表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

2 グラスとウイズと3人-2

ユーフォムア竜王国に到着した。

グラスさんがひょい、と軽快に龍の背中から降りて、私達3人はじわじわと這うようにして降りた。

全員が降りて、グラスさんがウイズ、と呼んだら、竜は人に姿を変えた。


さらり、と背中まで伸びた青がかったグレーの髪に、

伏し目がちに開けられたくすんだオリーヴ色。

整った顔立ちに、すらりとしたスタイルに立ち姿。

いわゆる、美女が目の前に現れた。


「ウイズお疲れぃっ」

「…グラス、お前のせいで疲れているというのは分かっているな?」


薄い唇から出てきた声が、美声でまたびっくりしたけど、

声が完全に男の人だったことに、驚いた。


「ウイズ、自己紹介しなくていいのか?」

「……した方がいいか。」


グラスさんと話していたウイズさんが、私達の前に来て、目線を合わせるよう少しかがんだ。


「私はウイズ・サクソニーだ。

グラスとペアで領空内のパトロールをしている。

見た目がこんなだが、男だ。

どうぞよろしく。」


最後にふわりと笑顔を添えられ、あまりの綺麗さに私は思わず赤面しちゃった。

というより、男の人なのか…美女とか思っちゃった、申し訳ない…。


「私にも君達のことを教えて欲しいな。」


こて、と首をあざとく傾げられて、きゅん、と心臓が高鳴る。

この人、自分が綺麗なこと自覚してやってる…!!

ひゃあ、と思ってるとネコが自己紹介を始めた。


「俺は猫田 孝次、こっちの名乗り方ならコージ・ネコダ、て言う。

13歳。

身長が低いから下から睨んでるみたいに思えるかもしれないけど、目付きが悪いだけだから気にしないでほしい。」


ネコが変な自己紹介したら、今度は大ちゃんが自己紹介を始めた。


「僕は山口 大地。

ダイチ・ヤマグチ、大ちゃんって呼ばれることが多いかな。

この中では一番頭が悪いけど身長は一番高いよ。」


……最後に身長の話を挟まなきゃいけないの…??

グラスさんとウイズさんが、私に視線を寄せる。


「…えっと、佐々木 美結、ミユ・ササキです。

身長はネコ…猫田と同じくらいで、頭は一番いい、はず。

……あの、貴方は誰ですか?」


ネコも大ちゃんも私を見てたから気付いてなかったみたい。

グラスさんの後ろに立ってる人に、声をかけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ