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24話

「ギメイ!」


「応!」


レイピアを風に乗せ、【軽業】と【剛力】で加速の波に体を合わせる。


森の巨人、フォレストゴーレムが核を露出させた一瞬を逃さず核を破壊できた。


「うん、昨日と比べても上達してるね」


「これで今日の分は終わりか?だったら換金してアルゴスさんのところに行こうぜ」


「ふふ、どんな鎧ができるんだろう…楽しみだなぁ」


「鎧依頼する前にステータス確認してから行くか」


前回確認したのが10日ほど前だし、その時の俺たちのレベルは23くらいだったのだが、今倒したフォレストゴーレムなどは目安レベル28くらいなので上がっているだろう。





「こちらがアラン様とギメイ様のステータスになります」


================


アラン・ハート Lv 27


体力 A

筋力 A

魔力 B

器用 D

知力 C


スキル【剣舞】【超回復】【夢魔法】

   【覇気】【不撓】

================


================


ギメイ・アカラサマ Lv 28


体力 C

筋力 B

魔力 B

器用 B

知力 B


スキル【千里眼】【水魔法】【剛力】

   【軽業】【貫通】

================


なんか俺だけ地味じゃね?本当に…


またアランかっこいいスキル手に入れてるし…

えっと【不撓】は体力に大きな補正を付けるスキルだったよな。

悪くはないスキルだが、騎士とか重装備系の冒険者にはよくあるスキルだ。


アランは本当にタンクアタッカー一直線だな…うらやましい。

最終的に俺はどうなるんだ?いや、俺は変態機動アサシンになるんだ。


スピードってどうやったら伸ばせるんだろうなぁ…



「そういえば『針と糸』に指名依頼が入っていますが…」


「なるほど、内容を教えてもらえますか?」


「銀級パーティ『沼蛇』との共同調査です」


「共同依頼…」


共同依頼ってほとんど発生しないやつだよな…

依頼を単体で達成できる見込みがあるパーティーがいなかった場合に複数のパーティに依頼を頼み、その仲介はギルドがするっていう…


「具体的に僕たちは何をするんですか?」


「…沼地の調査、規定以上の魔物がいた場合その駆除です」


「ギメイ」


アランがうかがうように俺の顔を見てくる。

正直俺はリーダーであるアランの判断には一通り従うつもりなのだが…


「受けてもいいんじゃないか?ほかの銀級冒険者の戦闘を見れるチャンスでもあるし」


「そういうことなら、『針と糸』としては断る理由などありません」


「よかった。詳細はまた明日追って説明します」


「分かりました」


「共同依頼って…珍しいこともあるもんだ」


「そうだね…」


「まあ、しっかり下調べして向かおうぜ」


「ああ、頑張ろう」


「おう」






ジオール防具店にて、アランとアルゴスさんが真剣に話し合っている。

主な議題はどこまで機動性を捨てるか。


「実際にやってみようか」


「…でも」


「んー裏手の庭で鎧を着た状態で僕と組み手をしよう」


「そんなことしたらアルゴスさんが…」


「ああ、僕はレベル40以上あるから大丈夫だよ」


「40!?」


戦闘に関係しない人たちの平均レベルは10。

防具職人でそのレベルなのは異常だ。


「高いステータスがあって初めて難易度の高い加工ができるのさ」


「はは…」


むしろアランのほうが怪我に気を付けないといけないレベル差だが、アランとしてはそっちの方が安心したらしい。

裏庭に周り、アルゴスさんが持ってきた鎧を着る。

それは勇者が来ていた鎧と同じくらい大きく、重厚感があった。


「じゃあ行きますよ」


「ああ、全力でおいで」


「…何してんの?」


「あ、グラ」


「…これは?」


「アランが鎧作ってほしいって」


「ふーん」


「行きます!は!」


【覇気】をまとったアランが重い鎧を着ているとは思えない速度でアルゴスさんに近づく。


「すごい…彼22?」


「いや27」


やっぱり強い判定だよなぁ…

アルゴスさんも籠手と胸当て、兜は装備している。


アランが右フック、アルゴスさんがそれを躱しアランの右腕を抑えながらフリーの左腕で顔面を狙う。

それに対しアランはしゃがみ込みながら体を正面に戻し、そのままの流れで左アッパーに向かう。


組み手とは言ったが、レベルが離れているのでアランは攻撃を避けるつもりだ。

それを理解しているのだろう。アルゴスさんも避けの動きが目立つ。

おそらく確認が終わるまで正面からの組付きあいは避けたいのだ。


アルゴスさんが踏み込み、腕をつかんでから喉に掌底を打とうとしたところ、アランが腕を振り払った。


「!?」


「はっ!」


そのままの流れでマウントポジションを取られたアルゴスさんは両手を上げて降参のポーズをする。


「はは、にしても驚いたよ…まさか腕を振り払われるなんて」


「私も…よく分からないんです。昔から力は強い方でしたが…こんなレベル差を覆せるものではなかった」


「だけど、十分わかった。二日後に受け取りに来なさい」


「それなんですけど…指名依頼が入って、いつなのかまだ教えられていないので明日また報告しに来ます」


「ああ、そういう事なら気にしないでくれ。じゃあまた明日」


「はい、失礼します」


「ありがとうございました…じゃあ」


「うん」


最後に軽くグラにも挨拶をしてから出る。



「どんな鎧なんだろうな…」


「どんな鎧でも彼が作ったものなら間違いはないだろうね」


「それもそうだな、とりあえず目先の指名依頼を頑張りますか…」


 

というここでギルドが仲介してくれる話し合いの場に来たのだが…

 

「こちらが銀級パーティー『沼蛇』で主に調査依頼を、こちらが銀級パーティ『針と糸』で主に討伐依頼をお願いしています」


「おいおい、ギルドは俺に子守をさせるつもりかよ!?」


「まあまあ、落ち着きなってジャック…」


はは、一波乱ありそうでいいじゃないか…

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