐々に拡大して行き、隕石がメロンの様になる。
その時、隕石は何事も無かったかのように、ただ、割れ、父親は隕石が急に割れた事により前へ崩れかけると、倒れる直前に踏み止まり、
「妻よ……お前の言っていた事……やり遂げたぞ……」
そう言って隕石の破片がガラスの様に砕け散り散乱している中、気を失い倒れこむ。
「う~ん……食べきれないよ~」
父親が体張って娘を衝突から守った中、その肝心の娘は能天気な夢を見ていた。
しかしその娘の手に謎の紋章が刻まれる。そしてその娘のすぐ横で眠る謎の少年。
次に喜希が目を覚ましたのは絶望の中だった。




