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7話

さて、昨日の夜フランさんから教えてもらった情報をもとに、魔力を動かす感覚に慣れようとしているわけだが…


魔法について今、俺が知っている情報は


1、魔力を使って大気中の精霊元素を活性化させるのが属性魔法

2、魔力は時間で回復する

3、ステータスの魔力は総量でもあり出力でもある

4、属性は精霊の数だけあり、火・水・土・風の四大属性のほかに珍しいのだと木とか鏡とか空間とかいろいろあるらしい

5、魔法を使うにあたって出力を上げる方法がいくつかあり、魔法言語での呪文や魔法陣、そのほか杖へのエンチャントなどだ



さて…魔法言語だとかステータスの魔力量はすぐにはどうにもならなそうだが、スキル【水魔法】のおかげで水魔法だけなら使おうと思ったら使えたので。

逆に水魔法を使いまくって、魔力がどういう風に動いているのかを知覚しようとしたのが昨日の夜。


思ったよりあっさり分かった、というか違和感がありすぎて気付かざるを得なかったのだが…

違和感には気が付いてもそれをどうこうしようってなると急にわからなくなる。動いているのはわかるんだが…。


今は目の前に浮かした水の球体を維持している。ただそれだけなのだが、これがなかなか難しい。

【千里眼】では『見る』という今までの生活から意識しやすいものだったので継続できたが、【水魔法】では『水の球を浮かせる』という…常識外の意識が必要になる。


まあ、一日二日でなんとかなるものじゃないってことは、分かりきってたからいいんだが…出来れば実戦投入できるくらいには早めに持っていきたい。


魔法の練習だと思って汚れたタオルを水球にぶち込む。回転して…洗濯機ー!ってやりたかったんだが…

ぐるぐる回ってるだけだ…あれだな。奇麗に回りすぎだな。タオルごと回ってる。内側と外側をそれぞれ別の水魔法だと認識して…20度くらいずらして回転させる…


慎重にやらないと…水球が制御を失って破裂しそうだ…

そうなると勢いが足りなくて全然汚れがとれそうにない…はあ、失敗か。



普通に洗おうと思い水球に手を突っ込んで思う。あれ?俺がタオルを固定してその周りで水球を回転させればいい感じになるんじゃね?


やってみた。

水球の中で俺がタオルを固定して、水球を回転。回転速度をどんどん早くしていく。バスケットボール大の水球が毎秒三回転くらいしている。

だが失敗…全然汚れが落ちない。諦めて普通に洗った。


ついでにと思って、剣も洗おうと鞘から抜くと、血がびっしりこびりついていて、危うく使い物にならないところだった。

急いで今さっき洗った汚れ布で血を洗い流して、そちらもまた干しておく。




はあぁ、なんか使い物になる気がしないぞ…

いや、まだ慣れもないし…ここからだな。

今のうちに、できたら強いぞ!水魔法!を考えとくか。


1、相手の顔を水球で囲んで窒息死させる。よくあるやつ

2、高密度の水をレーザーみたいにして切断する。よくあるやつ

3、剣に水をまとわせて、2の応用で切れ味をあげる。できるんかこれ

4、水の球をレンズみたいに使う。よくあるやつ

5、人間の体は60%が水分!これを操ると人類の限界を超えれます!怖すぎてできる気がしない


だめだなぁ、知恵のなさが露呈している。

まあ、よくあるやつってことは、多くの人が考えて強いと結論が出たものってことだし。おそらく強いんでしょう。


今の実力でできそうなのものは1と4くらいですか。

1は要実験だが、4は…火起こしができそうでいいですね。


なんなら5は敵の体でやれば最強魔法じゃないか。自然界の水を操ることは【水魔法】でできるが、モンスターの体の中の水分って操れるんだろうか?

というか、液体なら操れるのか?それとも水だけ?


というわけでさらに実験を重ねまして、分かったことですが


1、自然界にある水は『水』部分だけ操れる。泥水だった場合、砂と水に分離する

2、空気中の蒸発しているものは操れなさそう

3、作った水はそう簡単には消えない。今見ている限り1時間は残っている(どれだけ残るかまだ不明)

4、作った水はほかのものを入れてもそれごと動かすことができる(軽いものなら)


だ。1で飲み水を作れそうなことがかなり救いだ。おそらく純水以外の雑菌やらも弾かれる…はず!

4に関して、もしかしたら俺空飛べるのでは?と思ったのでやってみた。


少なくとも今の出力じゃ、どんだけ頑張っても無理ってことがわかった。

体感5キロぐらいが限界値っぽい。



魔法を使うことになれること、魔法言語を理解すること、装備をそろえること、レベルを上げて魔力をふやすこと。

ここら辺ができてくるとまた手札として使えるようになるんだろうな…。


もうそろそ時間だろうし、待たせるのも悪いから早めに行くか…

立てかけていた剣を鞘にさし戻し、まだ半乾きの汚れた(きれいにはなった)タオルで簡単に抜けないようにする。

リュックを背負えば身支度は完成だ。






「…待たせたか?」


「いや、今来たところ」


ふざけるな…まだ集合時間の半刻前だぞ…しかもそれ以前から待っていたとなると…こいつ、狂っている。しかもそれでいてイケメンムーブをかますのか…

インターネットの情報で見たからやっている偽イケメンどもじゃ出せない本物の風格ッ!!!!


俺は普段時間ぴったし、早くても十分前くらいにしか行かないのに…!


「いや、待ってくれ。待たせるのが続くと待たせるのは悪いとなって俺も早く来ざるを得なくなる。それは非効率的だ、もしもう少し早いほうがいいのなら集合時間を変えよう」


「僕は気にしないよ?」


「俺が気にする」


「そういうもん?」


「そういうもんだ」


なんで俺は男とこんな問答をしなくちゃならんのだ…クソ、イケメンはいいな。人生が楽そうだ。


話し合ったところ半刻ほど早めた今の時間になった。








そして森に向かう途中「そういえば何レベルくらいになってた?」と聞かれたので


「6レベル」と答える。


「そうか、10レベルまで結構あっという間かもね」


「ああ、このペースで行くと今日か明日にはいくだろうな」


「じゃあ、今日はちょっと飛ばしていこうか」


昨日のは飛ばしたうちに入らないんですか…そうですか。


「そういえば【水魔法】ってスキルが増えていたんだけど…」


「いいね、使い勝手がいい。冒険者からすると一番便利なスキルかもしれない」


「それで何個か試してみたいことがあるから最初の戦闘はいろいろ試しながらやってもいいか?」


「僕のやることに何か変わりはあるかい?」


「いや、あんまり関係ないことだ」


「じゃあ断る理由もないよ」


「たすかる」


それじゃ、今日中にレベル10目標に頑張りますか!



【千里眼】


「あっちだ」


「ついていくよ」




「近い…」


「じゃあ昨日とおんなじ感じで」


「了解」


そういってアランは正面へ走っていく。俺は弧を描きながら集団の横へ。


水球がゴブリンの頭を覆うように上から落とす。しかし簡単に抜けられてしまう。抜けられまいとゴブリンの頭の動きに沿って水球を移動させていく。

なんか某エイム練習をやっている気分になってくる。


しかし1分間制度100%キープなんてできるわけもなく…


「こりゃだめだ」


水球の角度を少し調整してゴブリンがこっちに逃げてこようとしているところを一突きする。

剣の扱いは昨日でだいぶ慣れたのできれいに首に吸い込まれる。


「グギャァ」


近づいてくるゴブリンと自分の間に水球を移動させ、ゴブリンが少し横に逸れて、避けようとしたところで派手に破裂させる。

分かってた俺はそのまま近づいて、少し驚いていたゴブリンを切りつける。


【水魔法】…直接的には戦力にならないが、手札が一つ増えたな。


あ、そうじゃん。

生成した水球に砂を含ませる。茶色くなった水球をゴブリンの頭の上から降ろす。


ゴブリンは走って抜けるが…砂利が目に入ってうまく視界が機能しないようだ。

そのまま近づいて、がむしゃらにこん棒を振り回しているところを一太刀入れる。


……これは使える。いいなぁ!自分のアイデアが使えることが分かった時、これが一番楽しいからなぁ!


よし、次!

まだゴブリンは砂水球に対処できていないらしい。が、先に俺を倒したほうがいいと判断したんだろう。2体のゴブリンがこちらに襲い掛かってくる。

1体はアランが足止めしているが、この2体は俺一人で倒せると思っているんだろう。こっちをじっと見ている。


まあ、やってみますか。今さっきの砂水球を2体のゴブリンの前に移動させる。

今さっきの水球破裂を警戒し、2体がそれぞれ左右に避ける。


右の一体にそのまま水球をあてに行き、自分は左のやつに切りかかる。こん棒でガードされた。その間に右のゴブリンが切りかかってくる。左ゴブリンを蹴り飛ばし、右ゴブリンの攻撃をガードすると同時にまだ制御権を残しておいた砂水球を右ゴブリンの頭にかぶせる。一瞬の不意を突き、ゴブリンの短剣を打ち払いそのままの流れで体を刎ねた。

背後から左ゴブリンが近づいてくる音がする。


砂水球を俺とゴブリンの間に薄く壁の様に展開する。砂水球は濁っているので、壁を挟んで向こう側が見えにくくなる。そのまま突っ込むことは危険と判断したのかゴブリンは迂回を選んだ。

その行動を【千里眼】を使っている俺ははっきりと見えている。そのまま砂水壁の向こう側のゴブリンに剣をふるう。横から急に剣が現れたゴブリンはなすすべなく両断された。


うん、このコンボかなり強いし、使いやすい。



「さあ、ラストだ」


「ああ」

















「んー!疲れた!」


伸びをしながらアランが言う。アランが飛ばしていくといったことは本当だったようで、金よりもレベリング重視でしたので40体近くのゴブリンを倒した気がする。そのうち完了品を回収できたのは25体くらいだ。


「助かったよ。ありがとう」


「いやー僕も面白いものが見れたしね、楽しかったなぁ」


面白いものというのは水球の使い方らしい。やはり魔法は魔法言語ありきで使うもの、それがない状態で工夫して戦うっていう人間を見たのが初めてだったらしい。

やはり魔法言語習得は必須だな。そのレベルで差がつくんだろう。


「魔法言語ってどうやって習得するんだ?」


「んー簡単なものから、本を読む、魔法の師匠を見つける、試験を受けて学術都市に行く…かな」


「本…買ってみるか」


「うーん。とは言っても呪文でやるなら発音とかあるからなぁ…おとなしく先生を見つけることをおすすするよ」


「そうか…」


「まあ、君の戦いを見るに、魔法言語なしでも十分やれてるのが一番面白いんだけどね」


「ああ、今日だけで三日分くらい頭を使っている気がするよ」


「はは、まあ恵まれてることに僕たちは冒険者だ。周りの魔法使いに聞いてみるのも手なんじゃないか?」


「そうだな……よし!多分レベル10に行ったと思うし、今日の夜もし暇なら飯おごらせてくれ」


「いいのかい?」


「ああ、全然高くはないが美味しいところだ。ただ、この二日間で稼がせてもらった額を考えると全然返しきれないものにはなるが…」


「もとはと言えば僕の命の恩の話なんだ、むしろ僕のほうが返しきれたか不安なレベルさ」


「じゃあ、まあただの打ち上げってことで」


「そういうことなら、いただこうかな」


「じゃあ、完了手続きとステータス鑑定してくる」







「こちらが報酬の銅貨22枚です」


「ステータス鑑定お願いします」


「じゃあ、こちらのほうへ…」




「どうでした?ギメイさん。ゴブリン狩りのほうは」


「かなりスムーズになってきた気がしますね。ただ、やっぱり魔法言語は必要そうなので教えてくれる人を探そうかなって思ってます」


「それがいいと思います。冒険者ギルドの依頼として出すことも可能ですので、その場合は私に一言くれれば知り合いの魔法使いに打診してみますよ」


「考えておきます、その場合って依頼金はいくらくらいになるんですか?」


「どこまで学びたいか次第ですが、体系的に学びたいなら銀貨4枚ほどでしょうか」


「たっ…自分にはまだ無理そうです…」


「私のほうでも少し調べておきます」


「いやいや、さすがに申し訳ないですよ。いま総資金銀貨4枚くらいはあるので、もう少し稼いだら依頼もできるようになります!」


「そうですか?まあ、今回でギメイさんのレベルがまま上がっていたら比較的安全に戦えるでしょうし。稼ぎも安定しますか…」


フランさんは一人でうんうんとうなずいている。けれど今、自分が気になるのは…


「と、いうわけで、ステータスは…?」


それである。


「えーっと、こちらが新しいギメイさんのステータスです。…よく頑張りましたね。」






================


ギメイ・アカラサマ Lv 10


体力 E

筋力 C

魔力 D

器用 C

知力 C


スキル【千里眼】【水魔法】


================



Lvは10に到達。

魔力と知力が上がって…まあそれだけか。

こうスキルとかがドーンってきたわけじゃないから今までのものに比べて感慨が薄いが…まあ平均的に見てあと2レベルくらい上がるまでには新しいスキルも来るだろう。


それにまだ水魔法に関しては可能性のかの字も触れられていないも同義。今新しいスキルが来ても困るというものだ、うん。

さて、アランを待たせすぎても悪いし、戻るか。


「アランさん」


「はい!」


思考の隙間に差し込まれたような呼びかけにちょっとびっくりしてしまった。なんかフランさんの前で気を抜きすぎではないだろうか、俺。


「あまり慢心をしないように。’まだ’10レベルです」


「…はい。ありがとうございます」


フランさんの顔を見ればわかる。

慢心がどれだけの冒険者を殺してきたか。

まだ10レベルだ。ゲームで言ったら始めたてみたいなもんだ。ここらで気を引き締めていこう。



「それじゃあ、また」


「はい、また」








「ごめん!またせた!?」


「いいよ、ちょっと考え事してた」


「すまん、腹へっただろ、早く行こうか」


外に出るともう暗くなり始めていた。中で話し込んでいたつもりはしなかったが…

これは本当にアランに申し訳がたたないと思って「何か詫びになるようなこと、俺にできることがあれば…」といったが、「そういうことなら、たくさん食べさせてもらうよ。後悔しないでね」と返される。こいつはどこまで行ってもイケメンだった。





酒場につき、飯がどんどん運ばれてくると後ろから声をかけられる。


「よ!元気してたかい?」


「三日ぶりかしらね」


振り返るとそこには『森の狼』パーティーの、アレスさん、リリーさん、セシルさんが立っていた。


「あ、お久しぶりです」


「同席、いいかい?もしお邪魔だったらまた今度うかがうよ」


軽くアランのほうを見ると


「私は構わないよ」


「そういうことだったら断る理由なんてないですよ、どうぞどうぞ」


10人くらいが使える広いテーブルをカウンター席の様に使う形式だったので、俺の隣にアラン。その正面に『森の狼』の三人が座る形となった。



「えーっと、こちらはアラン。ここ二日間ゴブリン狩りに付き合ってくれてます。こっちは『森の狼』のアレスさん、リリーさん、セシル…さんかな?です」


「お初にお目にかかります。アラン・ハートと申します。ゴブリンリーダーと戦っているところギメイが助けに来てくれたので、その恩を返すためここ二日ギメイと共に行動していました」


「え!?君もかい!?」


「ってことは、あなたも!?」







「ははは、いやギメイ君がいないと我々はどうなっていたかわからんな!いやしかし、あの恩を一食でしか返せなかったのが心残りだったんだ。ぜひ、この席は私におごらせてくれ!」


「いやいや、ここは俺がおごりますって、そういう話だったよな、アラン」


「いーや、君は自分がやっていることをもう少し客観的に見るべきだ!我々は助けられた側だからな。アレス殿の気持ちは十分にわかりますぞ!」


「なんだこれ、めんどくせえ」


これ酒入ってないだろうな?


「すみませーん」


「はいはい、注文ですか?」


「これってお酒ですか?」


「はい、それはお酒ですが…」


あー、純粋にお酒ですか…


アレスさんとアランはすっかり打ち砕けて楽しそうに飲んでいる。まあ異世界の基準じゃどこから酒飲んでいいのか知らないし。大丈夫なんだろ。


「あの、リリーさん」


「なぁに?」


「実はレベルが上がって【水魔法】が出たんですけど…魔法言語がわからなくて」


「あらぁ、いいじゃない。

 ねえ、アレス!ギメイ君から受けた恩は私が返すわ!それでいいでしょ!」


アレスさんが大声でしゃべっているのでリリーさんも声を張る。


「なぁ!体目当てかぁ!いくらギメイ君とはいえ、それはだめだぞ!まだ未成年だろう!」


顔を赤くしたアレスさんが勘違いしているし、理由がちょっとかわいいし…しかし勘違いされた本人はブチギレだ。


「マ・シータ・グレンデ・ゾルデ」


そうつぶやくと、杖の周りに土がまとわりつき、大きくなり、圧縮される。おお、これが魔法言語か。


それをアレスさんの右ほお目掛けてフルスイングした。

アレスさんは吹っ飛び、意識を失ったようだ…リリーさんマジ怖え。


「セシル。ごめん、回復してあげて。」


「は、はい!アレスさん大丈夫ですか?やっぱりお酒の飲みすぎはよくないですよー」


「っと、これが魔法言語よ。学びたくなった?」


「は、はい」


「そうねぇ…私達もようやく活動を再開できるって状況だから…日中は依頼で忙しいと思うわ。そうねぇ、夜ご飯はよくここで食べる?」


「はい、今のところ毎日」


「じゃあ、夜ご飯をここで一緒に食べましょう。その間にいろいろ教えてあげるわ。もっと本格的なところに入っていったら、またその時考えましょう」


「了解です、時間はどうしますか?」


「そうねえ夜三刻だとはやいし…いったん四刻にしましょう。遅いと感じたら少しはやめましょうか」


「はい、では明日の夜四刻ですね」


「アレスもこんなんだし、私たちはお邪魔するわ。ごめんなさいね、迷惑かけちゃって」


「いや、魔法言語の先生がみつかってよかったです。見当もついていなかったので」


「それじゃあね」


「し、失礼します!」


そういえばセシルさんとはあんまり話せていなかったなぁ…

しかもリリーさんしっかり銀貨1枚置いて行っているし…


「おい、アラン…大丈夫か?」


「うーん…うん」


イケメンを放置して帰るとどうなるか分からないし…しょうがない。今までお世話になってたものの恩返しだ。


「すみません。水くださーい」


「はーい」


「ほら、飲め」


「あ、ああ。ありがとう」


育ち良すぎだろ。なんで意識が朦朧としているときにお礼が出てくるんだよ。


酔っぱらいの対処なんて知らないが…とりあえず水を飲ませて…あとはこいつが泊っている宿なんて知らないしな…



はあ。







「ギメイさん?」


「貸し宿、二人でおねがいします」



ちがいます、そういうのじゃないです。

俺に男色趣味はありません!!!


本作品にBLはございません。

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