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30話 連続任務

私、ノアは、アイラ君の指摘を聞き入れる事にし、ナスカン王国の宝物庫を目指す事になった


アイラ君の無罪を主張するために必要なもの、前回の裁判で我々にはそれがまだ足りていないという事がわかった


その足りないものの1つが、クレイム総理の筆跡記録だ


アイラ君が所持していた、クレイム総理本人が書いたというビザ


それが本当であることを証明しなければならない


実際にはそれが手に入ったところで、まだ彼女が嘘をついていた事について弁護しなければならないのだが、そこはルキナがどうにかしてくれるだろう


だから私は、私がすべき事に徹するべきだと考えた


宝物庫とは、ナスカン王国に何らかの有事が起き、国としての機能を失った際、その存在を後世に残すためにあらゆる記録を保存しておく非公開の施設である


その存在を知る者は、王国内でも国王や大臣、ノアを含めてごく僅かしかいない


もし仮に、クレイム総理の筆跡が隠されたのだとすれば、そこ以外にあり得ないだろう


処分はされていない筈だ、王国にもプライドがおありであるからの


宝物庫はナスカン森林の南奥に隠されている


ノアは剣を片手に構え、宝物庫へと進む

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ひと眠り終えた俺は、北門からナスカン王国に戻り、今日はゆっくりと休もうかと考えたが、2時間後に再びセンターから呼び出された時点でそれは諦めた


今日はあと何回任務が言い渡されるのやら、どうせ意味のない事なのだから、さっさと裁判を終わらせてこの騒動の解決を急いでほしいものだ


渋々聞き入れた任務の内容は、凶暴化したグリフォンを討伐しろというものだった


グリフォン…か、討伐するのに決して楽なモンスターではない


だが任務である以上、引き受けなくてはならない、俺たち戦士に基本拒否権はないからな


はぁぁぁぁ、分身アイラとの戦闘や檻の件の後にこれか、ほんとうに過重労働だな


まぁセンターはさっきの任務で起こったことなんてなに一つ知らないわけだし、そもそも今は状況が状況だ


人手が全く足りていないんだろう。だからまぁ…なんというか、


これについては、仕方ないよなと、受け入れるしかない


俺は任務を受託し、南門を出てグリフォンが凶暴化して飛び回っているというエリアに向かった


森の中を歩いてる途中、ガサガサと音が聞こえて、振り向いてみると、いきなり凶暴化したオークがどこで拾ったかわからない棍棒を構えて襲ってきた


(これを放っておけば、ナスカンへも多少リスクがあるだろうな…けど)


俺は超越光速を使い、オークの視界から完全に離れた位置へ移動した


さっさと任務を終わらせたいんだ、道草を食べている暇はない



そして、ターゲットがいるとされているエリアまでやってきた


グリフォンは1日の大半を翼を閉じて眠り、夕暮れに差し掛かる時間帯と朝方に目を覚まし狩りをするモンスター


今は太陽がもうすぐ沈み始めようとする時間


つまりグリフォンは眠っているはずだと思っていたのだが、辺りをどれだけ見渡してもグリフォンの姿は見えなかった


情報が間違っていたのかと考えた時、空から、僅かな羽音のようなのが聞こえてきた


なんだと見上げると、そこには上空で同じところを延々と旋回しているグリフォンの姿があった


地上からでも、薄らと魔力が体から漏れ出しているのが確認できたから、ターゲットのグリフォンで間違いなさそうだ


モンスターは凶暴化すると、気象が荒ぶるだけでなく通常ではあり得ない動きをするようにもなるのか?


まぁどうでもいい、とにかくあれを倒せば任務は完了だ


このままでは攻撃が当てられないので、先ずはダークボールを1発当ててこちらの存在に気づかせた


しかし、奴はそれと同時に俺の方へ正確に急降下をして、自身の鋭利な嘴を持って突っ込んできた


返り討ちにしようと思ったが、グリフォンの嘴は鉄のように鋼鉄で、急降下の速度も思っていたよりも凄まじかったから、回避に専念する事にした


俺が攻撃を避けたと同時に、また奴が上空へと飛び上がり、俺の様子を伺いながら再びその場を旋回し始めた


やはり、飛行系のモンスターの攻撃を当てるのは難しいか…だが、俺も一応戦士だ


ロックドラゴンとの戦いで、なにも学んでいないはずがないだろう?

どうやって攻撃当てると思いますか?評価・ブクマよろしくお願いします!

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