表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

第3章:試験エスケープ

テストの時間!でも準備は…もちろんゼロ!

ララは学生の海の中に埋もれながら、

ペンを握ってはいるものの――頭の中は完全に別世界。


「……何も、分からない……」

盛大なため息と共に悟る。


こうなったら奥の手しかない。

彼女の視線が会場を彷徨い、前の方に座る友達トミにロックオン。


ウルウルした子犬のような瞳で、

「助けて~」と全力アピール。


トミは先生をチラリと確認すると、

そっと解答用紙を持ち上げた。


ララは心の中で大拍手。

必死に目を凝らす。


「……バナナ?」

思わず口から漏れる困惑の声。


その瞬間――先生の視線がビシィッ!


空気が凍り、

ララとトミはササッと真面目なフリを再開。


「何かありましたか?」

先生の疑いの声に、


二人は心臓バクバクしながら猛スピードでペンを走らせる。


「勉強しとけばよかった……」

ララ、小声で反省(たぶん嘘)。


やがて、

救いの“中間休憩のベル”がチリンチリンと鳴り響く。


――開放感。


「ま、期末でもないし~」

ララ、何故か勝ち誇った表情で立ち上がり、


「はい、終わりましたーっ!」

ドヤ顔で答案を提出。


先生は眉をひそめて一言。

「まだ休憩時間よ」


完全に無視して、

ララは満面の笑みで教室を飛び出す。


「ばいばーい!!」


先生は回収した答案に目を落とす――


そこには、

ペガサスの絵が何十頭も踊っていた。


「ララァァァァーー!!」


職員室まで響く怒号。


一方その頃、

外に出たララは鼻歌まじりのスキップ。


それを見ていたトミは肩をすくめて苦笑。


「ほんと、あの子は変わらないわね……」

回答欄にペガサスの絵…ララならではの必殺技✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ