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ダンジョンで薬草採取?

薬草だ。


右を向いても、左を向いても、

目を閉じても薬草が見える。

俺の頭の中も薬草の匂いがするくらい

いっぱいになっている。


その上、タブレットの中も

薬草の名前を言いながら撮影した

画像データでいっぱいになっている。


世界は薬草に制圧されたんだろうか。

きっとそうだ、そうに違いない。


 「カケル殿、

  ここが頑張りどころだ。

  何、常日頃から薬草を見ておれば

  自ずと覚えられよう。

  継続すればいいのだ。

  最初から完璧なものなどいない。

  何も焦ることはないのだ。」


現実逃避をしていた俺にシロミズチ様が

蘇生の言葉をかけてくれた。


一通りの薬草を採取し終えた頃、

新鮮な状態で家の薬草畑に植えたいと

ソフィさんからお願いがあった。

それなら、ココも家に戻って

調合を始めたいと言い出した。


すでに晩御飯を用意しているのもあって、

どうしようかと思っていたら、


 「夕食の後にでも、カケル殿と

  我と一緒に女神の門をくぐって

  送ってゆこうではないか。」


シロミズチ様がいい提案をくれた。

早速、早めの夕飯にしようということで

戻ることにした。


女神の門は異世界の家の中と

草原の入り口を繋いだままなので、

徒歩で戻る。

来た時と同じく、いつもの温かい壁を

手を繋いで越えた。



こっちの家は管理棟と呼ぼうかな。

向こうは拠点でいいかな。かなり豪華だけど。


管理棟に戻ると、貴船さんとシフォンさんが

かなり忙しそうに動き回っていた。


貴船さんは薬草採取に行ってる間に、

宝剣や盾、鎧の画像データを

ネットショップにアップして、

麓の町の不動産事務所の倉庫に

全部持っていって、受注したら

発送できるよう手配してくれたそうだ。

事務所にはお母さんがいなかったので

事務員さんに話してきたそうだ。


その帰りの足で、

ダンジョンとか向こうの拠点で

必要そうなものをホームセンターで

買い揃えてきてくれた。


キャンプ用の充電式カンテラとか

モバイルバッテリーで使える

加熱調理器と保冷庫、

やや大型のクーラーボックス、

長期保存食、防水マッチとか

炭、網などのバーベキューセットなど。

亜空間収納のスキルないのに、

よくこれだけものも買って来れたなと

感心するほどだ。。


何かシフォンさんに確認しながら

リュックに詰めたりしている。

貴船さんからダンジョンに入る気が

満ち溢れてきているんだけど。。。


 「鞍馬君、

  もう少しで用意が出来るけど、

  長めのザイルを探してくるわ。

  先に夕飯食べて待っていて。

  絶対置いていかないでよね?」


そう言うと、また車に乗り込んで

出かけてしまった。


いやいや、ダンジョンは入る気は

全くないんですけど、

むしろ、今の貴船さんは置いて

向こうに戻りたいんですけど。。


 「そう言ってやるな。

  彼女には思うところもあるのだ。

 

  それに、ダンジョンに入れば、

  中でしか手に入らない

  貴重な薬草もあったりするのだ。


  魔物の強さ次第では、

  カケル殿でも十分討伐できて

  問題ないと思うのだ。」


 「いえいえ、そもそも俺は

  魔物と戦う気がないですよ。


  安全と平和が第一です。」


とりあえず、早めの夕飯にして

もう一風呂浴びたら向こうに

戻ろうと言うことになった。


カレーの美味さに皆が納得して

シルバはおかわりするほどだった。

やはり、カレーは鉄板だな。


食べ終える前に貴船さんが

戻ってきて即座にカレーの皿に

口をつける勢いで

かき込んで食べていた。

とても綺麗な女性の食べる

食べ方ではなかった。。。

お母さんの心配は

こういうとこだと思う。


再度、温泉に浸かってから

買ってきてくれた新品の服に

袖を通すことになったけど、


 「これってレンジャーとか

  サバゲーする人達の好きそうな

  アーミースーツですよね?


  何で全員この服なんですか?

  シロミズチ様の分まであるし。」


 「ダンジョンの標準装備よ。

  さ、早く行きましょう!」


いや、拠点に帰るだけなんですけど。

この人、全然俺のいうこと

聞いてないや、聞く気も無さそう。。



温泉から上がって皆

アーミースーツを着ている。

どうみても危ない集団だ。

シロミズチ様までノリノリで

着込んでアーミーナイフまで

装備してる。。

全員分あるからとか、

そうじゃないんだけど。。


俺の意見は誰も聞いてくれない。

ココは薬草採取用のナイフと

二本差しにするそうだ。


うん、シルバは丸腰のままで

いようか。ナイフを欲しそうに

みてくるけど渡さないよ。


大きな荷物類は俺の亜空間収納に

入れて、手持ちの装備を

確認し終えると、一度家の前で

整列して草原を抜けて戻る事になった。

草原の先で煌めく門が展開した。


 「皆準備が整ったようだな。

  では、戻るとしよう。」


シロミズチ様の声の続いて、

煌めく門を抜けると

無事に拠点の食堂に戻って来れた。


ちょうど日が落ちて、拠点の中は

暗くなりかけていた。

ザラさん達が拠点の中を回って

魔石灯を灯し始めた。


小さな魔石を電池がわりにして

点灯する魔道具だそうだ。


魔石灯の揺めきを見ていると

ダンジョンに入る事に

何となく不安を覚えた。


シフォンさんが紅茶を

淹れてくれようとしている時だった。


ロアンヌさんとダガーさんが

息を切らせながら駆け込んできた。


 「カケル君!

  お願い、力を貸して!

  みんなを、あの子達を

  助けたいの!」

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