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プロローグ

 この世界には異なる二つの種族が混在している。

 一つは武術を極め、剣や槍などによる物理的な攻撃を得意とする『人族』と呼ばれる者達。

 そしてもう一つは言葉に力を持たせ、超常現象を操る術を極めた『魔族』と呼ばれる者達。


 二つの種族は相反し、決して共存など出来ないようにも思えたが、この世界ではお互いが相手の長所を認め、短所を補いながら平和な暮らしを営んでいる。


 争いの無い平和な世界では『魔族』や『人族』と言った呼び名は意味を無くすほど希薄となり、どちらの種族の子供達も等しく守られ、街中が笑顔が溢れていた。


 しかし、この平和な世界は決して初めから存在していた訳ではない。

 それぞれの種族の歴史を振り返れば、お互いの存在を憎み、疎み、その存在を消滅させたいと願い……。

 悲惨な戦いを繰り返し、命を奪い合い……。

 子供達の多くが笑顔を失い、悲しみの涙を流していた……。


 そんな不幸な時間は『勇者と呼ばれる人族』と『魔王と呼ばれる魔族』が現れる事により更に激しさを増し、二人が消滅した後も何十年、何百年と続く事となる。

 

 長い年月の経過と共に、お互いを憎む理由や、相手を滅亡させる目的を明確な言葉で言える者は居なくなったが、それでも凄惨な争いが収まる事は無かった。


 残酷な歴史に終止符を打つべく特別な力を持つ少女が現れるが、その幼さ故に自らに宿る力の残虐さに怯え、苦悩する事となってしまう。

 それでも少女は、強大な力を利用しようと企む者を退け、支えてくれる者と共に理想に向かって歩み続ける事を決意する。


 これは、平和な世界を作ろうと決心した一人の少女が、『秩序の失われた世界』を葬り去り、『子供達が笑顔で暮らせる世界』を築き上げるまでの出来事を綴った物語である。


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