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ヒロインは隣の推しから撤退を始める  作者: 宇和マチカ


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始まる前が辛いなんて聞いてないわ!!

お読み頂き有難う御座います。現代もの乙女ゲームを舞台にした話です。

拙作『サポートキャラに悪役令嬢の魅了は効かない』https://ncode.syosetu.com/n4505eu/と同じシリーズのゲームを舞台となっております。読まなくても特に支障は御座いません。

一応童話モチーフにした乙女ゲームとなっております。主人公の推しは『人魚姫の王子様』なようですが、海は全く出て来ません…。


 海と陸のように隔てられているとか、身分差が有ったりだとか。

 世の中にはいろんな理由で別たれる恋人が多々居ると思うけれど。

 私、どんな障害が有っても、彼と乗り越えて、ふたりで恋に落ちたいって思っていたの。




 ……思って、いたの。





「君みたいな可愛くて綺麗な子は人生で見たことないよ。

 僕と出会ってくれて有り難う、奇跡だ」


 本当に、思っていたのおおお!!

 態々こんな真っ昼間から、私の家の裏手で同じ文句を垂れ流すのは、何でだろう!?

 余所に行っていただけないでしょうか、と何度もお願いして頼んでキレているのに。

 心も、話も通じない!!


 隣に住んでいるのに、海底と陸のように、相容れなくて深くて遠い。


 甘い甘い、上っ面の言葉に頬を染めるあの子は、知ってるのかしら?そのチャラ男の手口を。

 隣の学校のお下げが可愛い子に、同じ言葉をそのまんま、3ヶ月前に浴びせたのよね。

 昨日ゲスさに気付いて、儚い涙を流していたけど……。


 その前には、はにかみ笑顔が可愛い巻き毛の子。

 その前は、大きなお家のお嬢様。

 そのお屋敷でメイドやってる子。

 駅向こうのパン屋の看板娘。

 えーと、バイトのモデルで知り合ったデザイナーに、画家の娘に、海に遊びに行ったら漁師さんの娘……。

 バラエティーに富み過ぎ!!


「メアミも一緒に来る?この子達と一緒に」


 女の子二人侍らせて態々言う事かな?

 しかも後で聞いたら姉妹らしいよ、ヤダ最低。


「あの子は友達なんだ。だから一緒に帰れない、悪いな」


 チューもしてたらしいよ、ヤダ有罪。


「メアミは騒がしい場所は嫌いだろ、きっとつまらないよ。

 拗ねてんの?

 ちゃあんと埋め合わせはするさ。大丈夫、仲いいのはお前だけだよ、メアミ」


 全くこれっぽっちも連れてけなんて言ってないよ、ヤダ自意識過剰!!


 ぶちり、と頭の奥で何かが切れた音がする。

 やべえ。推しが思った以上に、ゲスいぜ。


 結論、裁定が出ました!!


 二次元チャラ男は改心するけど、三次元チャラ男は絶対に全く改心しない!!

 支持する!!私の脳内裁判で可決が出ました!!

 そう、この目の前のチャラ男が後一年で女関係を清算し、私と一途な恋愛などするわけ無い!!


 宜しい、お別れだ逃亡だ失踪劇だ!! 

 攻略は計画的な破棄を!駄目だと思ったら撤退だ!!恥ではない!!



 この世界…と言うか、現実?はどうやら、乙女ゲームの世界らしい。

 王道なんだか脇道なんだか分からない、『女神学園乙女轟ッ♪好きな奴を狩りに往け!』の2作目、『女神学園乙女轟ッ♪♪撃ち込め貴様に恋心!』であるよ。

 ……タイトル、思いっきり恥ずかしいよね。


 勿論ネットでしか買えなかったよ。……あんまり記憶が無いんだけど。


 私達は転生者である。

 名前を……轟メアミといいます。

 自分で言いますが、何処に出しても恥ずかしくないレベルの美少女です。が、非モテです。そんな訳有るか幼少期からモテ期だろ!!と思う顔なんだけど非モテです。

 乙女ゲーならでは!?


 いや、ボヤっとしてて、ヒロイン特有スキルの口説き文句のみスルー難聴に陥ってませんよ。

 私転生者ですから、がっちりその手の文句は収音マイク並みに拾いますよ!?でも非モテですよ!!

 ……くっそう!!何度壁に頭と手を打ち付けた事か!!

 こんなに可愛いのにモテないなんて、ヒロイン難聴のせいじゃないのかよ!!

 システムの壁が厚くて勝てない!!


「何度も言うけど、攻略対象中ぶっちぎりの好感度なんだよ」

「アレで?……マジなの?」

「マジなんだよ」

「世界が信じられない……」


 私は黄色で纏められた可愛いお部屋の中で、お茶を頂きつつ、人のお家の床をダンダンしてしまった。


 それにしても、何て可愛い部屋なんだろう。

 センスが良すぎるしお掃除も行き届いているし。

 私の部屋も可愛かったけど……隣のチャラ男への憤りをぶつけた色々がちょっと……殴り……いやパッションが弾けて過ぎて、汚れてるからなあ。

 誤魔化す為にポスターを貼りまくって、部屋のバランスがおかしいのよね…。


「マルで表せば五重丸、顔アイコンなら真っ赤のデレデレ状態なんだよ」

「いやおかしいよ。確かに私達は付き合ってないよ?

 だから今、彼女作られても私は止められないけど、でも何なのあの浮気三昧は。

 普通私の事が少しでも好きなら、少なくとも私の顔を窺うなりして、中盤くらいで浮気を止めるよね!?」

「何でだろうね」

「アイツのシナリオって人魚姫モチーフじゃん?

 私、海に帰って堂々と生き残るよ。

 アイツなら滅多刺し可能だわ、としか思えないのよ」

「私もそうだなー。澪くんって靴下履き替えるレベルで取っ替え引っ替えしてるもんね」

「二股アリだから、二つで一足の靴下?」

「そう」


 五本指ソックスなら五股かとどうでもいい事を考えてしまう……。

 五股は知らないけど、三姉妹同時進行が有ったのは知ってる。


「ララちゃん、そんな無表情で言われても」

「私の意思で表情変えられないから。そんなに嫌なら日向アリアに譲れば?」


 ひむかいありあ……日向アリア……!!あ、悪役令嬢!!

 ハーフらしいんだけど、何故か何処とのハーフやねんと言わんばかりのゆるふわな肩までの長さの青い髪に、赤いタレ目美女で憧れの巨乳をお持ちの!……同いどーーしっ!!


 とまあ、色々迸って説明口調になってしまったけど、あの人無茶苦茶怖い。

 今は別に何もされて無いけど、超怖い。

 アレだね、きっとシステムって奴だね。悪役令嬢には怯えるシステムなんだよね、私主人公(笑)だから。


 ……ああ、痛い。自らが痛い子みたい……。辛い!!

 でも私ヒロインなの……。

 何でか分からないし、気付いた当初は、やったあと喜んだものだったけど……!!


「………従妹だよね、ララちゃん。代わりに頼んでくれないかな。

 流石に悪役令嬢に直談判怖いんだけど。

 只でさえ害虫を見るような目で見られているのに」

「あの家に入ったら苗字が変わりそうだから、滅茶苦茶嫌。

 アリアよりもアサギが怖い」

「悪役令嬢の兄に好かれるって凄いよね……。

 て言うか、4に転生したかったんですけど!?私のチャラ男吟遊詩人イリ!!フォーナになりたいの!!」

「今苦労してんのにまたチャラ男かい。

 私だって1か3が良かった。紫くんかレルミッド!!真面目っ子萌え!!メアリちゃんとロージアちゃんは無理でも、琴子ちゃんかアローディエンヌちゃんになりたかった」


 この熱い語りの割に無表情で話を聞いてくれてるこの家の子、木戸ララちゃんも転生者である。

 無表情だけど、柔らかい喋り方のホワっとした雰囲気の子です。

 あ、私より胸は豊かで大変羨ましいです。


「ハッキリとモブ顔評価でいいよ、メアミ」


 ……うん、主人公のサポートキャラって奴ですね。

 あんまり顔に特徴が無いけど、いい子。凄くいい子。私の癒し。


 記憶が戻ったのは幼稚園の時。池に映った頭が有り得ないピンク色で叫んだなあ。

 横にいた、表情筋が当時から滅茶苦茶死んでた子が「ピンクで美少女でヒロイン……だと!?」って言ったのが友情の始まり。

 しかもしかも、推しが隣に住んでるけどーー!!なんて、……テンション上がったの最初だけだったけどな。

 隣の推しがゲスくて、ララちゃんと毎日テンションはダダ下がって今日に至るのですよ。


「あー、誰かに乗り換えたい…」

「まあ、来年からゲーム始まるしね。

 じゃあさ、シンデレラの王子でも狙いなよ。椎名会長」

「そうだね。澪の奴ってば、長年隣に住んでるけど、絶対に改心しないよね」

「臨死体験でもして中の人変更が必要なレベルだね。

 もうこの世界って転生者居ないかな……。

 打ち止めかな」


 ……何度も言うが、私はヒロイン(笑)である。

 前世の推しはゲスいチャラ男、竹市 澪と書いてタケイチ ミオと読む……。

 亜麻色の髪の毛にに緑色の目の……兎に角甘い顔のイケメンだ。

 そのゲスさを隣の家で見守り、改心しないかと期待した心はとっくに期待を失って干物以上にカッサカサ。

 そんな推しを抱える私は、このゲームのヒロイン、轟メアミ。


 前作のヒロインは轟メアリだったが、特に親戚の集まりでも会った事は無いね。

 単なる苗字と名前が類似しているだけのような気がするなあ。


 そう言えば、ゲーム中でも奴は女の子を取っ替え引っ替えしてて、ヒロインが氷点下対応してたよ。

 ……ゲームやってるときは冷たいなーヒロインー、って思ってたけど、そりゃこんなの間近で見てたら氷点下にもなるわ。

 罵って御免なゲーム中ヒロイン、現私。

 心の底から同意するよ。あいつマジ許さんって気持ちで……ゲーム中の私と熱いハグを交わせそう。


 もういいや、女たらしがライフワークのゲスい澪より、新たなる恋だな。

 えーっと、会長ってどんなんだっけ。私多分攻略してない気がするんだよな。澪推しだったから。いかん前世でも一途な私に泣けてきた。


「そう言えば椎名会長との出逢いって、階段で滑って転ぶんだっけ」

「そうそう、上履きをミラクルシュートして顔面に叩き込むんだよね。

 それで謝り倒して逃げて、上履きを階段に忘れるの」

「………居た堪れなさすぎ……!!二度と逢いたくない!!」


 階段に靴を落とすってのも大概だけど!!何故顔面にシュート!?

 何でそんな出会いなんだよ!!シンデレラにしても他に有るだろ!!

 そんで、上履き返しに持って来られるであろう恥ずかしさが更に襲うの!?


 学園のイケメン生徒会長に!?

 私の使用済み上履きを!!

 返される!?


 いいい嫌すぎる!!イケメンでなくとも上履きなんて……多感な時期に異性に触られたくない学校アイテムの上位!!

 具体的に、臭いとか汚れとかの問題点が有りすぎる!!

 しかもその辛さを乗り越えて、一体何が育めるの!?恥!?

 しかもイベントとは言え、顔に靴シュートしてしまった人に申し訳無さすぎて、恋愛感情が生まれそうにない!!


 や、止めよう。会長にはお会いしないようにして、上履きの踵を踏みしめて歩くの止めよう。

 何が起こるか分からない。

 寧ろ暫く紐で括ろう!!そして万が一の大惨事の為に毎週上履きを洗って消臭に励もう!携帯臭い消し(無香タイプ)を買わねば!!


 ……イベントと言えば、隣のチャラ男も溺れてるところを助けてやったのに、別人と間違えやがるんだったかな?

 オマケに……救ったはいいが、私が風邪引いて声が出なくなる……と。


 …………思い出すと腹立つな。

 もし強制イベントで発生したら、救ってから漫画みたいに往復ビンタ案件だわ。私が助けたと脳味噌の皺と顔面に刻み込んでやる。イベントからは逃れるけど!!


「他イベントマシなの居なかったっけ」

「眠り姫の王子様玲一郎くん」

「堅物マジメガネ嫌」

「白雪姫の王子様佐月くん」

「年下ワンコ枠は好かん」

「隠し枠の雪の女王のもうひとりの幼馴染み、怪盗先生」

「覚えてないし犯罪はいかんわ」

「全滅!?まだ誰とも逢っても居ないのに!!」

「……だってさあ」


 澪が良かったんだもん……。

 とは言えないな、今の時点では。もう見切りを付けてるし……。

 くっそう、私の好みの『チャラいけど改心してくれる男』は何処なんだ……。

 最早見つかるなら、街をゾンビのように徘徊するのに!!


「ラーラ」

「ぎゃあ!?」


 おおお、この重低音のイケメンボイスは……。

 て言うかお部屋のドア、開いてましたっけ!?

 何時の間にー気配無さ過ぎー。


「コンニチハー、ヒムカイサマ……」

「何でアサギが此処に!?」

「んなの、可愛いララに会いに来たに決まってんだろーが。

 何時も可愛いが、今日も可愛いなー」

「は、離して!!」

「照れてんのかー?かわいーなー俺のララは」

「い、嫌だってば!!ちょ、メアミ助けてー!!」

「ア、オカマイナクー」


 この方が……ララちゃんがある意味恐れる従兄、心の中での呼び名は俺様何様アサギ様。

 お名前は日向アサギ様だ。

 ワイルド悪役イケメンな俺様で、カラーリングは妹と一緒。因みにお歳は5つ年上。凄く頭良い大学に通う大学生です。


 そう、そして何と悪役令嬢のおにいたまである!

 こんなに濃いのに何と!

 非攻略キャラ、脇役である!


 ……いや、幾らイケメンでもこんな怖い人は全く好みじゃないが、イケメンだよ……。2回言ってもいい位イケメンだよ。

 好みじゃ無いけどね、も2回言えるけどね。


 でも、只今目の前のララちゃんを耽溺してらっしゃいますので、攻略出来る訳が有りませんね、はい。


 良かったー関わりなくてー。もし欠片でも私との恋愛がニアミスするなんて事になったら、私の繊細なチキンハートはビックビクだわー。安心安全!


 ……まあ、このララちゃんに向ける甘ったるい雰囲気が相変わらず居心地悪いなーとか思ってないよー。

 私は背景だよー。


「居たのかよ、何しに来たララのダチ」

「ソウダンゴトデース」

「お前まだあのチャラ男に絡まれてんのか。

 困ったら言えよ、かけがえの無いララの、可愛すぎるララが大事にしてやってるダチだからな。

 特別料金でぶちのめしてやってもいい」

「アザース」


 何で片言になるのかって?

 悪役令嬢のおにいたまだからに、決まってるじゃ有りませんか。

 無意識に恐怖なんですよ。

 よくララちゃんはああも好き勝手に暴れられるな。抱き込まれてるけど。

 わー身長差萌えだねー。ララちゃん150cm無いもんねー。アサギ様180cmオーバーだもんねー。小学校で使った30cm定規より身長差有るんだよー。凄いねー。


 あ、結構私にお優し目の反応なのは、私がララちゃんと仲良しだからだそうです。

 アリアは私を毛虫を見る目で見てるけどね!!

 怖いけど良かったー。アリア&アサギ様で敵にしたくなーい超こわーい。


 こうしてララちゃんがベタベタとアサギ様にセクハラ……愛の交わし合い(外用)を眺めてその日は暮れたのだった。


 内用?

 知らない知らない、聞いてないし聞いたこと無い聞きたくも無い。

 蜂の巣にも虎の巣にも手を突っ込みたくないでーす。


 あっ、アサギ様って悪役令息になるのかな。お金持ちだし。

 でもララちゃん以外にはドケチなんだよ。お金も気持ちもララちゃんのなんだって!

 一途だね!ブレないね!怖いね!



 そしてそんな感じで幾星霜、時は過ぎ……。


 私は女神学園の2年生となった。

 ……名前が恥ずかしいって?いや、私のせいじゃないよ。

 セーブポイント的な顔の怖過ぎる女神像は、確かに有るけどな。

 現実ではセーブロードは不可能です。

 戻れるなら澪を幼稚園から非モテに改造、いや教育し直したいよ。


 たまに謎のお供え(ゲーム中では好感度ドーピングアイテム)をパクっていこうかなイベントが有るんだけど、罰が当たると怖いので無視していたら何時の間にか無くなっている。


 謎だし怖い。誰か使ってないといいんだけど。

 現実、モノで人の心を操れるなんて怖いし虚しいものね。


 後、一回だけ素敵な恋愛を祈ったら叶えてくれるらしいが、知らん!無視だ!!

 私は恋に現を抜かさない、自立の道を選ぶのだから!!

 だって攻略対象が何かキャラ違うんだもん。

 あ、怪盗先生には会ってないけど。と言うか本当に居るの?ガセじゃないの?


 それにしても女神像、実際に見るとゲーム以上に顔怖いなー。

 と眺めていたら、後ろから推し……いや、隣のチャラ男が声を掛けて来た。

 何だ?こんなイベント有ったっけ?と思ったけど、今までの人生自体にコイツとの幼少的イベントが無かったからコレも普通の流れなのかな。

 幼馴染の割に幼少期スチル無くて、イラッとしたんだよなー。


「メアミ!!」

「何ですか竹市くん?

 轟って呼んでください馴れ馴れしい」


 出来るだけ冷たい声を……と思っていたら、意外と出た。

 おお、長い睫毛の大きな目を見開いて、愕然としているではないか!!

 おおっと、氷点下対応、効いてる!!効いてるわ!!

 してやったり!!


「え、何で澪って呼ばないの?」

「彼女じゃない幼馴染みから、ファーストネーム呼ばれたくないと思って」

「……妬いてんの?」

「え、やだあ、10年前に妬くのやめちゃった」


 ああ!?何なんだよ妬いてるだって!?

 ざっけんな馬鹿!!腹立つな何なんだよ!!何で絡むのよ!?強制力!?

 こっちはお前から離れるって決めたんだ!!


 ヒロインウインクだぞ、うらあ!!喰らえ!とばかりにウインクを喰らわせてやる。

 何でウインクしたかと言うと、コイツに散々喰らわされてイラッと来たから。

 ウインクと言えばチャラ男。そんなレベルでチャラ男のお家芸だからだろうな。


 どうでもいいけど、『主人公』ってあんまりウインクしないよね。見たこと無いな。

 実はララちゃんはレアだけどウインクしてくれる。可愛いね。


「え………」


 何顔赤くしてんだ、今更。

 私の可愛さに今更驚くなんて10年遅いのよ!!

 ヒロイン様の波動に驚け!!効果が自分じゃ、どんなのか分からないけど!!


「じゃあね竹市くん。

 私、貴方から駄々漏れの恋愛の波動から逃れるのに忙しいから」

「え、えええ!?メアミい!?」


 ………意外と出来るな、塩対応。

 いや……ちょっと電波入ってたけど、やれば出来る子轟メアミ、それが私!!




隣のチャラ男は某ジブリ作品の傘持ってバス停に来た彼のアクセントです(どうでもいい設定)

サポートキャラは、シリーズ4作品で三和琴子、木戸ララ、アローディエンヌ・マイア・ユール、オルガニック・キュリナですね。全員楽器モチーフです。和琴、銅鑼、アコーディオン、オルガンですね。銅鑼だけふざけてんなあと今思いましたが後悔はない。



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