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2話 不穏な影

リザレインの正体はよく分からないままだが、まぁとりあえずこいつを専門家が調べれば分かるだろう


俺はそう考えつつ、問題のなかった方の2匹の尻尾を切り取って端末にそれぞれ収納し、謎な1匹は身体と俺が斬り飛ばした首両方をそれぞれ収納して、最後に自分の剣を収納した

俺はそのまま城下町へと戻っていった


城下町へ戻って、リザレイン2匹の尻尾をマスターに提出した後、俺は最後の1匹の奇行性について説明した


「...という事でして、このリザレインは通常ではあり得ないような動きをいくつもとってきました、魔力が浮き出ていたのも謎ですし…これは、一応、専門の方に詳しく見てもらった方がいいと考えたのですが…」


「...うむ…確かに妙ですね、分かりました、こいつは、後ほど詳しく調べてもらいましょう、任務、お疲れ様でした」

まぁ流石に、この程度ならこいつらもやってくれるだろう…この国でもな



俺はセンターを出て、出入り口の扉を閉めた

だがそこに偶然、同年代の幼馴染、エルナと蜂あってしまった


「あら?アレスじゃない、任務の帰りかしら?」「あぁ、まぁな」正直言って最悪だ、何故なのかは、この先のこいつの会話で薄々察する事ができるだろう


「どうしたの?まるで凶悪なモンスターでも見たような顔して、私と会ったのがそんなに不快なの?」「いや、そういうわけではないけど…」半分は


「そう♪ならよかった♪ねぇ、この後2人だけでスイーツ食べに行かない?この前ようやくこの国にも輸入されてきて今すっごく話題でしょ?2人でいきましょ♪」エルナはぐいぐい迫ってくる

「いや俺別に興味な…大体ここにいるって事はお前も任務だろ?それはいいのかよ?」上手く足払おうとしたが無駄だった

「大丈夫♪そんなのちゃっちゃか終わらせるから♪それよりもう決まったわね!いきましょう」「まだなんも言ってねぇよ」


見ての通りこいつはこういうやつだ、何故かは知らんが、断るごとに俺に距離をぐいぐい詰めてくる、マジでなんなんだ


「はは、エルナ、そこまでにしてやれ」俺たちの会話に突然割って入るように話しかけてきたこの男は、マイロ。エルナと同じく俺の幼馴染で、俺たち3人は一応同期で戦士になった仲だ

そして、マイロは同期の中で最も戦士として強く、俺も尊敬しているやつだ、エルナはどうか知らんが、というかエルナはまずなに考えているのか自体分からん、マジでなんなんだよこいつ


「なにマイロ?また私になにか用でもあるのかしら?」

「用っていうか…あまり詰め込み過ぎると、アレスもお前から離れていってしまうぞ、エルナ」「え?」エルナは衝撃の事実を突きつけられたような声で驚いた


「そうなの?アレス!?」そしてその勢いを維持したまま俺に問いかけてきた「そりゃまぁ、そんなテンションで話しかけられ続けたらな」


だが俺がこう答えた瞬間、エルナは全て理解したように「へーーーーーー」と大声を上げて、目を虚にしながら俺に相も変わらず詰め寄ってきた


「そうなんだ!こんな自分勝手なテンションでアレスに詰め寄ってくるばっかの私といるくらいならミアちゃんと仲良く喋ってた方がいいと思ってるんだ!」と言ってきた

「え?いや前半はそうだけど…なんで妹?」更に続けて「いいわよ!そんなにミアちゃんが好きなんだったら私なんか知らんぷりして、毎晩ミアちゃんと2人で夜のお遊戯会を開くでもしてたらいいのよはやくしなさいよ!」「ヒス構文やめろ、後んな事しねぇよ」


その頃、俺と同じように任務のために森の少し奥の方まで足を運んでいた戦士2人は、本来の任務対象のモンスターではない、想定外の謎のモンスターと遭遇して腰を抜かしていた

「な、なんだこいつは!?」「や…やばい逃g…」一方はそれを言い終える前に、顔を突き出してきたそのモンスターにむしゃむしゃと食べられてしまう

「う…あぁ…あああああああ」もう1人は慌ててその場から離れようとそのモンスターに背を見せて逃げ出したと同時に、そのモンスターが口から先の尖った岩石を吐き出し、それがその人の背中に突き刺さって死亡した


モンスターはその人の血肉も喰らうと、そのままゆっくりと前へ歩き始めた、その先には、城下町がある

エルナ中々イカれてますね、評価・ブクマよろしくお願いします!

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