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「プロローグ4」

「あの、それ! 僕のです……」


 先生はそれを聞き、鉛筆を喜希の方を向けるが何もしない。

 それに対して喜希は何もできず、硬直してしまい、この空間に沈黙が生まれる。

 しばらく静寂なる空間で見つめ合っていたが先生もとうとう頭の上に疑問符を浮かべ、困り果てた顔で問いかける


「あの~……取らないのですか?」


「え~と……どうやってですか? 椅子を越えてそちらに向かえばいいのですか?」


 椅子を越えてと言うのは単純に螺旋状に移動しながら中心部を目指すと、とても時間がかかるからだ。


「椅子を……越えて……? 魔法で引き寄せるとか……」


「あ! あぁ~魔法ですか! えぇ~と……引き寄せる魔法名なんでしたっけ……」


「たくさんあるけど簡単なのは、吸引魔法『アトラクション・ドロー』とかかな?」


「あ、はい! 吸引魔法『アトラクション・ドロー』」


 喜希の手が光る、それと同時に先生の持っている鉛筆が宙に浮き、なんと鉛筆が光り輝き、さらには大きな音をたて爆発する。

 その衝撃で先生は後ろに吹き飛び、気を失ってしまう。

 いくら先生と言えど不意打ちの攻撃は防げなかったようだ。と言うより、この学園では先生だからと言って強いとは限らない。

 なぜなら喜希と同じ、生徒が先生を務めているからだ。

 一から説明すると学園から卒業者へ授業教育の任務を依頼し、卒業者がそれを受理して初めて授業が行われる。しかし卒業者の量が生徒と比べ圧倒的に少ない為、別の方法の授業も行われる。

 その別の方法と言うのが今回の授業でもそうなのだが比較的成績の良い生徒が学園へ授業教育の要請をし、許可が下りると生徒による授業が行われる。ちなみに先生が数人のグループでの授業も認められている。逆にかなり良い成績を残す生徒には学園から要請される事もある。

 このような制度の為、時間割やスケジュールと言った物が存在しない、

 それ故、生徒は好きな時に好きな授業に参加すると言った自由な生活ができるのだ。それと授業は予約制だが、飛び入り参加は認められており、(先生側は認められていない)むしろ飛び入り参加の方が普通であったりする。

 しかし卒業者の授業だと、1回で数十万の生徒が予約する為、数千に絞られる。

 それ故、かなり早めに予約しないと絶対に受ける事が出来ない。

 話がそれたが簡潔にまとめると先生は弱かったの一言に尽きる。


「あわわわわわ、し、失礼します!」


 逃げ出すように出口に向かう喜希、もちろん椅子を越えてだ。

 そしてホールを出て外に出るなり、傘立て……いや、箒立てに掛けてあった火を吹く箒に跨り、いつもの屋上に駆けつける。


「ま……またお父様に怒られる……」


昔と今、書き方が全然違う。

やっぱり変わるものですねー。


そんなこといり、説明が鬱陶しい。


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